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【取材記】400年以上の伝統を引き継いでいるSUZUSANの話vo.2

公開日:2025/06/09 更新日:2025/06/09

日本のお客様の問い合わせはお断りしていた

僕なんか、元々〈suzusan〉をやり初めて数年目くらいまで、最初日本のお客様のお問い合わせは全てお断りしていたんですよ そういう時期があって と、いうのも 日本で【絞り】って聞くと 《あ~ おばあちゃんのね》 《あ~ 浴衣の》といった ステレオタイプなイメージっていうのがあるから。 だから、まずは『絞りにはこういう価値があるんだよ』っていうのを、美意識の高いヨーロッパで認めてもらってからでないと。 日本人が思うような《絞り》という概念のない国で、もっと伝統工芸の価値を知ってもらいたいな、というのはずっと思っていたんです
はじめから日本で展開すると 今までと一緒のように見られるな...と思っていて。だから敢えてしばらく日本では〈suzusan〉ってブランドは出さない期間があったのです
今ではパリやミラノの超メージャーなセレクトショップや 世界的にも有名なオートクチュールブランドで取り上げられています ///////////////////////////
セックス・アンド・ザ・シティのサマンサ・ジョーンズ役で有名なイギリス出身の女優Kim Cattrallさんが〈suzusan〉を着用されている写真がインスタでUPされていたり 世界中のデザイナーが憧れるブティックBiffiで〈suzusan〉のイベントが開催されたりもしています Biffiはケンゾーやヨウジヤマモト、近年ではステラ・マッカートニーやシモーネ・ロシャなどを見出してきた 世界中のデザイナーにとって、ここに陳列されることが夢だと願う目利き中の目利きであるミラノの老舗ブティック、メゾンブランドが並ぶミラノ・モンテナポレオーネBiffiのBANNER店でBiffi バイヤー Rosy Biffi 氏と村瀬氏の2ショット写真です

僕は人ありきだと思っているんですよ

ヨーロッパでの実績ができたので、そろそろ日本でもやりますっていう風になって、それから暫くしておかださんがパリの展示会にお越しくださったんですけど いろんな大手の会社の方とか、有名なお店の方とか沢山いらっしゃるけど「その人がどういう人なのか」っていうのが僕は結構大事で「この人とだったらいい仕事ができるな」とか、そこをいつも見てるんですけど〈suzusan〉のお客様も今はいろんな国にいらっしゃるのですが、結構長くやってる、ずっと続いてるお店が多いんですね。 「作り手側と使い手側のリレーションシップ」 っていうところ 「そこの間を繋ぐ伝い手」 っていうのは必ず必要だなと思っていて それで、おかださんとお話した時に《すごくいいな》と思ったのをはっきり覚えています。

インターネット販売もお断りしていました

当初、どんなに大きな会社の方でもインターネット販売はお断りしていて 僕としても実際に触っていただきたいっていうのがすごくあったので、いろいろ他のウェブサイトを見ていても何か伝わらないなと。商品だけが載っているって感じっていうのがあったんですけど (ヒールアンドトゥは)それこそ、やられているような「作り手のメッセージをきちんと汲み取っていらっしゃるな」っていうのとか「スタイリングを提案されている」のも 毎回すごい素敵だなと思って見ていますし その中できちんとそうやってパリやミラノをはじめ世界中に出られて〈suzusan〉を見つけてくださって「きちんと伝えていただくところ」に共感を覚えました なので、ヒールアンドトゥさんだけには〈suzusan〉の商品のインターネット販売を公式に許可させていただきました
はじめて(ヒールアンドトゥの)ウェブサイトを見たときに「本当にすごいな」と思いました 資金力が有るから、無いからってところじゃない事をやられていているなって思っていて、すごくスタッフの皆さんが情熱を持って取り組まれているんだ、というのは、そう。今も、うれしいです。 ======(ヒールアンドトゥ編集記) 〈suzusan〉が当初からネットでの販売を許可して頂けたのはヒールアンドトゥに通って下さるお客さんのおかげなのです 「基本、ネット販売はお断りしています」 ヒールアンドトゥがお取引させて欲しいと思うメーカーさんは、大抵そうおっしゃっていたので、ある意味慣れているというか「やっぱり」「そりゃそうだよね」という気持ちでした ネット販売をあまり許可したくない理由のひとつは「唯一無二の柄になる有松鳴海染めだから」「同じ柄・同じ色ではないから」も含まれていました。特に日本でネット購入するお客さんが理解するのは難しいのではと。それはもう「その通り」で〈suzusan〉に共感する気持ち100%でした その気持ちも十分理解しつつお伝えしたのはネット販売を含め、ヒールアンドトゥに通って下さるお客さん達は理解されていること。「そういうコト」をきちんと理解し「そういうモノ」にこそ、価値があると思っている方がとても多いこと だからこそ、実店舗だけでなくネットショップに通ってくださるお客様にも〈suzusan〉を紹介したいという気持ちを伝え ヒールアンドトゥがこの先目指すネットショップの在り方を聞いて頂くことができて〈suzusan〉はヒールアンドトゥにネット販売を独占させてくださったのです 「写真と全く同じものではない」という事を、きちんと深く理解し共感して下さるお客さんがいて下さるから 私たちは 本当に、いつもお客さんに助けられております ======
◎ 村瀬さんのモノ作り、その流儀。 《vo3へ続く》
イーグルスありがとう20日(火)23:59まで