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【取材記】400年以上の伝統を引き継いでいるSUZUSANの話vo.3

公開日:2025/06/09 更新日:2025/06/09

有松絞りの魅力とは

手と指を使う、すごくシンプルな道具。 それこそ最初に作りだした時からほぼ変わらない道具をずっと使っているんですけど、すごくクリミティブな原始的な作り方で作られているんですね
なのですごく技術的にはリミットがかかるというか、ここまでしか出来ないとか プログラミングで簡単にできることが、そんな風には出来ない 想像してたもの、おそらくこうなるであろうとデザインはしているんですけど、ただ自分が想像していたものと違ってきたものが出てくることも多々ありますね それは、何か人間がコントロールできる範疇の外あるようで、糸を解く瞬間までわからない
何年やっていても、自分でも糸を解く時にどうなるだろうっていくワクワクは常にあって、それを開いて「わー」ってなるときもあるし「あー」ってなる時もあるし《緊張が最後まで緩められない》んですけど、そういう《考えも及ばなかったような柄とか現象》っていうのが出てくることは、すごく絞りの魅力だなって思います
クリエーション、絞りっていうものの魅力、飽きないっていうのがあるんですけど、もっともっと新しいものというか 常に向こう(絞り)から疑問を出してくれていて、その技術自体がもっと良くできるな、っていうのは常にあるんです それはいい形で自分の思いを覆えされる部分があって《また次はこうしてみよう》とか、その経験が《思ってもないような次のデザインに繋がったり》することがあります
有松でも何十年もやっている方々もいらっしゃいますし、80歳、90歳でやっている方々もいて、それでも「楽しい」って言っている気持ちは”分かるな”と思います

モノ作りのプロセスは?

1、素材 2、色 3、形 4、絞り この順番です
まず《素材》から入るんです どういう糸を使おうかとか、どういう布にしようかとかまずそこからが一番最初に入って、次が《色》 どういう色にしようか、それから《形》が決まって、一番最後に《絞り》になりますね 「絞り」が一番最後になる理由は 「絞り」が入ることで柄として強くなるので、デザインとして完成されてないものに「絞り」をのっけても、”ある程度それっぽく見えてしまう”事とかもあるんです まずは『絞りがない状態でもモノとして成立していないといけないな』っていうのは常々感じていて、それがあってこそ「絞り」って僕は付加価値だと感じていて
「絞り」がなくても十分に完成している でも、「絞り」あることで”より良くなる”というか”より愛着が持てるようになるな”という風には思っているんです なので、そこに行くためのプロセスとして ● 袖を通して気持ちいいモノ ● 素材感がいいモノ ● 色が好き ● 首がきちんと通っているモノ ● ネック周りがキレイに見えているコト そこだけに集中して で、あがってきた時にそれを見て「うーん」って考えて「じゃあどうしようかな」っていう
デザインっていうのは 「使う人がどれだけ満足してくれるか」 「喜んでもらえるか」っていうのが、デザイナーとしての誇りだなという風に思っていて「使ってくださる方がいる」って事に多く励まされています
◎ 村瀬さんの父、四代目のこと 《vo4へ続く》
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