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【取材記】400年以上の伝統を引き継いでいるSUZUSANの話vo.5

公開日:2025/06/09 更新日:2025/06/09

suzusanの裏側で見たこと感じたこと

これまで≪本当に、時間のかかる一着なんだろうな≫と、漠然と思ったっていたSUZUSANの1枚の洋服の≪美しさの凄さ≫
SUZUSANの商品を製作する「鈴三商店」を訪問し、今回、取材やワークショップ体験を通して、その美しさの裏側を拝見させてもらったように思います。体験したのは初心者向けの技法であるのに、そのひとつひとつに難しさを感じました。 ワークショップでは、有松の基本的な絞り技法のひとつ、 柄が蜘蛛の巣のように見える「手蜘蛛絞り」 の 絞る → 染める → 外す という工程を体験。 職人さんから手ほどきを頂きながら、専用針と糸で、手ぬぐいやハンカチを制作しました。 お手本を見せてくださる手元は ≪美しく、はやく、簡単そうに見える≫ そして、≪ギューっ、と、しなるような絞る音。≫
絞る時の糸を引く音で、力加減を見ているそうです。糸を絞ったところが、柄になり、その間隔が一定だと柄が美しく表れる。巻き加減がゆるいと、絞った糸の中まで染まってしまう。 「絞りは本当に力仕事です」と、笑いながら教えてくださいました。職人さんが施したその絞りを触ってみると、ぎっしりと硬く、驚きました。 いざ、耳で聞かせてもらい教えてもらったこと、目で見たことをもとに、自分が実践してみると、 ●ひだをプリーツを作って左に集めていく感じで ●親指と人差し指を ●鉛筆で文字を書くように ●生地を握るように ●親指で押さえてから、、、、こうして、ああして、 ●まわして ●根元を、糸をまくのを同じ感覚で、上まで、、、、
職人さんからすれば、きっと初歩のことなのに、いちいち難しくて普通では使わない手の動き方に大苦戦。 このひだを寄せる工程も結果柄に影響してしまうそうで、最初のひだをよせる工程にまず困惑してしまいました 次は、糸で素材を均等間隔に絞っていく工程。絞りです。想像以上に、何倍も力が必要で、絞り柄がきちんと出来上がるか一気に不安になりました
途中、「大体五ミリね、それ1センチ(笑)これ全然ゆるいよ、中がそまっちゃうでしょ」と、私たちの姿に、見かね職人の会長から激励を頂きながら、最終的には会長からもマンツーマンで教えていただきました。 そして、染め。 酸素と触れ、化学反応が起き、異なる色へ。染料から上げると、さらに空気中の酸素に触れ還元され、染料とは全く別の色へ変化していきました。 時間を掛けて絞ったものを染めるのですが、瞬く間に滲み、染まる。染めは一瞬のこと。絞り時間を無駄にできない、ミスは許されない気を抜けない緊張感を感じる仕事でした
最後は、あんなに頑張って絞った糸を、染めあがったものから、手で糸を一つ一つ外してしまうという工程。 まず出来上がりを想像して、この絞りをすれば、結果、この柄になるなんて想像ができませんでしたし、 もちろん結果、-----偶然こうなったのかという柄が現れました。 職人さんのものと比べると、ピッチも大胆で、まん丸じゃなくて、歪な柄です。自分が体験で製作した絞りをみて きっと職人さんたちは長年の経験と勘で、商品にするための現象を、必然として指と手で時間をかけて絞っていらっしゃるのだるなとも思いました。
今回、絞りのなかのいち技法の体験からだけではありますが、 ●絞りと染めの技法が想像を超える≪複雑で、繊細で、ちからの必要な荒々しい手仕事≫であり、 ●出来上がったモノには≪顧みれない職人のいくつもの手仕事が重なりや時間≫があること さらに、SUZUSANでは、江戸時代から、木綿やシルク素材へ施すのが一般とされてきた、この手絞りの技をカシミアやウール、アルパカ、今まで染めなかった新たな素材へ施されている 例えば、これを空気のように細い糸で織られたの柔らかいカシミアなどの素材へ施すということは、、、もっと繊細で、それでいて力が必要で。 そこから生み出される美しさは、≪より高度に想像された表現≫で、それが、スズサンの洋服の魅力だと感じました
そして、そのうら側には、、、、 技術を用いて新たなことに挑戦する職人さん方の姿もありました ----------------------- 絞りは、≪技術的には難しいです≫それこそ繊細な素材も多いので生地を傷めつけないように でも強く絞らないと柄が入らないとかあるので、そこの塩梅は、今までの経験から絞っています ドイツからデザインが上がってきたとき、、正直、技法的に難しいっていうのはあります 柄が散らばってたり、技法が重なっていたり、工程でミスがおこりそうな方法だったりがありますが ≪技法的にむずかしいと分かっていても、挑戦します≫ 100種以上の技法がある絞りで普段生産しないものは、一通り日々やっています。 ≪手が忘れてしまわないように≫ --------------------- 「日々勉強です」と、話してくださる職人さんの方の≪あきらめない≫が姿は印象的でした。 そして教科書などには書き記して伝えれない守れない、手や目で見る、手仕事をするという感覚は繊細で そこから生み出され、表現される現象の尊さも同時に感じました 今回、取材させてもらい、知らなかったスズサンの内側を見て教えて頂き、スタッフさん方も含め、そういう、スズサンでつくっていらっしゃる一面、人が作る温かさもいっしょに伝えたいと思っています。 これからも、スズサンの商品を受け取ること、また、一枚の洋服のその中から、重なる手仕事の形跡を見つけそれを写真を撮ること、が楽しみです。 スズサンの商品と、魅力を、暮らしの中に選択すること、その美しい価値に触れることができることはとても豊かなことで、 お客様へたくさん届け、また、お客様と一緒にスズサンを楽しみたいと思います。
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