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BLACK IN TEXTURE「触れて選ぶ黒」

公開日:2026/10/19 更新日:2026/10/27

・同じ黒でも、素材が違えば別の顔になる

黒は、いちばん無難な色だと思われがち。 けれど本当は、いちばん素材をごまかせない色でもあります。 カシミヤの奥行き アルパカの透け感 コーデュロイの艶 ヤクとキャメルのぬくもり。 色数を抑えるほど 素材の違いがくっきりと浮かび上がる。 boussoleとFACTORYの今季から選んだ5着を、スタッフ松本の着こなしでご紹介します。 迷ったら、黒。 その先は、素材で決めていい。 .

・毛の黒に、毛の黒を重ねて

カシミヤ混のVネックカーディガンに、ループ糸のワイドパンツ。上下とも"毛の黒"なのに、のっぺり見えないのは、編みと織りで表面の凹凸が違うから。 松本は、白T+ロングネックレスできれいめに。ボーダーをのぞかせて肩に掛ければ、ぐっと軽快に。雨の日は、ミントのストールと赤いタータンの傘で、黒に色をひとしずく。 袖口に並ぶ3つのボタンが、ジャケットのような端正さを添えてくれます。
■ boussole 別注カーディガン|ウール95% カシミヤ5% 内モンゴル産のホワイトカシミヤと、オーストラリア産メリノ種のファインラムズウール。秋田の工場で紡績から撚糸までを一貫して手がけ、定番の二本撚りを「三本撚糸」に。空気を含んだふくらみが、黒に深みを与えます。ポケットまでひと続きに編み込んだホールガーメント仕立て。 ■ FACTORY ウールパンツ|綿50% 毛50% 表にモンゴルウール、肌側にペルー綿が出る朱子織。ウール糸をループ状に引き出し、穿くほどにふわっとループが立ち上がります。小さな花が集まったような表情も、黒なら控えめで上品に。 .

・光を通す黒と、光を返す黒

黒のシアーカーディガンに、黒の太畝コーデュロイ。黒に黒を重ねても重たく見えないのは、上は光を通し、下は光を返すから。 松本はボタンを留めて プルオーバー風に。 黒のコートを羽織り、帽子でグレーを少しだけ。袖に浮かぶリーフのような編み柄は、腕を動かすたびに陰影が変わる、このニットのいちばんの見どころです。 .
■ boussole シアーカーディガン ポリエステル70% アルパカ30% 極細のポリエステルとアルパカを2本取りにして、12ゲージで繊細に編み立て。ポリエステルが形を支え、アルパカがぬくもりと毛足を添えます。仕上げに軽く縮絨をかけ、やわらかな毛並みを引き出しました。重さは約140g。前後どちらでも着られる2WAY。 ■ FACTORY コーデュロイパンツ 綿100% 太畝のコーデュロイにシルケット(マーセライズ)加工を施し、製品後染めで仕上げた「シャドウ・ブラック」。ベタっとしない艶のある黒が、畝の凹凸で光と影をつくります。穿き込むほどにアタリが出る、育てる楽しみも。 .

・主役をあえて外す、という黒の使い方

今回ただひとつのブラウン。 けれど、黒の力がいちばんよくわかるのはこの一着かもしれません。 こげ茶に赤茶、ほのかな紫まで溶け込んだブラウンメランジは、黒の上に置くと赤みと深みがぐっと際立ちます。 松本は、LOOK01と同じ黒のウールパンツで。 ブラウンのハットとドット柄の傘で色をつなぎ、足元はボーダーソックスで遊び心を。同じパンツでも、トップスの素材ひとつで印象はここまで変わります。 .
■ FACTORY ヤクニット|ヤク50% キャメル50% FACTORYが遊牧民に依頼し、生育から手がけるヤクと希少なベビーキャメル。しっとりとした弾力のヤクと、とろみのあるしなやかなベビーキャメルを、ゆるめに双糸撚糸しました。空気を含んだふくらみのある7ゲージ。 あごにかからない低めのタートル、横から見ると美しい前後差の裾も、FACTORYらしいこだわりです。 .
・カシミヤ混ウール ― ふっくら軽い、奥行きの黒 ・アルパカ×ポリエステル ― 透けて揺れる、陰影の黒 ・綿ウールのループ ― 小花のような、立体の黒 ・太畝コーデュロイ ― 艶をまとう、光と影の黒 ・ヤク×ベビーキャメル ― 黒の隣で深まる、ブラウン
黒い服が増えるほど、「また黒?」と言われがち。 けれど素材が違えば、それは毎日ちがう服です。 光を通すか、返すか。ふくらむか、艶めくか。 写真では伝えきれない手ざわりの違いを、ぜひお手元で確かめてください。
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