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ZWO SeeStar S30 ユーザーマニュアル 日本語訳03

公開日:2025/07/17 更新日:2025/07/18

2.7 S30での撮影方法

ここからは、ディープスカイ天体(星雲・星団)の撮影および太陽の撮影について、それぞれ手順の一例を説明します。

星雲・星団の撮影(夜間向け)

アプリとS30の接続が完了したら、アプリのホーム画面で「Stargazing(星空)」モードを選択します 。 これは星雲・星団などディープスカイ天体の撮影モードです。 選択後、画面にその夜に見頃の天体「Tonight’s Best」リストが表示されます 。また、他にも「Deep Sky(星雲星団)」「Solar System(太陽系)」「Galaxy(銀河)」「Nebula(星雲)」「Cluster(星団)」などカテゴリー別に多くの天体が一覧表示されます。撮影・観察したい対象を1つ選びましょう 。 1. ターゲットの選択 リストをスクロールして、できるだけ現在高度が高めの天体を選ぶとよいでしょう(高度が高いほど大気の影響が少なく鮮明に撮影できます)。対象を選んだら、その天体の横にある「GOTO」ボタンをタップします 。するとS30が自動でその方向に向きを変え、対象天体の導入(自動位置合わせ)が開始されます。 2. 自動導入と初期化 望遠鏡が回転を開始すると、画面に「Finding [対象名]...(対象を検索中...)」と表示され、S30がプレートソルブ(星図照合)を行いながら対象を視野中央に捉えようとします。 望遠鏡が動くにつれて、画面上では対象までの角度(例: “Distance to target: 6°” 等)が徐々に減少していくのがわかります。 短時間待つと、S30のレンズが目標を正確に捕捉し、自動初期化プロセスが開始されます。 この初期化では極軸合わせや星野追尾のキャリブレーションが行われ、以降の撮影に備えます(※初期化処理はS30を起動後最初のターゲット導入時の1回のみ実行されます。2つ目以降のターゲットでは再度の初期化は不要です)。
3.撮影開始 初期化が完了すると、S30は自動で撮影(露光)を開始します 。デフォルトでは10秒露光のフレームを連続撮影し、それらをリアルタイムでスタック(加算平均)処理して画質を向上させていきます。アプリ画面には、スタックが進むにつれてノイズが減り画像が鮮明になっていく様子が表示されます。このライブスタックによる画質向上にはある程度の時間がかかります(明瞭な画像が得られるまでの待ち時間は天候や空の明るさ等によって変動します )。 メモ: 撮影中にアプリを終了したり別の操作に切り替えても、S30本体は撮影を継続します。一時的にスマホが切断されても、直ちに撮影が止まるわけではありません。後でアプリを再接続すれば、進行中の撮影状況を確認できます。ただし、できるだけ通信が切れないようスマホはS30の近くに置いておきましょう。 4.撮影終了と画像保存 ライブスタックの結果、十分に画像が鮮明になり満足できる状態になったら、アプリ画面下部の赤い「Stop(停止)ボタン」をタップして撮影セッションを終了します 。これで選択天体の撮影が完了です。おめでとうございます、Seestar S30で美しいディープスカイ天体の撮影に成功しました! 続いて、撮影画像をスマホに保存しましょう。 画面左下のアルバムアイコンをタップすると撮影画像の一覧が表示されます。「Seestar」タブにはS30本体に保存された画像が、「Saved」タブにはスマホ側に保存済みの画像が表示されます 。撮影直後の画像はまずS30本体内に保存されているため、該当する日付フォルダを選んで画像を開きます(例: その夜の撮影なら当日の日付のフォルダに格納されています)。画像を開いたら、画面下部の共有ボタン(飛び出す矢印のアイコン)をタップし、表示されたメニューから「Download to local」(ローカルにダウンロード)を選択します。 これでその画像がスマホのカメラロール(ギャラリー)に保存されます。必要に応じてSNSに共有したり、アプリ内のコミュニティに投稿することも可能です。

太陽の撮影(日中向け)

1.モード設定 アプリで「Solar System(太陽系)」モードに切り替えます。 2.ターゲット設定 ターゲット一覧から「Sun(太陽)」を選択し、「GOTO」をタップしてください。S30が太陽の方向へ自動回転を開始します。ただし安全のため、自動GOTOは太陽の概ね手前で一旦停止します(いきなり直視状態にならないよう設計されています)。 3.フィルター装着の確認 GOTO動作が途中で止まったら、アプリ上に「Install the Solar Filter(フィルターを装着してください)」との指示が表示されます 。すでにフィルターを装着済みでも、念のため正しく取り付けられているか確認してください(フィルターがしっかり固定されていることを再度確認)。 確認できたらアプリ画面で「Installed & Shooting」(装着完了)ボタンをタップします。 するとS30はGOTO動作を再開し、太陽に向けた自動導入を続行します。
重要: 操作を続ける前に、ソーラーフィルターがレンズにしっかりと取り付けられていることを必ず確認してください。
4.微調整(マニュアルセンタリング) S30は太陽付近まで向きを合わせると、そのまま自動追尾を開始しようとします。しかし安全のため完全には中央に合わせず、ユーザーによる最終調整を促す設計となっています 。太陽像がカメラに入るまで、アプリの指示に従い微調整を行ってください。

微調整の方法

◼️アプリでWide-Angleビュー(広角画面)に切り替え、画面上で一番明るい部分(太陽の方向)をタップします 。すると「GO」アイコンが表示されるので再度タップすると、S30がそこに向けて少しスライドします 。この操作を繰り返し、太陽の光が望遠カメラの視野にるまで段階的に誘導します 。 ◼️太陽の光が望遠カメラの視野内に映り始めたら、ビューをTelephoto(望遠画面)に戻します。アプリの仮想ジョイスティックを使い、速度を「Slow(低速)」に設定して慎重に太陽を中央にくるよう手動で調整します 。完全に中心に捕捉できれば、自動追尾が働き太陽が視野中央に維持されます 。 ※補足 太陽導入に時間がかかる場合も落ち着いて微調整してください。S30には安全のため自動導入の途中で停止する仕組みがあります 。強制的にレンズを太陽へ直射しないようになっているため、ユーザーによる最終合わせ込みが必要です。特に磁気コンパスの影響で初期アラインがずれる地域(磁気偏差が大きい地域)では、太陽導入に手動補正が必要になる場合があります 。
4.太陽の撮影 太陽が望遠カメラの画面にはっきり捉えられたら、適宜倍率(ズーム)を選択します(1x/2x/4xのデジタル拡大が可能)。 必要に応じて視野を調整し、画面下部の白い丸いシャッターボタンをタップして撮影します。シャッターボタンを押すと、太陽の静止画が撮影されます(タイムラプスやビデオモードに切り替えれば動画撮影も可能です)。 5.撮影終了とフィルター取り外し 太陽の撮影が終わり、続けて太陽を観察しない場合は、必ず太陽像を視野から外してからフィルターを取り外してください。 具体的には、アプリのジョイスティックで望遠鏡を少し動かし、太陽をフレーム外に出します(もしくはS30の電源を切っても構いません)。 それからソーラーフィルターを外してください。 フィルターを外したあとは、本体を直射日光に向けないよう注意してください。 お疲れさまでした!Seestar S30で太陽の撮影に成功しました。 ※警告※ ソーラーフィルターを外した状態で絶対にレンズを太陽に向けないでください。機器や目を深刻に損なう恐れがあります。 6.画像の確認 撮影した太陽の写真も、先ほどと同様にアプリのアルバムから確認・保存・共有が可能です。 夜間撮影との違いは、太陽写真は一度スマホ側に保存すると「Saved」タブに入る点です 。アルバム画面で上部の「Saved」タブに切り替え、該当の日付フォルダ(例えば「2024-10-14」など)を開きます。 中に太陽画像が保存されていますので選択して表示し、必要に応じて共有アイコンからSNSに投稿することもできます。 もちろん自分の端末内に保存してコレクションすることも可能です。