2023.6.4
SUZUKOUBOU店長のすずあつです!
SUZUKOUBOU保護ワン部のInstagramでは随時発信させて頂いておりますが、先日、茨城県動物指導センターへ行って、預かりっ子の引き出しをしてまいりました。
愛護センター(その昔は「保健所」というコワイ名称でした)の訪問は本当に久しぶりで、おまけに茨城のセンターは初めてです。
センターの新規登録がなかなかハードルが高く、預かりっ子を引き出したいのに引き出せない!というモヤモヤをここしばらく抱えていましたが、今まで私が預かりボラとして所属させて頂いていた 「いぬ助け」さんが快くご協力下さいました。ありがとうございます!
久しぶりのセンターだったので緊張しつつ行ったのですが、茨城県動物指導センターは森の中の緑豊かな場所にあり、時折犬の声が聞こえてくるのどかな感じでした。
ただ、のどかなのは毎度ここまでの話で、センターの収容棟へ人が入っていくと、センターの犬たちが一斉に吠え出し、まず互いの会話を聞き取るのも難しいような状況に陥ります。
集団房と個別房がずらっと。奥のドア向こうにも犬舎が続いています。
集団房に入れる子(他犬と喧嘩しないなど)は、こうして集団房に入っていますが、他犬とやり合っちゃう性格だったり、体調が思わしくないなど事情がある子は、個別房に入っています。
9号室・女子部屋です。この画像見ただけでも、それぞれの性格が垣間見えますね。
犬1頭1頭に、センターの職員さんがこうした個別のカードを作って下さっていて、今までの検査の履歴だったり、その子の特徴などが、ひと目で分かるようになっています。
仮名も付いていて、職員さん達は日々一生懸命お世話をして下さっていますが、今現在の茨城県動物指導センターの収容頭数は2024/5/9訪問時で「160頭弱」と、すでにとっくのキャパオーバーです・・・。
例えば、この子『アリー』は昨年2023年の5月17日からいるので、もうセンターで1年が過ぎましたが、こんな子は珍しくありません。誰からも引き出されないままセンターで過ごす子たちが、残念ながらたくさんいるのが現状なのです。
私たちが房の中に入っていくと、みんな蜘蛛の子を散らすように、さーーっと隅っこに逃げていきます。
野犬の子たちは、ほぼ人と触れ合ったことがないため、「人=コワイ」という恐怖対象でしかないのです。人の温もりなんて知る由もありません。
ここも女子部屋・8号室。ほぼ全頭野犬のビビりちゃんばかりです。
この部屋にいた「ゆかり」。
この日、いぬ助けさんの引き出し対象になりましたが、本犬の緊張感半端なし。
差し出すチュールにも目もくれずギリギリな感じがしましたので、この日は無理をせず他の子に変更することに。
顔を隠してとにかくいっぱいいっぱいの表情でした。追い詰めると恐怖から「噛む」に発展することもありますので、犬に噛ませる経験をさせないようにすることも、とても大切です。
保護犬猫は、以前より全国的に殺処分頭数が大幅に減ってきているとはいうものの、2022年度全国で1万4000頭と、まだまだゼロには程遠い現実があります。
加えて、殺処分数が減っているというと聞こえはいいものの、実際のところは各自治体が出来る限り殺処分をしない方針に舵を切ったことで、今度は各所の愛護センターで収容頭数が大幅に増加し限界を超え、引き取り先の無い犬猫で溢れかえっているという状況に陥っているのも事実なのです。
加えて、最近では「保護犬」というある意味「ブランド化」した認識が浸透したことで、それを逆手に繁殖屋が作った子たちを、勝手に「保護犬」と偽って営利に譲渡するなど、「保護犬を助けたい」という気持ちを利用した商売=「下請け愛護」というものが、ぞろぞろ出てきています。
それらのHPには、恩着せがましく「当団体が環境指導・繁殖制限指導・ケア指導を行っているブリーダーから規模縮小させる為に受け入れた子です」なんていう、やたら高尚なことが書いてありますが、要するに悪徳ブリーダーとグルになって、「保護犬」と言っておけば喜んで譲受(=実際には色々な名目でお金を取られます)希望の人が来るだろうという、人を小馬鹿にした立派な商売にしているわけです。
個別房にいた収容されたばかりの女の子。センターという特殊な環境に入れられて、終始不安そうな表情を見せていました。
センターへ行くと、毎回帰途に着くころには自分の無力さを、そしてちっぽけな自分を思い知らされます。
この希望の見えない日々を過ごしているこの子たちを、本当はソッコーで全員連れて帰りたい。そして、人と暮らす毎日ってこんなに楽しいんだよと教えてあげたい。そんな思いでいっぱいになります。
この子たちを根こそぎ救い出すにはどうすればいいのだろうと、いつも本当にやり切れない思いになりますが、結局ところいくら考えても、今の自分に出来る事をコツコツやるしかないのです。それしか方法は無いのです。
なので、このコツコツがきっとこの子たちの未来を変えてくれると信じて、絶対にそうなると1ミリも疑わずに進んでいこうと思っています。
ぜひ、この思いを少しでも多くの方と共有できたら・・・と心より願っております。