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保護ワン部 #1_2020.7.19

公開日:2025/02/23 更新日:2025/02/25
2020.7.19 SUZUKOUBOU店長のすずあつです。 先日、参加した譲渡会で「野犬って、なかなか懐かないんでしょ?」と言われてビックリ! まだそんなふうに思っている方がいるのかと、なかなかのショーゲキを受けました。いやーーかなりショッキングでした。 ですので今回は、ただ今我が家でお預かりしている「むくまる」を例に、犬はこんなに変わっていくんですよ~という事をお伝えしたいと思います。
ただ今我が家でお預かり中の保護犬むくまる(左)。 MIX・推定1歳・オス・12kgの穏やか男子。千葉県の長柄山で捕獲⇒愛護センターへ収容⇒5/21に引き出され我が家へ到着。 我が家へ到着した当日は、こんな↓感じでした・・。 どよーーーんんん。 ※頭が向こう側、お尻がこちら側です。
愛護センターから引き出したら、感染症などが怖いので、その日すぐに全身シャンプーするのですが、むくちゃんは正真正銘の「野犬」でしたので、人も怖いし、知らない場所も怖いし、シャンプーなんて生まれて一度もしたこと無い!というわけで、まさに大パニック!! そりゃそうですよね。私だって、知らないところに連れてこられて、知らない人からいきなり水ジャージャー掛けられたら怖いですよ。怖いに決まってます。 ※厳密には「水」ではなく、ぬるま湯です。 でも、何とかなだめつつ格闘しつつ、シャンプー終了! お互いにお疲れちゃんで、何とかその日はケージで就寝していただく。でも、むくちゃん屋内で寝たことなんてないから、朝までずーーっとゴソゴソ。そりゃそうだよね。今まで山の中にいたんだもの。お外で寝てたんだもの。 で、明朝さっそく、福太郎と一緒に散歩に連れ出します。
預かりっ子は、この2日目の朝に、チッコとウン○がちゃんと出来るかどうかがヒジョーに重要なポイントで、これができればまずひと安心です。つまり、それほどビビリではない⇒順応も早めということになります。 ビビリの怖がりの子だと、知らない場所で、ましてや人間の前でなんて怖くて排泄できず、ここから3~4日一切の排泄を我慢しちゃったりもします。この場合はまた対処が違ってきますが、むくちゃんの場合は無事できました! おお~~良かった~なんて思いながら歩いてると、何やらむくちゃんの視線が痛い。刺さる!
この私を振り返った時のまったく信用していない瞳。 背中から「お前なんか信用してないからな!」っていうオーラが出まくってますね笑。 口元もまったく緩まず真一文字。 犬は緊張しているときや戦闘態勢の瞬間は、口は開きません。硬く閉じたままです。 我が家へ到着したばかりで、精神状態いっぱいいっぱいのむくちゃんを不用意に刺激しないよう、私も預かりっ子のこういったサインを見逃さないようにしています。 そして、朝のルーティンがひととおり済むと、預かりっ子は私と福太郎と一緒に同伴出勤しますが、むくちゃんは会社に到着した途端に、マッハの速さで隅っこに陣取りました笑。ま、最初は大体皆こんなもんです。
そして、こちらを伺う目つきも、なんだかやさぐれてる笑! 野犬だった子は、ほとんど人と触れ合ったことが無いという子が多いので、人間は恐怖の対象でしかありません。最初はだいたい皆こんな目をして、私たちを見つめてきます。
そこからは、それぞれの預かりっ子の性格に合わせて、無理をせずに日常を過ごしていきますが、私は毎日朝晩のお散歩だけは絶対に連れ出します。これだけは何があっても、先住犬たちと一緒に必ず行きます。 預かりっ子の中には、知らない場所がコワイ、車がコワイ、自転車がコワイ、歩く人がコワイなどの理由から、全力でお散歩を拒否する子やパニックになって逃げ惑う子などいますが、それでもお散歩だけは何があっても絶対に行きます。 なぜなら、お散歩は「人と犬をつなぐ最強の絆」になり得るからなのです。 散歩は、犬の嗅覚・聴覚・視覚・触覚などに多くの刺激を与え、一緒に歩いているだけで犬には相手の様々な情報が入ってきます。 一緒に歩くことによって、人と犬のそれぞれの立ち位置や関係なども確認でき、人が犬から信頼を得ることができるのも、断然散歩の時なのです。 まさに、毎日の散歩が人と犬の関係を築いていくわけですから、これをテキトーにやっていてはダメです。あとあと、必ず関係に響いてきます。 なので、私は犬との散歩だけは、おろそかにしないよういます心掛けています。犬との関係が良くない・・・と思う方は、ぜひ散歩の内容を見直してみて下さいね。
むくちゃんは特にお散歩命!のタイプなので、せっせとお散歩して関係を築きました~。そしたら1週間もすると、もうこんな↑感じに!口も空いてすっかりリラックス~♡目つきの悪いヤサグレむくちゃんは、もうどこかに行っちゃいました! スタッフからおやつを差し出され、初めて人の手から直接食べることができるようにもなり、ナデナデもOKになりました。すごいぞ、むっきーーー!
そして2か月経った今では、シャンプーも嬉しそうにさせてくれるむくちゃんなのです! 野犬は懐かない。そんなのは大きな間違いです! 野犬出身だろうと、人とかけがえのない絆を結び、かけがえのない存在になってくれます。
ただ、犬たちとそんな関係になるためには、犬を可愛がるだけではなく、ぜひ我が子として『育てて』下さい。良い・悪いをきちんと教え、常に態度にブレが無いこと、これは犬から信頼を得るのにとても大切なことです。