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ティーバッグの素材、気にしていますか?

公開日:2026/08/12 更新日:2026/08/15
お茶の中身だけでなく、 ・ティーバッグは何でできているのか ・熱湯を注いでも大丈夫なのか ・接着剤を使っていないか ・マイクロプラスチックが出ないか を気にされる方が増えています。 商品説明でよく見かける「無漂白」という言葉も、実はティーバッグの素材を表すものではありません。

「無漂白」だけでは素材は分かりません

無漂白とは、漂白処理をしていないという意味です。 しかし、無漂白と書かれていても、そのティーバッグが、 ・紙 ・ナイロン ・ポリエステル ・ポリプロピレン ・植物由来のPLA のどれで作られているかは分かりません。 特にナイロン製フィルターの場合、漂白の有無よりも、石油由来の合成樹脂であることを確認する方が大切です。 また、見た目が紙のティーバッグでも、袋を熱で閉じるために、ポリエチレンやポリプロピレンなどの樹脂繊維を含む場合があります。

素材によって、特徴はそれぞれ違います

ティーバッグに使われる素材には、それぞれ異なる特徴があります。 透明性や耐熱性、茶葉の広がりやすさ、細かな茶葉への適性など、素材によって使い勝手も変わります。 また、石油由来の合成樹脂なのか、植物由来の素材なのか、生分解性があるのかといった点も、ティーバッグを選ぶ際に確認しておきたいポイントです。 下の表では、代表的なティーバッグ素材について、それぞれの特徴を比較しています。
ナイロンやPETは、透明で丈夫なため、茶葉が袋の中で広がりやすく、抽出しやすいというメリットがあります。一方で、いずれも石油由来の合成樹脂です。 紙・セルロース系は、細かな茶葉を包むのに適していますが、紙素材であっても、袋の閉じ方や加工方法によっては樹脂を使用している場合があります。 PLA(ポリ乳酸)は、植物由来の原料を使用したバイオ素材です。フィルターの構造によって、不織布・メッシュ・ニットなどに加工でき、茶葉の大きさや用途に合わせて選ぶことができます。 そして、素材を考えるうえでもう一つ気になるのが、熱湯を注いだときに微細なプラスチック粒子が放出される可能性です。 ナイロンやPET製のティーバッグについては、実際にその可能性を調べた研究も報告されています。 では、実際の研究ではどのような結果が報告されているのでしょうか。

1袋から数十億個という研究も

2019年の研究では、ナイロンまたはPET製のティーバッグを95℃のお湯に5分間浸したところ、1袋から、 ・約116億個のマイクロプラスチック ・約31億個のナノプラスチック が検出されたと報告されました。 一方、別の測定方法では、1袋当たり数千個から約2万個という結果もあります。研究によって数字に大きな差がありますが、測定できる粒子の大きさや分析方法が異なるためです。 現時点では、「ナイロンやPET製ティーバッグから、石油由来のマイクロプラスチックやナノプラスチックが放出される可能性がある」ことが複数の研究で示されています。 ただし、人体への長期的な影響については、まだ十分に解明されていません。

PLAフィルターにも種類があります

PLAは、トウモロコシなどの植物資源を原料とするポリ乳酸です。 下の画像のように、生分解性フィルターも一種類ではありません。同じPLAでも、原料の細かさ、抽出性、茶葉の広がり方などの用途に応じて選ぶことができます。

接着剤を使わない超音波圧着

ティーバッグは、素材だけでなく、袋の閉じ方も重要です。 山麓園が採用している「超音波圧着」は、超音波による振動で接合部分を瞬間的に融着する方法です。別の接着剤を塗布するのではなく、フィルター素材同士を接合します。 そのため、「フィルターは植物由来でも、袋の口には石油由来の接着剤を使っているのでは?」という心配を避けることができます。

山麓園が使用しているティーバッグ

山麓園では、すべてのティーバッグ商品に次のフィルターを使用しています。 ・植物由来のポリ乳酸100% ・PLA生分解性フィルター ・接着剤不使用 ・超音波圧着 商品に合わせて、不織布やメッシュなど適した構造を選んでいます。 フィルター本体に、ナイロン、PET、ポリプロピレンなどの石油由来樹脂は使用していません。 また、袋の口も石油由来接着剤ではなく、PLA同士を超音波圧着しています。そのため、フィルター本体や接着剤が、ナイロンやPETなどの石油由来マイクロプラスチックの発生源となる構造ではありません。

PLAフィルターは価格も高くなります

PLAフィルターは、一般的なナイロン製フィルターより高価です。 山麓園の仕入れ条件では、PLA不織布はナイロン系フィルターと比べて、2倍を少し超える価格になることがあります。 それでも山麓園では、 ・植物由来であること ・接着剤を使わないこと ・生分解性を持つこと ・用途に応じてフィルターを選べること を重視し、PLAフィルターを採用しています。

生分解性について

資材メーカーさんからは、PLAフィルターは微生物の働きによって分解され、最終的に土へ還る素材と説明を受けています。 ただし、分解速度は、 ・温度 ・水分 ・微生物 ・酸素 ・土壌環境 によって異なります。 家庭の庭へ埋めれば、短期間で必ず消えるという意味ではありません。