ようこそ 楽天市場へ

静岡県御殿場市の宿泊施設内飲食店「ビュッフェ パロ」で病原大腸菌、当分の営業禁止

公開日:2026/08/07

静岡県御殿場市で192人食中毒

2026/08/06 2026年8月6日、静岡県は御殿場市神山の宿泊施設内にある飲食店「ビュッフェ パロ」で発生した大規模な食中毒を発表しました。 7月25日にこの飲食店を利用した8グループ347人のうち、8グループ192人が、翌26日午前9時頃から腹痛・下痢・発熱などの症状を訴えました。 御殿場保健所は、患者の共通食が当該施設に限られること、患者の便から病原大腸菌O146が検出されたこと、診察した医師から食中毒の届出があったことから、施設が提供した食事を原因とする食中毒と断定しました。 患者192人の内訳は、男性185人(7〜55歳)、女性7人(17〜52歳)です。1人が入院しましたがすでに退院し、患者は全員快方に向かっています。 原因となったのは7月25日の夕食で、主なメニューはカットグリルチキン、ハンバーグ、ジャーマンポテトなどでした。 この施設は宿泊者向けのビュッフェレストランで、患者の多くは御殿場市内で開催されたスポーツイベントに参加するため宿泊していた客でした。 患者は茨城・千葉・埼玉・東京・神奈川・大阪・兵庫の各都府県に在住しており、被害が広域に及んでいます。施設は7月29日から営業を自粛していました。 県は施設に対し、8月6日から当分の間の営業禁止を命じています。 営業停止と異なり、営業禁止は再開の期日が定められておらず、安全が確認されるまで営業を再開できません。 一度に大量の喫食者へ提供する宿泊施設やビュッフェ形式の飲食店では、一つの工程の不備が大人数の被害に直結します。 加熱の徹底に加え、調理器具・設備の殺菌管理が欠かせません。
【病原大腸菌O146について】 O146は、大腸菌を表面成分の型で分けたときの「146番」という分類名です。数字自体は毒性の強さを表すものではありません。 同じ大腸菌でも、O157は「腸管出血性大腸菌」という重症化しやすい一群で、ベロ毒素によって血便や腎障害(HUS)を起こします。 O146はこの一群には通常含まれず、比較的軽症で済むことが多い病原大腸菌です。 ただし「軽い」のはあくまで症状の傾向で、大人数の集団食中毒を起こす力は十分にあります。 <感染の原因となる食品> ●人や動物の糞便由来の菌が、食品・水・調理器具・手指を介して口に入ることで感染 ●加熱不十分な食肉、二次汚染された調理済み食品、殺菌不十分な水などが主な原因 ●生肉を扱った手指・まな板・包丁・トングから、加熱済みの料理やサラダへ菌が移る「二次汚染」が典型 ●大量調理・ビュッフェ形式では、一つの工程の不備が大人数に一気に広がりやすい <症状> ●主症状は腹痛・下痢・発熱(御殿場の事案もこの3つ) ●水様性の下痢を伴うことが多い ●潜伏期間はおおむね半日〜3日程度 <予防策> ●食肉は中心部まで十分に加熱(中心温度75℃以上・1分間以上が目安) ●生肉用と調理済み用で、まな板・包丁・トングを使い分ける ●手洗いの徹底(特に生肉を扱った後、盛り付け前) ●調理器具はこまめに洗浄・殺菌し、乾燥させる ●調理済み食品を常温で長く置かず、低温管理を徹底 ●体調不良の従事者を調理・盛り付けから外す