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季節の変わり目「土用」と、なつめの深い関係〜なつめが届ける季節の話〜

公開日:2025/07/23

今年の夏の土用は7月19日と7月31日

四季の節目に訪れる「土用」は、自然のエネルギーが切り替わるタイミング。 この時期は体調や気分が乱れやすいため、日々の過ごし方や食養生がとても大切になります。 薬膳の視点から見ると、そんな“揺らぎ”の季節に頼りになるのが「なつめ」。 今回は、土用の意味や、なつめとの関わりについてご紹介します。

「土用」とは?

古代中国から伝わる自然観「五行説」では、自然界を「木・火・土・金・水」の5つの要素で捉えます。 春:木 → 芽吹き、成長のエネルギー 夏:火 → 陽が極まり、勢いが満ちるエネルギー 秋:金 → 実りが凝縮し、内へ収束するエネルギー 冬:水 → 静かにたたえ、休むエネルギー それぞれの季節の橋渡しをするのが「土」の役割。 季節が切り替わる前の約18日間を「土用(どよう)」と呼び、この期間には“土”のエネルギーが特に高まるとされていました。 そのため、昔の人々はこの時期に土を掘ったり建築を始めたりするのを避けるなど、慎重に過ごしていたといいます。 とはいえ、「間日(まび)」と呼ばれる特別な日には、そうした作業も許されていたというのがユニークなところです。 ▼「間日(まび)」とは? 土用の期間中は「土公神(どくじん)」という土の神様が地上に宿るとされ、土を動かす作業はタブーでした。 ただし、「間日」だけは例外。文殊菩薩に呼ばれて神様が天に出かけているため、この日は安心して作業ができるとされていたのです。 季節の知恵とともに、先人の優しさや工夫を感じますね。

土用は年に4回めぐってくる

土用というと「夏のイメージ」が強いですが、実は年に4回あります。 春の土用:立夏の前 夏の土用:立秋の前(→ もっとも有名な「土用の丑の日」) 秋の土用:立冬の前 冬の土用:立春の前 それぞれの土用の期間中に巡ってくる「丑の日」を「土用の丑の日」と呼びます。 2025年の夏の土用の丑の日は、7月19日(土)と7月31日(木)です。

「土用」に意識したい養生のポイント

土用の時期は、特に消化器系の「脾・胃」が弱りやすくなるとされます。 薬膳では以下のポイントが重視されます。 ▶︎ 脾胃をいたわる ・冷たいものや脂っこいもの、生ものは控えめに ・お粥、スープなど消化に優しい温かい食事を ▶︎「甘味」と「黄色」の食材を意識 ・かぼちゃ、とうもろこし、にんじん、さつまいも など ▶︎湿を取り除く ・高温多湿の影響で“湿邪”がたまりやすい時期 ・はとむぎ、小豆、黒豆、冬瓜など利水食材で巡りをサポート ▶︎気を巡らせる ・しそ、みょうが、生姜、レモンなど香りのあるものを ・薬味として取り入れるだけでもOK ▶︎ 適度な運動と休息を ・クーラーにあたりすぎず、軽い運動と睡眠で心身のバランスを整える

なつめが「土用の養生」にぴったりな理由

用は“気が乱れやすい”タイミング。そんな時に頼りになるのが、薬膳で「気血を補い、脾を養う」とされるなつめです。 【なつめの主な薬膳的効能】 脾胃を補う:消化器系の働きを助け、食欲不振や消化不良をサポート 気血を補う:夏バテ、疲労感、貧血気味のときに 精神安定・安眠を促す:心のバランスを整え、不安感や不眠にも 体を潤す:汗による水分消耗や、エアコンによる乾燥対策にも◎ “脾の果”とも呼ばれるなつめは、まさに土用の時期の強い味方です。

なつめの取り入れ方

●なつめ茶 乾燥なつめまたはなつめチップを熱湯で抽出。ティーバッグタイプも便利です。→ [なつめのお茶はこちら] ●スープやおかゆに 鶏肉、根菜と一緒に煮込むと、滋養たっぷりで胃腸にやさしい一品に。 ●おやつやデザートに 蒸しなつめや甘露煮にしても美味しく、気軽に摂り入れられます。 ●薬膳料理の具材として 参鶏湯のように、鶏肉や高麗人参と煮込んで。栄養バランスもアップ。

土用の丑の日は、体調に合った食材で整える

「うなぎの日」として定着した土用の丑の日ですが、体が弱っているときは脂っこいものはかえって負担になることも。 そんな時は、牛肉、黒ごま、なつめなどの薬膳的なパワーフードで養生するのもおすすめです。 蒸す・煮るといった、消化にやさしい調理法を選んで取り入れましょう。

自然のリズムに寄り添って

「食べたもので身体はつくられる」――土用のような季節の節目こそ、その言葉を思い出したいもの。時間をかけて養生する習慣を、なつめとともに日常に取り入れてみてください。

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