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【なつめチップを使ったレシピ】 たこと青じそのジェノベーゼ風

公開日:2026/07/06 更新日:2026/07/07

静かに満ちていく季節と、からだの整え方

初夏 小満(しょうまん) 新暦5月21日頃 2026年は5月21日から6月5日まで。 小満・・・二十四節気の第八。 小満は、二十四節気の中でも“静かな高揚”を感じる時期です。麦の穂がふくらみ、草木が勢いを増し、春の揺らぎが落ち着いて、自然界の気がゆっくりと満ちていきます。 この頃の体は、冬から春にかけて溜め込んだものを外へ押し出し始めます。 しかし、気温と湿度が同時に上がるため、「重だるさ」が出やすいのもこの時季の特徴。朝起きてもスッキリしない、食欲が安定しない、むくみやすい――薬膳では、これらは初夏特有の“湿”が関わっていると考えます。 そこでのキーワードは、 「湿をためない」「巡りを促進する」。 湿をため込まないために役立つのが、豆類、香味野菜、酸味など。香りのある食材や、余分な水分を調整する穀物・豆類が、身体の動きをそっと助けてくれます。 例えば・・・ ・しそやみょうがの清々しい香り ・はとむぎや緑豆のすっきり感 ・新じゃがやそら豆のやさしい甘み 今回のメニューは、夏が旬のしそとたこを使いました。季節の巡りに寄り添うように、体にも自然と馴染みます。 たこは 気や血を補い、体力をつけて疲労を回復する働きがあり、肝の働きを助けてコレステロール値を整える効果も期待できます。 一方、青じその香りは 気の巡りを良くし、ストレスやイライラの緩和に有効。湿気で滞りやすい初夏の巡りを、軽くしてくれます。 体に“余白”をつくる時季と考え、季節の移ろいに合わせて、少しずつ軽やかさを取り戻していきましょう。

夏バテ予防や疲労回復、気血を補う海の恵み

たこは、海のミネラルをたっぷり含んだ“滋養の食材”。気温の上昇とともに消耗しやすい気血をしっかり補い、疲れを回復させる力があります。噛むほどに旨味が広がり、胃腸の働きを助けてくれるのも特徴。湿気でだるさが出やすい初夏には、たこの軽やかな滋養が体の芯をそっと支えてくれます。 気血を補い疲労回復に → 初夏のだるさ・やる気低下に◎ 胃腸を整え、消化を助ける → 食欲が落ちやすい時期に 低脂肪・高タンパクで体を重くしない → 湿気の季節に負担をかけない タウリンで肝の働きをサポート → 疲労回復・疲れ目にも 五性:涼(やや冷やす) 五味:甘・鹹(甘は気を補い、鹹は柔らげて巡りを助ける) 帰経:肝・脾(疲労・食欲不振に) 効能:補気・補血(気血を補い、疲労回復に)

大葉:気を巡らせ、初夏の重だるさをほどく

大葉(しそ)は、初夏から夏にかけて香りがいっそう冴える“巡りを整える薬味”。清々しい香りがふわりと立ち上がり、湿気で滞りやすい気の巡りを軽くしてくれます。ストレスやイライラが溜まりやすい季節にも、心身をすっと整えてくれる存在です。 暑さで弱りがちな胃腸を助け、食欲を引き戻す働きもあります。 また、夏が旬のたこと合わせると、たこの“気血を補う力”と大葉の“巡りを良くする力”が調和し、初夏の疲れや重だるさを軽やかにしてくれます。 気の巡りを良くする → ストレス・イライラ・胸のつかえに◎ 胃の働きを助ける → 食欲が落ちやすい初夏に 清々しい香りで気分を整える → 湿気による重だるさをリセット 抗酸化作用で夏の紫外線対策にも → 肌のダメージ軽減に期待 五性:温(身体をやさしく温め、巡りを促す) 五味:辛(気を巡らせ、滞りをほどく) 帰経:肺・脾(気の巡り・胃腸の働きを助ける) 効能:行気・和胃(気を巡らせ、胃の働きを整える)

じゃがいも:初夏の胃をいたわり気を満たす

じゃがいもは、大地のエネルギーをたっぷり蓄えた“補気の代表食材”。気温差で乱れやすい初夏の胃腸をやさしく支え、弱った気を補って体力を底上げしてくれます。ほっくりとした甘味は心を落ち着かせ、湿気で重だるい時期にも負担が少ないのが魅力。 胃腸を温めて働きを助ける → 初夏の食欲不振・胃もたれに 気を補い疲れにくい体へ → だるさ・倦怠感に 体を重くしない自然な甘味 → 子どもや高齢者にも◎ カリウムでむくみ対策にも → 湿気の季節の巡りをサポート 五性:平(冷やさないし温めもしない・穏やかでバランスの良い性質) 五味:甘(気を補い、胃を養う) 帰経:脾・胃(胃腸の弱りに) 効能:補気・健脾(気を補い、脾胃を整える)

なつめ:初夏の心と脾を支える養血の実

なつめは、古くから“食べる漢方”と呼ばれるほどの滋養食材。初夏は気温の変化や湿気で心身が揺らぎやすい季節。なつめは血を補い、心を落ち着かせ、脾を養って気を整えるため、季節の変わり目の不調にぴったりです。ほんのり甘く、煮物・お茶・スープにも使いやすい万能さも魅力。

材料と作り方

約2人分 約10分 【材料】 ⚫︎青じそ 15g ⚫︎ミックスナッツ 15g ⚫︎粉チーズ 10g ⚫︎オリーブオイル 60g  ⚫︎なつめチップ 大さじ1 ○塩 少々 ゆでたこ 100g ジャガイモ 300g 【作り方】 1. じゃがいもの皮をむき、2cm角に切る。耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ(600W)で5分加熱する。つまようじを刺し、芯が残っていないか確認する。 2. ゆでだこを2cm角に切る。 3. ⚫︎の材料をすべてブレンダーまたはジューサーで攪拌する。味見をして、塩味が足りない場合は塩を加えて調える。 4. ボウルにじゃがいもとたこを入れ、青じそソースを大さじ2ほど加えてよく混ぜ合わせる。器に盛り付けて完成。 ※オイルを使っている為、消化の働きが落ちている方は最後の混ぜ合わる量を最小限でお試しください。 ※仕上げにレモンを絞れば、爽やかな香りと酸味が加わり、さらに巡りが整い、気分まで軽やかになりますよ。

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<食材の薬膳効能> ・たこ:性味/甘鹹.涼 帰経/脾肝  効能/補気.補血.強筋骨.収斂,生肌 (高血圧.口内炎/血栓予防.美肌) ・大葉(しそ):性味/辛.温 帰経/肺脾   効能/解表.散寒.行気.和胃.解毒(感冒.嘔吐.胃の不快感.腹の冷え・痛み.のどの詰まり感/解魚毒)  ※しそアルデヒドは香り成分  ※β-カロテン、Caは緑黄色野菜の中で一番多い ・じゃがいも:性味/甘.平 帰経/胃大腸  効能/和胃.調中.補気.健脾(腹の冷え.息切れ.無力.便秘.潰瘍性腹痛.高血圧) ・チーズ:性味/甘酸.平 帰経/肺肝脾   効能/補肺.潤腸.補陰.止渇(口渇.から咳.便秘/肝機能向上.皮膚・粘膜の保護)    ※Ca(牛乳よりも体内に吸収されやすい) ・オリーブオイル(オリーブ参照):性味/甘.渋酸 帰経/肺胃  効能/清肺.利咽.生津.解毒.止咳.化痰.消炎.鎮咳(のどの炎症.口渇) ・棗:性味/甘.平(生薬としては温) 帰経/脾胃  効能/健脾.和中.補気.補血(疲労.食欲不振) ※今回レシピで使用しているミックスナッツにも、いくつもの薬膳効果があります。ミックスナッツは薬膳において、全身に栄養と潤いを補い、肌荒れや乾燥の改善、アンチエイジングに役立つ「美容・健康の養生食」です。特に秋から冬の乾燥する時期の体力向上や、腎機能のサポート、便秘解消、抗酸化作用による肌トラブルケアに効果が期待できます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ☆レシピ・文章・撮影協力 薬膳コーディネーター 柳瀬 文恵 ★コラム文章編集・薬膳効能加筆 なつめいろ