昆布おじさんの独り言【今年も北海道の昆布漁が始まりました】
公開日:2026/09/04 更新日:2026/10/28昨日、釧路の産地から、今年の長昆布操業の写真が届きました。
船団が一斉に海へ向かい、昆布を引き揚げ、港へ戻り、荷揚げされ、浜一面に広げられて天日干しされる。
毎年見ている光景ですが、やはり胸が熱くなります。
今年は天候に恵まれず、操業開始が大きく遅れました。
釧路管内の5つの漁業協同組合が、そろって操業できたのは8月2日。
昆布漁は「海に出られればできる」という仕事ではありません。
操業には、大きく3つの条件があります。
・海が穏やかで時化(しけ)がないこと。
・昆布を乾かすため、一日を通して風が吹くこと。
・しっかり日が差し、天日で乾燥できること。
この3つがそろって、ようやく操業できます。
海から引き揚げた昆布は、すぐに浜へ運ばれ、何度も裏返しながら乾燥させます。
炎天下の中で続く重労働。
写真では美しく見える風景ですが、その一枚一枚の昆布には、生産者さんの汗と経験が詰まっています。
僕は毎年この写真を見るたびに思います。
この重労働を、できるだけ価値あるものにする。
それが、僕たち昆布屋の役目です。
産地の皆さんが育て、収穫してくださった昆布を、適正な価格でお届けし、その価値をきちんと伝える。
そして、だしを取るだけで終わらせず、最後までおいしく食べ切っていただく。
それが、生産者さんへの一番の恩返しになると信じています。
今年の昆布漁も始まりました。
どうか海の神様が味方してくださり、これから先、お天気に恵まれることを心から願っています。
写真を送ってくださった産地の皆さん、本当にありがとうございました。
今年も皆さんと一緒に、昆布の魅力を伝えてまいります。