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お香の仕入れで訪れたベトナム・タンソニャット空港で「終わった」と思った夜

公開日:2026/06/30 更新日:2026/06/30
お香の仕入れで、タイ・バンコクのドンムアン空港から ベトナム・ホーチミンのタンソニャット空港へ向かった時の話です。 アジア内の第三国間移動ではコストと本数のバランスが良いので普段からエアアジアをよく使っています。 この日、空港に到着したのは夜。便数も多い時間帯ということもあり空港内はかなり混雑していました。 飛行機を降りてそのまま徒歩でイミグレーションへ。案の定、入国審査は長蛇の列で自分の番を待っている状態でした。 その時です。 かなり奥の方から、突然「悲鳴」のような声が聞こえました。 最初は何が起きているのか分からず周りもざわつき始めた程度だったのですが―― 数秒後、遠くの方から覆面の男たちが走ってくるのが見えました。 2人か3人ほど。 「何だろう」と思ってよく見ると明らかに普通ではない。 武装している。 その瞬間、空気が一変しました。。。
覆面の男たちはそのままイミグレのカウンターを飛び越え、同時に反対側からは拳銃を構えた武装集団が一斉に出てきました。 見た目は完全に対テロ特殊部隊のような装備。 その場にいた人たちは一気にパニック状態になりほとんどの人がその場に伏せるか、動けなくなっていました。 自分も正直、「終わったかもしれない」と思いました。 海外にいる以上、こういう事が起きてもおかしくないとは思っていましたが、実際に目の前で起きると頭では分かっていても全く別物です。
ただ、状況は一瞬で終わりました。 覆面の男たちはほとんど抵抗することなくその場で制圧。あまりにもあっけない。 その時点で違和感はありました。 実はこの一部始終何かあった時のためにスマホで動画を回していました。 すると、近くにいた特殊部隊のような人間が数人来て動画を削除するように指示されました。 そこでようやく察しました。 これは―― 空港での対テロ鎮圧訓練だったようです。 後から考えると、もしかするとどこかに事前告知はあったのかもしれません。 ただ、その場にいた多くの旅行者は何も知らされていないような状態で現場は完全にパニックになっていました。 日本ではまず考えられないですが海外ではこういうことが普通に起こります。 実際、本気でテロだと思いましたし、かなり寿命が縮むような感覚でした。 こういう経験をすると改めて思います。 海外は刺激も多くて面白いですが同時にどこか常に緊張感がある。 その状態から解放されたとき“安心できる空気”のありがたさを強く感じます。 普段の生活でも意識しないだけで知らず知らずのうちに気を張っている時間は多いものです。 ふっと力を抜ける瞬間や気持ちが落ち着く時間があるだけでそれだけでだいぶ違う。 自分にとって「お香」は、そういう感覚を日常に戻すための一つの手段だと思っています。 特別なものではなくむしろ日常に戻るためのきっかけのようなものです。 普段の生活の中で少し空気を変えたいと感じたとき、香りを使うという選択肢もあります。