バンコクで死を覚悟した夜|デング熱で意識を失った実体験
公開日:2026/06/27 更新日:2026/08/09バンコクで一人、死を覚悟した話
もう10年以上前の話。
バンコクのマーケットを歩いていた時、日中に蚊に刺された。
特に気にもしていなかった。
翌日、取引先と会食。場所は ソンブーン・シーフード。
18時頃からの食事だった。
この時点ではまだ普通だった。
20時、突然の異変
会食が終わり、「次行きましょう」となった20時頃。
ここから一気に崩れる。
強烈な倦怠感
発熱
関節と筋肉の激痛
これはヤバいと直感して、その場で離脱。
ホテルへ戻り、ベッドに倒れ込む。
異常な悪寒と40℃の高熱、1時間ほどでさらに悪化。
バンコクは夜でも30℃近いのにエアコンを消して布団にくるまっても止まらない寒気。
歯がガチガチ鳴るレベル。
フロントに体温計を持ってきてもらい測ると──
40℃超え。
インフルエンザにかかったこともあるが、正直あれとは比較にならない。「これは普通じゃない」と本能で分かるレベルの異常さだった。
-嘔吐そして下血-
その後すぐに吐き気。トイレへ駆け込み嘔吐。
さらに腹痛。そのまま便座に座ると勢いよく下血。
この時点で完全に異常だと理解した。
-意識消失-
なんとかベッドへ戻りカード付帯の海外保険へ電話。
「自力で病院へ行くか、救急車を呼んでください」
そう言われ、「分かりました」と答えたところで──
記憶が途切れる。
-翌朝、生きていた-
次に目を覚ましたのは朝7時。
汗でびしょびしょの状態。
着替えて、通訳を呼び病院へ向かう。
向かったのはバムルンラード病院。
この時は少し回復した感覚があったが体温を測ると38.5℃。
医者に「軽快したと思った」と言うと、
「昨晩は限界まで熱が上がっていたはず」
さらに、
「気絶した時、そのまま死んでいてもおかしくなかった」と告げられる。
-診断:おそらくデング熱-
症状から見てデング熱の可能性が高い。しかも重症の。
そう言われた。
確定検査は時間がかかるため、今回は見送るとのことだった。
そのまま点滴と投薬で様子を見ることに。
半日の入院で今の金額にして約20万円。
海外で倒れるリスクを痛感した瞬間だった。
その日の夜日本へ
実はその日の23時帰国便の予定だった。
インフルなら帰国不可と言われ検査するも陰性。
20時まで点滴を受けなんとか解熱した。
本当は2〜3日、帰国を延ばせないかとも言われたが、
とにかく早く日本に戻りたかった。
正直、あの状態で海外にいるのが怖かった。
フラフラの状態で全日本空輸 に搭乗。
事情を話すと3席空けてもらえた。
横になって帰れたのは本当に助かった。
海外で「一人」は本当に危険。この経験で強く思ったのはこれ。
海外での体調不良は想像以上に危険。
判断が遅れる
言葉の壁
医療へのアクセス
すべてが一気に難しくなる。
-これから海外に行く人へ-
正直、蚊に刺されたくらいでここまでになるとは思っていなかった。
でも実際には一晩で命に関わる状態まで行く。
バンコクに限らず、東南アジアでは
デング熱は珍しくない。
虫除けは必須
保険は絶対
体調異変は即行動
これは本当に意識してほしい。
最後に
あの時、朝目が覚めなかった可能性もある。
そう考えると今こうして普通に仕事しているのは運が良かっただけだと思っている。