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お盆ってどんな行事?食卓に並ぶ料理の意味を知ろう|にっぽん津々浦々

公開日:2026/08/04 更新日:2026/08/04
お盆は、ご先祖様の霊をお迎えし、感謝の気持ちを伝える日本の伝統行事です。 一般的には8月13日〜15日に行われ、13日に「迎え火」、15日に「送り火」を焚き、ご先祖様をお迎えして再び送り出します。地域によっては精霊流しや盆踊り、花火など、さまざまな風習が受け継がれています。 また、お盆休みには家族や親戚が集まり、一緒に食卓を囲む機会も増えます。今回は、お盆の意味と、お供えする料理や全国各地に伝わる行事食をご紹介します。

お盆のお供え「五供(ごくう)」とは?

仏壇にお供えするものには、「五供(ごくう)」と呼ばれる基本があります。 香(こう)     …お線香 灯燭(とうしょく)…ろうそく 花        …季節の花など 浄水(じょうすい)…清らかな水 飲食(おんじき)  …食べ物 またお盆には、きゅうりとなすで作る「精霊馬(しょうりょううま)」を飾る風習もあります。 きゅうり(馬)…ご先祖様が早く帰って来られるように なす(牛)   …帰りはゆっくり戻れるように という願いが込められています。

お盆の定番「精進料理」

お盆の代表的な料理といえば精進料理です。精進料理とは、仏教の「不殺生(生き物の命を奪わない)」という教えに基づき、肉や魚を使わず、野菜や豆類、きのこなど植物性の食材だけで作る料理です。 本来は「御霊供膳(おりょうぐぜん)」というお膳に盛り付け、ご先祖様へお供えします。近年では、お盆に家族みんなで故人を偲びながら好きだった料理を囲む家庭も増えており、必ずしも精進料理だけにこだわる必要はありません。

精進料理の基本

精進料理は一汁三菜を基本とする献立が多くみられます。 ✅白飯 ✅汁物 ✅煮物 ✅和え物 ✅炒め物 などをバランスよく組み合わせます。 白飯はご先祖様への感謝を込めて少し高く盛り付けることがあり、汁物は昆布や干し椎茸でだしを取ります。煮しめ、高野豆腐、がんもどき、白和え、ごま和え、きんぴらなど、昔から親しまれている和食が並びます。

精進料理で気を付けたいポイント

・汁物のだしは植物性で かつお節や煮干しではなく、昆布や干し椎茸など植物性のだしを使うのが基本です。 ・精進揚げ 精進料理の天ぷらを「精進揚げ」と呼びます。なす、れんこん、しいたけ、かぼちゃなどの野菜を使い、衣も基本的に卵を使わず、小麦粉と水などで作ります。 ・漬物は3切れを避ける 漬物を供える際は、3切れにならないようにするのが一般的です。「三切れ」が「身切れ」を連想させるため、縁起を担ぐ意味があります。

全国に伝わるお盆料理

お盆料理は地域によって特色があります。 <そうめん(全国)> 夏の定番であるそうめんは、お盆のお供えとしても親しまれています。「細く長く幸せが続くように」という願いや、ご先祖様が乗る精霊馬の手綱を表しているという説があります。地域によっては束のまま供えたり、茹でて供えたりと風習もさまざまです。 <団子(西日本)> 京都をはじめ西日本では、お盆に団子を供える地域があります。 ☑迎え団子…ご先祖様を迎えるため ☑送り団子…ご先祖様を送り出すため 迎え団子には、白玉だけでなく、あんこやみたらし団子を供える地域もあります。 <ずんだ餅(宮城県)> 宮城県では、枝豆をすりつぶした餡を餅にまぶしたずんだ餅がお盆の定番。季節の行事に餅を食べる文化が根付いています。 <赤飯(北海道・東北地方)> 北海道や宮城県、秋田県などでは、お盆に赤飯を炊く地域があります。小豆の赤色には魔除けや邪気払いの意味が込められているとされています。 <精進揚げ(長野県・東北地方)> 長野県や東北地方では、お盆に精進揚げを供える地域があります。野菜やきのこを中心に揚げた天ぷらで、地域によってはそうめんと一緒にいただく家庭もあります。 <沖縄のお盆料理> 沖縄では、お盆を3日間に分けて行います。 ✅ウンケー(迎え) ✅ナカヌヒー(中日) ✅ウークイ(送り) 初日は炊き込みご飯のジューシーや酢の物のウサチ、中日はソーメン汁、最終日は重箱料理(ウサンミ)を供えるなど、沖縄ならではの食文化があります。 <おはぎ> おはぎも、お盆のお供えとして親しまれています。小豆の赤色には魔除けの意味があるとされ、ご先祖様を迎える縁起物とされています。 また、お供えした後は「お下がり」として家族でいただくことも供養のひとつとされています。

おわりに

お盆の料理には、それぞれ地域ごとの特色や、ご先祖様への感謝や家族の健康を願う意味が込められています。近年ではライフスタイルの変化により、昔ながらの形式にこだわらず、故人の好きだった料理を囲んだり、家族でゆっくり食事を楽しんだりするご家庭も増えています。 大切なのは、お盆の意味を知り、ご先祖様を想う気持ちを持つこと。日本ならではの食文化に触れながら、ご家族で心温まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
吉野 愛(YOSHINO AI) 管理栄養士×フードスタイリスト×食育インストラクター 江上料理学院にて勤務、講師経験を経て、管理栄養士として独立。 外食店の健康的なメニューの開発、栄養アドバイス、野菜ソムリエ、食育インストラクターなどの栄養講座の講師やフードスタイリストとして活動中。 栄養バランスはもちろん、見た目の美しさや2児の母としての視点をいかして、 皆様の暮らしに役立つ分かりやすい記事をお届けします。

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