今回のお題は、「お散歩は絶対に必要?」です。
あらためて、今日は声を大にして言いたいのです。
犬にお散歩は絶対に必要です!
——「うちの子、小型犬だし、おうちの中でじゅうぶん運動してるよ?」
——「今日は雨だし、まあいっか…」
——「なんか最近、行きたがらないんだよね…」
そんなふうに思ったことのある方。
わかります。非常によくわかります。
でも、犬にとっての「散歩」は、ただの運動ではないのです。ただ歩くだけではないのです。
これはもう、「あらゆる欲求を満たすための大切なライフワーク」と言っても過言ではないのです。
私たちは、仕事に行ったり、友人に会ったりもしますし、好きな場所にも出かけます。でも犬は、自分ひとりでは外に出られません。
私達たち家族が連れ出さなければ、彼らの世界はずっと家の中だけ。
そんな犬にとって「散歩」とは、
・ニオイをかいで世の中の情報を集める「探査活動」
・テリトリーの確認や他犬との交流をする「社会活動」
・そして筋力や体力をつける「運動」
この全部が詰まった、唯一の外との接点の時間なのです。
散歩の途中でふと、犬がじーっと草むらに鼻を突っ込んでる時ありますよね?あれはまさに、SNSを見ているようなもの笑。
「あ、アイツ、ここ通ったんだな」
「え、コイツだれ〜?見かけない顔(匂いともいう)だな。新参者か。今度シバいたろ!」
「アイツ、なんかちょっと匂い変わったな。あー、生意気に高級焼き肉行ったとか言ってたもんな〜。」
——みたいな犬界のSNSをチェックしている最中なわけです。
外の音や景色、人や他の犬、風の匂い。
室内では得られない刺激を得ることで、犬の精神的なキャパシティは確実に広がっていきますし、慣れない環境にビビったり、逆にテンションが上がったり…。そんな経験のひとつひとつが、彼らの経験と自信となって積み重なっていくわけです。
たとえば、災害が起きた時などは、その経験の差が如実に表れてきます。
雨風、騒音、知らない場所…。そのすべてがストレスになる子と、日頃から「外の世界に慣れている」子では、その犬に掛かってくるストレスは大きく違ってきます。
とはいえ、「うちの子、散歩が嫌いで…」という子もいますよね。うちの福太郎と、預かりっ子のかりんたんも、まさしくそれです。
まずは、「なぜ嫌なのか?」をよーーく観察してみてください。
ハーネスが嫌なのか?
音が怖いのか?
他の犬に会うから嫌なのか?
理由を探って、できる限り取り除いてあげることがもちろんいちばんですが、ただ、それはどうしようもない理由だったりもしますよね。例えば、とにかく「お外がコワイ」みたいな・・・。
となると、そこは心を鬼にしてでも「させる」ということが必要になってくる場合もあります。もはや理屈ではありません。
以前のメルマガでもお伝えしましたが、私は外の世界をひたすら怖がり、外へ行けない時間を長く過ごすことの方が、犬にとってよっぽど不幸だと思っているので、
・犬具がきちんと不快感なく装着できているか
・犬にとって散歩するのに快適な環境下にあるか(暑さ・寒さなど)
・逸走などのリスクをすべて排除したか
などを確認した上で、散歩には必ず連れ出します。
犬を「可哀そう」なんて、なめてはいけません!
無理にでも連れ出されていると、大概の犬はほぼ間違いなく普通に歩けるようになります。私の今までの経験だけですが。
犬は人よりずっとずっとたくましくタフな生き物です!彼らの事を先回りして心配ばかりせず、彼らの能力をしっかりと信頼してあげてください。
ちなみに私は、「行くは一時の恐怖、行かぬは一生の恐怖」という標語を作って、散歩に行きたがらない犬に復唱させてます。ウソです。
また、「散歩」は犬のものと思ってらっしゃいませんか?
違います。散歩は「犬と人が共有する大切な時間」です。
それは、決して「あはは」「うふふ」の楽しい時間ばかりではありません笑。
もちろん楽しい時間がメインでいいのですが、散歩のときの「歩きかた」や「他犬との接し方」など、日々の小さなやりとりこそが、犬との「信頼関係の土台」になっていきます。
犬から信頼してもらえる、最高に大切な時間のひとつといっていいかと思います。
ぜひリーダーシップをしっかり取って、「おかあしゃん、分かってる〜!」と、我が子からの信頼を勝ち得ましょう!
草むらをクン活したり、公園の景色を見まわして、道ゆく人を眺めたりして、犬は
「今日も世界はいつもと同じ」
「僕ちんも同じ」
「何も変わってないから大丈夫」
そんな安心と実感をを得ているんだろうなーと、最近思います。
家にいるだけでは、世の中のことは分からない。
でも散歩に出れば、その「大丈夫」という安心と実感を得られます。
「散歩」とは、彼らのライフワークそのものなんだろうなーと感じています。