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犬を知る Vol.5

公開日:2025/02/22 更新日:2025/02/26

『ブレない強さ』

SUZUKOUBOU店長のすずあつです。 いわゆる犬が「好きな人」って、いますよね。 家族のなかでも好き度合に優劣があったりしますし、お散歩でおやつをくれるおばちゃんとか、よくナデナデしてくれるおじちゃんだったり。 でも、じつは犬は 「強い」 人が好きなのです。 もちろん、甘えさせてくれる、言うこと聞いてくれる「優しい」人も大好きですが、でもそれは決していちばんじゃない。断然『強い>優しい』なのです。
犬の勉強をしていた時に、「ブレない」 ことの大切さを教えてもらいました。 犬は群れで生きる生き物で、その群れには必ず皆を引っ張る「強い」リーダーが存在します。つまり、群れの皆は、その強くて賢いリーダーを信頼し、安心して付いていくわけです。自分の安全安心な暮らしに、強いリーダーは不可欠というわけです。 なので、本能から犬は「強い」人を好みます。 ただ、ひと口に「強い」と言っても、「俺は腕力には自信があるんだ」とか、「ケンカだけはぜってー負けねーー!」ではありません。 そこで出てくるキーワードが、「ブレない」 です。 私は犬に接する際に、犬の態度によって自分の対応を変えることはしないように気を付けています。それは、犬から見て「ブレない」ためです。 なので、犬が大・大・大嫌いな爪切りだって、いくら嫌がろうとも粛々と進めます。
以前の預かりっ子「銀平」が、私から大嫌いな爪切りをされるの図。 そして、その横で、私の足を膝枕にしながらのん気に見守る、こちらも預かりっ子の「てんてん」。犬の世界も女子の方が断然強い笑。 犬によっては(特に柴飼いの皆さん、心当たりありますよね?)大嫌いな抱っこも、慣れるためにちょいちょいやります。
こちらも銀ちゃん。これはもう抱っこにだいぶ慣れた頃。最初はお腹を出すのを嫌がって、そりゃもう大暴れ!でも、爪切りも抱っこも、譲渡先でストレスなく暮らしていくために、大切な慣れなのです。 野犬出身で、お散歩なんかしたこと無くて、お外が死ぬほど怖くてパニックになる子だって、我が家に来た次の日あたりから、頑張って福ちゃんたちと一緒にお散歩をしてもらいます。
以前の預かりっ子「くりりん」。 くりりんは、子犬の頃愛護センターに収容され、そこからずっと1年近くセンターの一室から出ることなく育ちました。そのため、外の世界をまったく知らず、この時はただただ恐怖からのパニック状態です。 このひたすらパニックになって怖がっている画像を見て、可哀そうに・・と思われる方もいらっしゃるかもしれません。 でも、私はくりりんがこのまま外の世界をひたすら怖がり、外へ行けない時間を長く過ごすことの方がよっぽど可哀そうだと思っているので、安全を確保しながら、その子の状態を見ながら、無理し過ぎないように気を付けながら、散歩には朝晩必ず連れ出します。
つまり、犬にとって「強い」とは「ブレない」という事でもあるのです。 例えば、犬は賢いので人によってよく態度を変えますが、あれは犬に色々テストをされていると思っていいかと思います。 「お母しゃん、いつもキッチンに入ったらダメとかいうけど、今ヒマそうだからどうなんだろう?」とか、「パパ、畳の部屋に入っちゃダメとか言うけど、ここまでだったら怒んないかな?」などと言って、ビミョーに敷居を前足でまたいでみるとか笑。 日々、人間の器のテスト三昧をされているわけです。それは、犬が自分の欲求を通すためでもあります。 そこで、どんなテストをしてもブレない=信念を曲げない人は、やっぱり犬からも信頼されます。 テストをして「なんだ、ダメか。チクショー!」となっても、裏を返せば「この人はブレない。信用できる。付いていこう!」となるのです。 我が子が可愛いと、ついつい犬の欲求を通してしまいがちですが、犬は賢いのでとてもよく人を見ています。 日ごろから、犬の欲求に応えてあげるばかりではなく、こちら人間側の欲求もしっかりとブレずに通し、結果犬から信頼を得られるように暮らしていくことも考えてみてください。