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【知るほど優しくなるごはんVol-3】 エクストルーダーとは何か?


公開日:2025/12/05 更新日:2026/02/03
現在、市販されている多くのドライフードは、 エクストルーダーと呼ばれる機械を使った “高温で押し出す製法” で作られています。 おそらく、 ほとんどの飼い主さまが日常的に目にしている“カリカリ”は、 このタイプだと思います。
 あなたの愛犬のフードはどうですか?

便利さから始まった「高温・高圧の時代」

1:はじまりは戦後アメリカの食糧革命


エクストルーダー製法がペットフードに使われ始めたのは1950年代のアメリカ。 背景には、戦後の食糧事情があります。 大量生産された小麦・とうもろこしの余剰 肉副産物(肉粉・骨粉など)の活用 長期保存できる食品のニーズ こうした産業的要請から、 もともとスナック菓子や朝食用シリアルの製造に使われていた “押し出し成形技術(エクストルージョン)が ペットフードへ応用されました。
 1957年に Purina が「Dog Chow」を発売したのが ドライフードの始まりと言われています。
 これに続いて世界中でこの製法のペットフードが一気に広がって行きます。 ・大量につくれる ・常温で長期保存できる ・価格を抑えやすい ・どこでも販売できる
 こんな手軽さと便利さからあっという間に広がったのが 現在のカリカリです。
 
常温で長期保存ができるし、自分で作らなくてもいい。 
袋からフードボウルに移し替えるだけで手軽にご飯が用意できてしまうなんて、 飼い主にとって夢のような話ですから広がらないはずはありません。

2: どうやって作る?

[高温高圧で一瞬で成形する] エクストルーダー製法は一言で言えば、 “高温・高圧・短時間で一気に焼き上げて膨らませる製法”です。 工程は次のように進みます ✔ 原料(穀物・肉粉・油脂・ミネラル等)を混ぜる ↓ ✔ 150〜200℃・高圧で加熱しながら練る ↓ ✔ ノズルから押し出すと同時に蒸気が膨張→ 粒が「ふわっ」と発泡する
↓ ✔ 外側を乾燥させる ↓ ✔ 最後に表面をオイルコーティングをして完成 Vol-2でも触れたように、この“発泡”の仕組みは、私たちの身近な食品にも使われています。 身近な高音押し出し製法の商品って?↓↓↓
エクストルーダー製法だと 
✔ 大量に作れる→ 需要に安応じて定供給できる ✔ 価格が抑えられる→ 多くの家庭で手が届く ✔ 長期保存が可能→ 常温保管できる利便性 ✔ 均質な粒を作れる→ 栄養成分表示がしやすく、品質管理しやすい つまりエクストルーダーは、 「安価で便利なフード」を世界に広げた功労者だったのです。
 この仕組みのおかげで、「安く」「大量に」「長く保存できる」フードが作れるようになったのです。

高温製法ゆえの特性があった

たくさんの熱・圧力・摩擦がかかるため、 素材の栄養や香りの多くは失われやすくなります。 
そのため、製造した後でビタミンプレミックス(栄養素)やフレーバーなどの添加物が必要になります。 この製法が始まった頃は、ペットは家族という認識が薄かった時代ですから、 「健康より効率」が優先されていたという時代背景もあります。 

一番に重要視されたのは、 犬や猫の健康より、製造のしやすさや余剰原料の活用、扱いやすさなどの利便性といった産業効率だったことは否めません。
 次のVol-4では高温加工で何が起こるのか探ってみましょう。
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工業的な効率が重要視され、肉骨粉を原料とするフードが少なくなかった時代に、同じエクストルーダー製法でも、愛犬のためにオーガニック原料を採用したヤラーは凄いなと改めて感じます。(ヤラーの創業は1992年です)