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さくらんぼを守る!スプリンクラーによる霜害対策

公開日:2025/03/13 更新日:2025/03/17

さくらんぼを守る!わざと凍らせて霜害対策

春先のさくらんぼ栽培にとって、霜害は大きなリスクのひとつです。特に開花前後の時期に気温が氷点下まで下がると、花や新芽が傷んでしまい、実がならなくなることもあります。そこで活躍するのが、スプリンクラーを使った霜害対策です。一見すると「水をかけて凍らせるなんて逆効果では?」と思うかもしれませんが、実はこの方法にはしっかりとした科学的な原理があるのです。 霜害は、放射冷却によって気温が急激に下がることで発生します。特に風がない晴れた夜は、地表の熱がどんどん空に逃げてしまい、植物の表面温度が氷点下になりやすくなります。このとき、さくらんぼの花や芽は生育に大きなダメージを受けてしまいます。 ここで登場するのがスプリンクラーです。スプリンクラーで水をまくと、その水がさくらんぼの枝や花に付着し、氷の膜を作ります。すると、水が凍る際に発生する「潜熱(せんねつ)」という熱が周囲に放出され、氷の内側にある花や芽の温度を0℃前後に保つことができます。つまり、外側が凍ることで、内部の組織を凍結から守るという仕組みです。実際に氷づけになった樹を見ると本当に大丈夫なの?!と思ってしまいますが、しっかりとした裏付けがあるのです。 大切に育てられた本物の味、農家さんの努力が生んだ一粒を、ぜひ味わってください。