ツーリングライダーなら一度は憧れる、アルミ製の大容量トップケース。今回はGIVIの「DLM46A」、SHADの「TR48」、フルヒトロスの「RANGER TOP CASE 50L」という人気の3モデルを実際に並べて検証しました。容量は46L・48L・50Lとほぼ同等ですが、収納力の使い勝手やヘルメットの収まり方、持ちやすさ、ロックの操作性、汎用性、天板の形状など、細かな違いをチェックしていきます。それぞれに個性があるので、自分のツーリングスタイルに合った一台を見つける参考にしてください。
収納力を比較すると、GIVIのDLM46Aは46Lながら深さを活かした収納力があり、まだ余裕がある状態でした。SHADのTR48は横幅が広く、荷物の入れ方を選ばずポンポン収納できるのが特徴です。フルヒトロスのRANGER TOP CASE 50Lは正方形に近い見た目で容量が少なく見えますが、実際はDLM46Aに近い"深さ寄り"の収納力があります。容量は46L・48L・50Lと数値上の差はあるものの、実際に積める荷物の量はほぼ互角。身長が低めの方は高さが抑えられたTR48が扱いやすく、深さ重視で重量バランスを調整したい方はDLM46AかRANGER TOP CASE 50Lがおすすめです。
アドベンチャーヘルメットを入れると、GIVIのDLM46Aは横置きのみですがまだ荷物を入れる余白があり、日帰りツーリングなら十分実用的です。SHADのTR48はメーカー公表で「フルフェイス+ジェットヘルメット」の2個収納が可能で、フルフェイスなら余裕の縦置きができます。フルヒトロスのRANGER TOP CASE 50Lも横置きですが余白はやや多めで、フルフェイスヘルメットはほぼ縦置きが可能。インナーマットも3つの中で最も厚く、ヘルメットへの傷つきを防いでくれます。タンデムでヘルメットを2個収納したいならSHAD、ソロツーリングならお好みのケースを選んで問題ありません。
重量は「GIVI:5.1kg」が最も軽く、次いで「フルヒトロス:5.25kg」、「SHAD:5.5kg」の順ですが、体感の持ちやすさは数値と一致しません。SHADのTR48はロック部分が持ち手として展開するギミックがあり、一番重いのに運びやすいのが特徴。フルヒトロスのRANGER TOP CASE 50Lはスマートな見た目と鋳造アルミニウムの取っ手のおかげで、数値より軽く感じます。ロック操作は、GIVIがカチッとした確実な操作感、SHADは持ち手ギミックに慣れが必要、フルヒトロスは鍵を軽くひねるだけの手軽さが魅力です。ただしフルヒトロスは鍵なしで蓋を閉められる分、うっかり鍵の閉じ込めには注意が必要です。
キャンプツーリングでは地味に重要な「天板のフラットさ」ですが、これは正方形に近い形状のフルヒトロスRANGER TOP CASE 50Lに軍配が上がります。GIVIのDLM46AやSHADのTR48は使いやすいものの、天板は完全なフラットではありません。フルヒトロスは天板そのものがフラットなので、バイクのメンテナンス時に工具やネジを置いたり、ツーリング先で一時的なヘルメット置き台代わりにしたりと、応用の効くポイントです。
ガチガチのアドベンチャーテイストが魅力のGIVI「DLM46A」、ヘルメット2個収納と持ち手ギミックを兼ね備えたSHAD「TR48」、そしてアドベンチャーバイク以外にも装着できるスタイリッシュなフルヒトロス「RANGER TOP CASE 50L」。収納力・ヘルメット収納・持ちやすさ・ロック・汎用性・天板の形状と見てきましたが、正直どれも甲乙つけ難い結果でした。それぞれに個性があるので、自分のバイクや使い方に合わせてお気に入りの一台を選んでみてください。