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長野県立科町・池の平ホテルでウエルシュ菌、110名発症の集団食中毒

公開日:2026/06/22 更新日:2026/07/10

長野県立科町でホテル食中毒

2026/06/19 長野県佐久保健所は2026年6月19日、北佐久郡立科町の「池の平ホテル エクセル東館」で提供された食事を原因とする集団食中毒が発生したと発表しました。 6月11日午後4時頃、宿泊した複数の客が腹痛・下痢などの症状を呈していると保健所に連絡がありました。 調査の結果、6月10日に施設で調理・提供された食事を食べた1グループ353名のうち、東京都・千葉県・埼玉県などの10代から60代の男女110名が、同日午後7時頃から腹痛・下痢・吐き気などの症状を訴えていたことが判明しました。 このうち7名が医療機関を受診しましたが、入院者はなく、全員が快方に向かっています。 患者5名と調理従事者2名の便からウエルシュ菌が検出され、症状や発症状況が一致したことなどから、保健所はこの施設の食事を原因とするウエルシュ菌による食中毒と断定。 調理部門に対し、6月19日から21日までの3日間の営業停止を命じました。 患者らは高校の学校行事でホテルを訪れ、ビュッフェ形式の食事をとっていました。ウエルシュ菌は人や動物の腸管、土壌などに広く存在し、加熱に強い芽胞をつくるのが特徴です。 大量調理した煮込み料理などを大鍋のまま放置すると、45℃前後で芽胞が発芽し、急速に増殖します。 ホテル運営会社は「日頃より衛生管理の徹底に努めてきたが、事態を厳粛に受け止め深く反省している」とし、再発防止策の徹底を表明しています。 ビュッフェや団体客向けの大量調理は、作り置きや保温が発生しやすく、温度管理のわずかな乱れが大きな被害につながります。調理後は速やかに提供し、保存する場合は小分けして15℃以下に急冷することが求められます。
【ウエルシュ菌について】 ウエルシュ菌(Clostridium perfringens)は、土壌や動物、人の腸内などに広く存在する細菌で、食中毒の原因菌の一つです。 主に大量調理された食品(カレー、煮物、肉料理など)を常温で長時間放置した際に増殖しやすく、加熱後に冷ます過程で菌が増殖し、体内で毒素を産生して下痢や腹痛を引き起こします。 潜伏期間は6〜18時間で、発熱はほとんどなく、1~2日で回復することが多いです。予防には、調理後の迅速な冷却と冷蔵保存、再加熱の徹底が重要です。 【これらの病原体から身を守るためにできること】 • 調理器具(まな板・包丁)を食材ごとに使い分け・消毒、次亜塩素酸ナトリウム200ppmで消毒しましょう。 • 作った料理は早めに食べる・すぐ冷蔵庫へ • 手洗いの徹底: 食事の前やトイレの後など、こまめな手洗いを心掛けましょう。石鹸を使って流水で20秒以上しっかり洗いましょう。 • 環境の消毒: ドアノブや手すりなど、患者が触れた場所は、次亜塩素酸ナトリウム200ppmで消毒しましょう。(アルコール消毒ではダメ!) • 食品の加熱: 食品は中心部まで十分に加熱調理しましょう。特に生食は避けましょう。 • 嘔吐物や便の処理: 次亜塩素酸ナトリウム1000ppmで消毒しましょう。(アルコール消毒ではダメ!) • 集団生活における対策: 施設などでは、こまめな換気や消毒を行いましょう。人が多い場所ではマスクを着用しましょう。