ご家族のお話を聞きながら、ひとつの仮説に行き当たりました。
夏に通るものは、「栄養補助食品」ではなく「食べ物の顔をしているもの」ではないか、と。
栄養補助食品の見た目は、どうしても「飲料」「ゼリー」「サプリ」に寄っていきます。普段「これは栄養を取るためのもの」と頭で割り切れる人も、夏になって体力が落ちると、頭の割り切りが先に折れてしまう。
そのとき、口の前に差し出されるものが「アイスクリーム」だったら、どうでしょうか。
「アイスです」と渡されたら、本人も「アイスを食べる」モードに入れる。冷たさが、重くなった胃をそっと開けてくれる。やわらかさが、噛む力に合わせてくれる。甘さは、栄養補助食品の甘さではなく、「アイスとしての甘さ」として受け取られる。
これが、夏に「1口目」が通る理由ではないか、と私たちは考えています。
Me ICEは、高齢者向けの完全栄養食です。1個で33種類の栄養素が摂れます。でも、私たちが大切にしているのは、その栄養価だけではありません。
「これなら食べてくれた」を、夏でも成立させること。それが、設計の起点です。
夏の合言葉は、「今日は1個でいい」
最後に、これだけはお伝えさせてください。
夏に食事が通らなくなったとき、いちばんつらいのは、本人ではなく、毎日のご飯を出しているご家族のほうかもしれません。「ちゃんと食べさせなきゃ」「痩せていく一方で、自分のせいだ」。そういう声が、頭の中で勝手に大きくなっていく季節でもあります。
「今日はこのアイスを1個食べられたね」「明日はもう1個食べられたらいいね」。それくらいの目線で、夏は乗り切る。これが、私たちが現場で学んだ「夏の合言葉」です。
Me ICEが、その「1個」のひとつになれたら、これ以上嬉しいことはありません。
さいごに
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
もし、いま「夏になって、また食べてくれなくなった」と悩んでいる方がいたら、覚えておいてほしいことがあります。
それは、本人のわがままでも、あなたの工夫が足りないわけでもないということ。夏は、高齢のご本人にとって、想像以上に重い季節です。「1口目」が通らない日があるのは、たくさんのご家族で起きていることです。
そのうえで、「今日はこれが1口食べられた」を一緒に喜べる相手として、私たちMe TIME FOODSは、夏の食卓のそばに、そっと置いてもらえたら嬉しいです。