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退職祝いのマナー|時期・相場・のしの書き方・渡し方・お返しなどについて

公開日:2026/07/16 更新日:2026/07/16
退職祝いは、これまで仕事に励んできた方へ感謝や労いの気持ちを伝え、新しい人生のスタートを応援するために贈るお祝いです。定年退職だけでなく、転職や独立、結婚・出産をきっかけとした退職など、いろいろな節目で贈られています。 贈る相手は、職場の上司や同僚、部下、取引先の担当者、親しい友人、ご家族など様々。大切なのは、「長い間お疲れさまでした」「これからも頑張ってください」という気持ちを形にして伝えることです。 このページでは、退職祝いの基本的なマナーをはじめ、贈るタイミングやお返しの考え方、相場、のしの選び方、おすすめのギフトまで詳しくご紹介します。

▼退職祝いの基本知識

●退職祝いにはどんな意味がある? 退職祝いは、これまで仕事に励んできた方へ感謝やねぎらいの気持ちを伝えるとともに、新しい人生のスタートを応援するために贈るお祝いです。定年退職はもちろん、転職や独立、家庭の事情による退職など、退職の理由を問わず、「これからの活躍や幸せを願う気持ち」を込めて贈られます。 ●退職祝いのお返しは必要? 退職祝いは、結婚祝いや出産祝いとは異なり、基本的にお返しは不要とされています。そのため、お祝いをいただいたからといって、必ず返礼品を用意する必要はありません。 ただし、特にお世話になった方や高額なお祝いをいただいた場合には、感謝の気持ちを込めて、お菓子や日用品などを贈ることもあります。この場合は「内祝い」ではなく、お礼の品として贈るのが一般的です。 ●退職祝いと送別品の違い 退職祝いと送別品は混同されがちですが、それぞれ意味が異なります。 退職祝いは、退職という人生の節目を祝い、新たな門出を応援するための贈り物です。一方、送別品は、一緒に働いてきた仲間への感謝や惜別の気持ちを込めて、職場の有志や部署から贈る記念品を指します。送別会で花束や記念品を贈る場合は送別品にあたり、退職祝いとは目的が異なることを覚えておくとよいでしょう。

▼退職祝い・お返しを贈るタイミング

退職祝いは、退職日が近づき、周囲にも退職の報告が済んだ頃に贈るのが一般的です。特に、「最終出社日」や「送別会」は、お祝いを渡すタイミングとしてよく選ばれています。業務の引き継ぎが一段落した頃であれば、相手も落ち着いて受け取ることができるでしょう。 ●退職後に贈っても問題ない? 都合が合わず退職前に渡せなかった場合でも、退職後に贈って問題ありません。「遅くなりましたが、お疲れさまでした。」など、お祝いの言葉を添えれば、失礼にあたることはほとんどありません。 ●お返しを贈るタイミング お礼の品を贈る場合は、退職祝いをいただいてから1〜2週間以内を目安にするとよいでしょう。直接渡せない場合は郵送でも差し支えありません。メッセージカードを添えて感謝の気持ちを伝えると、より丁寧な印象になります。

▼退職祝いは誰に贈るのが一般的?

退職祝いは、これまでお世話になった方へ感謝やねぎらいの気持ちを伝えるための贈り物です。すべての人に贈る必要はなく、相手との関係性に応じて、無理のない範囲で用意すれば問題ありません。 ●退職祝いを贈る相手 退職祝いは、次のような相手へ贈られることが一般的です。 ・上司・同僚・部下 ・親しくお付き合いのあった取引先の担当者 ・親しい友人・知人 ・両親や配偶者などの家族 職場では、個人で贈るだけでなく、部署や有志一同で費用を出し合い、花束や記念品を贈るケースも多く見られます。 ●お返しを贈る相手 退職祝いのお返しは基本的に不要ですが、感謝の気持ちを伝えたい場合には、次のような方へお礼の品を贈ることがあります。 ・高額なお祝いをいただいた方 ・特にお世話になった方 ・職場の有志一同 ・社外の取引先(会社の規定を確認) なお、職場全体から退職祝いをいただいた場合は、一人ひとりに返礼品を用意する必要はありません。退職日にお菓子を配ったり、感謝の気持ちを添えて挨拶をしたりするだけでも、十分にお礼の気持ちは伝わります。

▼退職祝い・お返しの予算相場

退職祝いの金額に決まりはありませんが、相手との関係性や贈る人数によって予算の目安は異なります。個人で贈る場合と職場の有志で贈る場合では金額も変わるため、周囲と相談しながら無理のない範囲で選ぶと安心です。 【 相手別の予算目安 】 ●職場の上司へ:5,000〜10,000円程度 日頃お世話になった感謝の気持ちを込めて、5,000〜10,000円程度が一般的です。有志で贈る場合は、さらに特別感のある記念品を選ぶケースもあります。 ●同僚・後輩へ:3,000〜5,000円程度 親しい間柄であれば、3,000〜5,000円程度が目安です。実用品やグルメなど、気軽に受け取れるギフトが人気です。 ●友人・知人へ:3,000〜5,000円程度 友人への退職祝いも、3,000〜5,000円程度が一般的です。相手の趣味や新生活に役立つアイテムを選ぶと喜ばれます。 ●取引先・ビジネス関係:3,000〜10,000円程度 仕事上のお付き合いがある相手へ贈る場合は、3,000〜10,000円程度を目安にしましょう。ただし、企業によっては贈答品の受け取りを禁止している場合もあるため、事前の確認が大切です。 ●家族・親族へ:10,000〜30,000円程度 両親や配偶者など家族へ贈る場合は、10,000〜30,000円程度が目安です。兄弟姉妹で費用を出し合い、旅行や食事会をプレゼントするケースも多く見られます。 【 お返しの予算はどれくらい? 】 退職祝いのお返しを用意する場合は、いただいた品や金額の「3分の1〜半額」程度を目安にするとよいでしょう。 ただし、退職祝いは本来お返しが不要なお祝いです。高額なお祝いをいただいた場合や、特に感謝を伝えたい相手へのお礼として考えれば十分です。金額よりも、「ありがとうございました」という気持ちが伝わることが何より大切です。

▼退職祝いのし・表書きと注意点

退職祝いには、紅白・蝶結びののし紙を使います。 何度あってもよい慶事に使うため、「転職・栄転」などすべての退職に対応します。水引の本数は一般的には5本で問題ありませんが、目上の方への贈り物や、格式を重視したい場合には7本を選ぶこともあります。 また、退職理由によって異なる場合がある為注意が必要です。 のしの掛け方は「外のし」が一般的ですが、郵送の場合は内のしを選ばれることもあります。 【 退職祝い 】 ●水引:紅白・蝶結び (5本が一般的) ●のしの掛け方:外のし(郵送の場合は内のし可) ●表書き:御礼・感謝・御退職御祝・御贐(おはなむけ)・退職御祝・祝御退職など ●下書き:贈り主の名前(個人名または有志一同) ※ただし、退職祝いに使用するのしや表書きは、退職理由によっても変わってきますので、以下にケース別を紹介します。 ◆「定年退職」の場合 ・水引:紅白蝶結び ・表書き:御礼・御退職御祝 ◆「転職」「独立・起業」の場合 ・水引:紅白蝶結び ・表書き:御礼・御贐 ◆「自己都合退職」の場合 ・水引:紅白蝶結び ・表書き:御礼 ◆「結婚退職」の場合 ・水引:紅白結び切り※ ・表書き:寿・御結婚御祝 ◆「出産退職」の場合 ・水引:紅白蝶結び ・表書き:御礼 ◆「病気・介護・会社都合」などの場合 ・水引:紅白蝶結び ・表書き:御礼・感謝 ※祝は使用しない 退職理由が会社都合や病気・介護など「本人が望まない退職」である場合「祝」は不適切なので注意が必要です。のしを付けずにお見舞いのメッセージ程度が丁寧な場合もあります。また、結婚退職=結婚祝いになり、水引も10本の結び切りになります。 退職理由が不明な場合は、「御礼」を選べばまず間違いありません。 下書き(名前)の書き方: ●個人で贈る場合:フルネーム ●2~3名で贈る場合:最も目上の人を中央に連名で ●4人以上で贈る場合:○○一同・○○部有志一同 など 【 退職祝いのお返し 】 ●水引:紅白・蝶結び (5本が一般的) ●のしの掛け方:外のし(郵送の場合は内のし可) ●表書き:御礼・感謝 ●下書き:退職者のフルネーム カジュアルに渡す場合は、のし無しでメッセージを添えるだけでも問題ありません。

▼退職祝い・お返しに添えるメッセージ文例

退職祝いでは、プレゼントだけでなく、お祝いの言葉を添えることで感謝や応援の気持ちがより伝わります。 退職理由は人それぞれ異なるため、相手の状況に配慮した言葉選びを心掛けることが大切です。長文にする必要はなく、短くても心を込めた一言があるだけで、贈り物の印象はより温かいものになります。 【 退職祝い:理由別メッセージ文例 】 ●定年退職を迎える方へ 「長年のお勤め、本当にお疲れさまでした。これからも健やかで充実した毎日をお過ごしください。」 「これまでたくさんのご指導をいただき、ありがとうございました。今後ますますのご健康とご多幸をお祈りしております。」 長年勤め上げたことへの敬意と、これからの人生を応援する言葉が喜ばれます。 ●転職・独立される方へ 「新たなスタート、心より応援しています。これからのご活躍を楽しみにしています。」 「新しい環境でも持ち前の力を発揮されることを願っています。」 新しい環境での活躍を後押しする前向きな言葉がおすすめです。 ●円満退職・家庭の事情による退職 「これまで本当にありがとうございました。新しい毎日が笑顔あふれるものになりますようお祈りしています。」 「長い間お世話になりました。今後のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。」 感謝の気持ちを中心に伝えると、自然で温かいメッセージになります。 ●結婚退職される方へ 「ご結婚おめでとうございます。お二人で素敵な家庭を築いてください。」 「新しい人生のスタートが幸せいっぱいになりますよう心からお祈りしています。」 結婚を祝福する言葉を添えると、より喜ばれます。 ●病気や介護などで退職される方へ 「どうぞお身体を大切になさってください。穏やかな毎日を過ごされることを願っています。」 「ご無理をなさらず、ゆっくりお過ごしください。またお会いできる日を楽しみにしています。」 退職理由に触れすぎず、相手を気遣う言葉を選びましょう。 【 退職祝いのお返し:メッセージ文例 】 「このたびは温かいお心遣いをありがとうございました。 感謝の気持ちを込めて、ささやかではございますがお礼の品をお贈りいたします。」 お返しを贈る場合は、お祝いへの感謝が伝わる内容がおすすめです。

▼退職祝い・お返しの品選びのポイント

退職祝いを選ぶ際は、高価なものよりも、相手のライフスタイルや好みに合ったものを選ぶことが大切です。退職後は生活環境が変わる方も多いため、「これからの暮らしを豊かにする贈り物」という視点で選ぶと喜ばれやすくなります。 【 実用性のあるギフトは年代を問わず人気 】 毎日の生活で使えるアイテムは、退職祝いの定番です。 ●上質なタオル ●バスグッズ ●ハンドソープ ●キッチン用品 ●リラックスグッズ など 【 食品ギフトは失敗しにくい 】 「消えもの」と呼ばれる食品ギフトも人気があります。 ●焼き菓子 ●和菓子 ●コーヒー・紅茶 ●日本茶 ●グルメギフト ●調味料セット など 【 好きな物が選べるカタログギフト 】 好みが分からない場合や、ご家族で楽しんでもらいたい場合には、カタログギフトがおすすめです。幅広いジャンルから自由に選べるため、年代や性別を問わず喜ばれています。 【 目上の方には上質感を意識する 】 長年お世話になった上司や恩師へ贈る場合は、品質の良いものを選ぶと感謝の気持ちが伝わります。ブランドタオルや高級茶・コーヒー、落ち着いたデザインの雑貨などは、幅広い年代に人気があります。
【 × 退職祝いで避けたほうがよい贈り物 】 退職祝いは、これまでの感謝や労いを伝える贈り物です。基本的には相手が喜ぶものであれば問題ありませんが、退職理由や相手との関係によっては避けたほうがよい品物もあります。 ●退職理由によっては配慮が必要なもの 病気や介護、会社都合など本人の意思ではない退職の場合は、お祝いの意味が強すぎる贈り物やメッセージは控えたほうがよいでしょう。「おめでとうございます」よりも、「お疲れさまでした」「ありがとうございました」といった感謝や労いの言葉を添えると、相手にも気持ちよく受け取ってもらえます。 ●相手に負担を感じさせる高額なギフト あまりにも高価なプレゼントは、相手に気を遣わせてしまうことがあります。特に職場で個人的に贈る場合は、相場を大きく超えないようにするのがおすすめです。部署や有志で贈る場合も、一人あたりの負担が大きくならない範囲で選ぶと安心です。 ●好みが分かれやすいアイテム 香りの強い雑貨やサイズ選びが必要な衣類などは、好みが大きく分かれることがあります。 迷ったときは、食品や日用品など誰でも使いやすいギフトを選ぶと失敗が少なくなります。 【 退職祝いのお返しは気軽に贈れるギフト 】 退職祝いをいただいたお返しは、気軽で負担のない金額・サイズが安心です。 ◆ 焼き菓子・個包装スイーツ(1,000〜2,000円程度) ◆ コーヒー・紅茶・お茶の詰め合わせ ◆ ハンドタオル・ペアフェイスタオル など

▼退職祝い・お返しにおすすめのギフト

◎食品・グルメ・スイーツなど

◎日用品・バス用品・雑貨など

◎選べるカタログギフト

感謝の気持ちを込めて、新たな門出を応援

退職祝いは、これまで仕事に励んできた方への感謝やねぎらいを伝え、新たな門出を応援するための大切な贈り物です。 退職理由や相手との関係によって、贈る時期やのし・表書き、メッセージの内容は異なりますが、何より大切なのは相手を思いやる気持ちです。 プレゼントを選ぶ際は、相場やマナーを参考にしながら、相手の趣味やライフスタイルに合ったものを選ぶと、より心に残る贈り物になります。 形式にとらわれ過ぎず、「これまでありがとうございました」「これからのご活躍とご多幸をお祈りしています」という感謝と応援の気持ちを込めて贈れば、きっと喜ばれる退職祝いになるでしょう。