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初盆(新盆)とは?意味・香典・お供え・服装などマナー・通常のお盆との違いを解説

公開日:2026/08/03 更新日:2026/08/04
故人が亡くなって四十九日(忌明け)を迎えたあと、初めて迎えるお盆を「初盆(はつぼん)」または「新盆(しんぼん・にいぼん・あらぼん)」といいます。 初盆は、通常のお盆よりも特別な供養とされ、親族や親しい方が集まり、故人の霊を迎えて感謝と供養の気持ちを伝える特別な法要が行われることが一般的です。 「いつ行うの?」「お供えは必要?」「香典はいくら包めばいい?」「服装やマナーは?」など、初盆には迷いやすい点がたくさんあります。 このページでは、初盆の意味や時期、準備、参列マナー、金額相場まで詳しく解説します。

▼初盆(新盆)の意味・時期・通常との違い

お盆は、ご先祖様や亡くなった方の霊を自宅へお迎えし、感謝と供養の気持ちを伝える日本の伝統行事です。その中でも「初盆」は、「故人が亡くなってから初めて自宅へ帰ってくる機会」とされていることから、通常のお盆よりも丁寧に供養する地域が多くあります。 ●親族が集まる ●僧侶を招いて読経する ●法要を行う ●お墓参りをする ●会食(お斎)を設ける など 近年では、会食を省略したり返礼品のみをお渡ししたりするケースも増えていますが、「故人を偲ぶ気持ち」が最も大切であることに変わりはありません。 【 初盆を迎える時期 】 初盆になるかどうかは、「四十九日を終えているか」が大きなポイントです。初盆を迎える時期は、「故人が亡くなった年のお盆」ではなく、四十九日の法要を終えているかどうかによって決まります。仏教では、故人は亡くなってから四十九日を経て忌明けを迎えると考えられており、その後に初めて迎えるお盆が初盆(新盆)となります。 例えば ●5月に亡くなった場合→その年のお盆が初盆 ●7月下旬に亡くなった場合→四十九日がお盆後になるため翌年が初盆 となります。 つまり、「四十九日前であれば初盆は翌年」になります。また、お盆の時期は全国共通ではなく、地域によって異なります。 【 初盆を行う時期 】※地域で異なる ●8月盆(月遅れ盆)8月13日~16日:もっとも一般的 全国で最も多く行われているのが8月13日から16日頃のお盆です。現在では、多くの地域でこの時期に初盆法要が営まれています。 ●7月盆(新暦盆)7月13日~16日:一部地域 東京都の一部や函館市などでは、新暦に合わせて7月13日から16日頃にお盆を迎える地域があります。 ●旧盆:沖縄や奄美地方など 沖縄県や奄美地方などでは旧暦に合わせてお盆を迎えるため、毎年日程が変わります。帰省や法要の日程も地域の風習に合わせて決められることが一般的です。 初盆の日程を決める際は、お住まいの地域だけでなく、故人の菩提寺やご親族の慣習も確認しておくと安心です。 なお、初盆法要は必ずお盆期間中に行わなければならないわけではありません。僧侶や親族の都合を考慮し、お盆前後の土日や祝日に法要を営むご家庭も増えています。特に8月のお盆期間は寺院も多忙なため、早めに相談・予約しておくとスムーズです。

▼初盆で行われる当日の流れ

地域差はありますが、一般的には次のような流れになります。 ①迎え火・盆飾りを準備する ②僧侶による読経 ③焼香 ④お墓参り ⑤会食(お斎) ⑥返礼品の受け渡し 【 各流れについて解説 】 ①迎え火・盆飾りを準備する: 迎え火を炊き、仏壇や祭壇に、精霊馬・ほおずき・提灯・季節の果物・お供え物などを飾ります。初盆では白提灯(新盆提灯)を飾る地域も多くあります。 ②僧侶による読経: 僧侶を招いて読経していただきます。寺院で合同法要を行う地域もあります。 ③焼香: 参列者が順番に焼香を行います。 (初盆での焼香マナー) 焼香には宗派によって違いがあります。細かな作法が分からなくても、会場のアナウンスや前の方にならって丁寧に行えば失礼にはあたりません。 ・遺族へ一礼する ・故人へ手を合わせる ・焼香を行う ・合掌する ・遺族へ一礼して席へ戻る という流れが一般的です。 ④お墓参り: お墓が遠方にある場合や納骨堂・永代供養墓の場合などは、お墓参りをせず、自宅やお寺での法要のみとすることもあります。また、家庭によっては法要前に行う場合や、法要後、もしくはお墓参りはしないケースもあります。 ⑤会食(お斎): 法要後には会食を開くこともあります。近年では会食を行わず、お弁当や返礼品のみ渡すケースも増えています。 ⑥返礼品(引き出物)の受け渡し: 遠方に住んでいる方や、都合により法要へ参列できなかった方への返礼は、法要を無事に終えたあと、できるだけ早めに手配するとよいでしょう。

▼初盆に「施主」が準備するスケジュール

初盆は準備することが多いため、早めに進めることが大切です。 【 1〜2か月前 】 ●菩提寺へ相談する ●法要の日程を決める ●会場を予約する ●会食を行うか決める ●案内状を送る ●当日の返礼品(引き出物)を注文する ◎案内状に記載する内容例: 法要の日時 / 会場・住所 / 会食の有無 / 出欠の返信期限 / 問い合わせ先 など ◎初盆法要に招待する範囲: 一般的に故人と縁の深かった方々を招きます。親族/故人の兄弟姉妹/親しい友人・知人/生前お世話になった方/ご近所の方(地域による) 近年では、家族のみで法要を営むケースも増えています。 【 2〜3週間前 】 ●参列人数を確定する ●お供えや供花を準備する ●白提灯や盆飾りを用意する ●お墓の掃除を行う ◎一般的な盆飾り例: 白提灯(新盆提灯)/ 精霊棚(盆棚)/ 精霊馬 / ほおずき / 季節の果物 / 故人の好きだったもの など 飾り方は宗派や地域によって異なるため、菩提寺やご親族へ確認すると安心です。 【 前日まで 】 ●仏壇や祭壇を整える ●お供え物を飾る ●香典返し・返礼品を確認する ●当日の進行を家族で確認する 【 当日 】 ●迎え火(地域による) ●読経・法要 ●焼香 ●お墓参り ●会食(お斎) ●返礼品をお渡しする ◎施主がお寺へお渡しするお布施の目安: 読経をお願いした僧侶へ「お布施」:3万円~5万円程度をお渡しします。その他「御車代」や会食へ出席されない場合「御膳料」:5,000円~10,000円程度など。地域や寺院とのお付き合いによって大きく異なるので、不安な場合は檀家総代や親族へ相談すると安心です。 【 お盆の最終日 】 ●送り火(地域による) ◎お盆の始まりの迎え火は、「迷わず家へ帰ってきてください」という思いを込めて火を灯し、お盆の終わりに「また来年もお待ちしています」という気持ちで送り火を炊き故人を送り出します。近年の住宅事情や環境によっては、火を焚かず提灯など別の方法で供養するケースも増えています。
▼初盆の引き出物・返礼品について ◎当日の返礼品(引き出物)の相場:2,000円~5,000円程度 ・表書き:志・粗供養 など ・水引:「黒白」または「黄白」の「結び切り」が一般的 ・下書き:施主の姓のみ または フルネーム 初盆法要へ参列してくださった方には、お礼の気持ちを込めて引き出物をお渡しするのが一般的です。法要後に会食(お斎)を行う場合は、会食もおもてなしの一つとなるため、引き出物は比較的控えめな金額になることがあります。一方、会食を行わない場合は、お弁当や折詰を引き出物とあわせてお渡しするご家庭もあります。 ◎香典やお供えへのお返しの相場:3分の1〜半額程度 ・表書き(香典):志・粗供養 など ・水引:「黒白」または「黄白」の「結び切り」が一般的 ・下書き:施主の姓のみ または フルネーム 香典やお供えをいただいた場合は、そのお礼として香典返しやお供えのお返しを贈ります。お返しの時期は地域によって異なりますが、一般的には初盆法要を終えてから「1〜2週間以内」を目安にお送りするとよいでしょう。 また、法要へ参列できず、郵送で香典やお供えをいただいた場合も同様に、法要後できるだけ早めにお返しを手配するのが丁寧です。 近年では、法要当日に一定額の品物をお渡しし、それを香典返しも兼ねる「当日返し(即日返し)」を採用する地域やご家庭も増えています。ただし、高額な香典をいただいた場合や、親族間では地域の慣習を優先することも多いため、迷ったときは親族や葬儀社へ相談すると安心です。

▼初盆に「招待されたら」香典相場・お供え

初盆に招待されたら香典とお供えのどちらか、または両方を持参します。初盆ではお供えを持参する方も多くいらっしゃいますが、地域やご家庭によっては香典のみの場合もあります。地域やご家庭によって考え方が異なるため、迷った場合は事前に施主へ確認するのがおすすめです。 ●香典 ●お供え物 【 初盆の香典相場 】 (故人との関係) ●両親:1万円~5万円 ●祖父母:5千円~3万円 ●兄弟姉妹:1万円~3万円 ●おじ・おば:5千円~1万円 ●親戚:5千円~1万円 ●友人・知人:3千円~1万円 ●会社関係:5千円~1万円 会食へ参加する場合は、その分を考慮して少し多めに包む地域もあります。地域差もあるため、親族と相談すると安心です。 【 初盆のお供えの金額相場 】 ●親族:3,000円~10,000円 ●友人・知人:3,000円~5,000円 ●特に親しい方:5,000円~10,000円 香典とお供えを両方持参する場合は、それぞれ無理のない範囲で用意するとよいでしょう。 【 初盆ののし(掛け紙)の書き方 】 ●表書き:御供・御供物・御仏前(四十九日後)・御香料など 迷った場合は「御供」が幅広く使えるため安心です。 ●水引:「黒白」または「黄白」の「結び切り」が一般的です。 ●下書き:贈り主の名前。連名の場合は目上の方を右側へ。 【 初盆に参列するときの服装 】 ●ブラックフォーマル ●ダークスーツ ●黒・紺・グレーなど落ち着いた服装 「平服」と案内があった場合でも、派手な色柄や露出の多い服装は避け、落ち着いた服装を心掛けましょう。 【 香典やお供えを渡すタイミング 】 法要が始まる前、受付がある場合は受付で渡します。受付がない場合は、施主へ挨拶をするときに両手でお渡しすると丁寧です。紙袋や風呂敷に入れて持参した場合は、そのまま渡すのではなく、中から取り出してお渡しするのが一般的なマナーです。 【 初盆へ行けない場合はどうする? 】 ●香典を郵送する ●お供え物を配送する ●お悔やみの手紙を添える 遠方や都合により参列できない場合は、上記の方法でも失礼にはあたりません。お供え物は、法要日の2〜3日前までに届くよう手配すると、ご遺族にも負担が少なく丁寧な印象になります。 ◎お供えに関する詳しい説明は、下記のページを参照ください。

▼初盆でよく使われる言葉

●白提灯(新盆提灯): 故人が迷わず帰ってこられるように飾る白い提灯です。初盆のみ飾る地域が多くあります。 ●精霊棚(しょうりょうだな): 故人やご先祖様をお迎えするための祭壇です。 ●精霊馬(しょうりょううま): きゅうりやなすに割り箸などで足を付けて作る飾りです。きゅうりは「馬」に見立て、故人が早く家へ帰って来られるように、なすは「牛」に見立て、ゆっくりとあの世へ戻れるようにとの願いが込められています。 ●迎え火: 故人やご先祖様を家へ迎えるために焚く火です。 ●送り火: お盆の終わりに故人を見送るために焚く火です。 ●お斎(おとき): 法要後に参列者へ振る舞われる会食を指します。故人を偲びながら、感謝の気持ちを伝える場でもあります。

▼初盆(新盆)でよくある質問(Q&A)

Q. 初盆と新盆は違いますか? A. 違いはほとんどありません。どちらも「故人が亡くなって四十九日を終えたあと、初めて迎えるお盆」を指します。呼び方は地域によって異なります。 Q. 四十九日前にお盆を迎えた場合は初盆になりますか? A. いいえ。四十九日を終えたあとに迎える最初のお盆が初盆となるため、その場合は翌年のお盆が初盆です。 Q. 初盆法要は家族だけで行ってもいいですか? A. 問題ありません。近年では家族や近親者のみで法要を営むご家庭も増えています。大切なのは、故人を偲び供養する気持ちです。 Q. 初盆では会食(お斎)は必ず必要ですか? A. 必ず行わなければならないものではありません。最近では会食を行わず、お弁当や返礼品のみをお渡しするケースも多く見られます。 Q. 初盆に参列できない場合はどうすればよいですか? A. 事前に欠席の連絡を入れ、香典を現金書留で送ったり、お供え物を法要前に届くよう手配したりすると丁寧です。お悔やみの手紙を添えると、より気持ちが伝わります。 Q. 子どもも喪服を着る必要がありますか? A. 学校の制服があれば制服でも問題ありません。制服がない場合は、黒・紺・グレーなど落ち着いた色合いの服装を選びましょう。 Q. 白提灯は誰が用意するものですか? A. 地域によって異なりますが、施主が用意する場合や、親族から贈られる場合があります。事前にご家族や菩提寺へ確認すると安心です。 Q. 初盆のお供えは郵送しても失礼になりませんか? A. 失礼にはあたりません。法要日の2〜3日前までに届くよう手配し、お悔やみのメッセージを添えるとより丁寧です。 Q. 香典だけでも大丈夫ですか? A. 地域によって異なりますが、香典のみでも問題ない場合が多くあります。お供え物も持参する風習の地域もあるため、迷ったときは施主へ確認すると安心です。 Q. 初盆は毎年行いますか? A. 初盆は故人が亡くなって初めて迎えるお盆のみです。翌年以降は通常のお盆として、ご先祖様とともに供養します。

▼初盆(新盆)について まとめ

初盆(新盆)は、故人が亡くなって四十九日を終えたあと、初めて迎える特別なお盆です。通常のお盆よりも丁寧に供養を行う地域が多く、法要や読経、お墓参りを通して故人を偲びます。 一方で、お盆の時期や法要の進め方、盆飾りや返礼品などには地域ごとの風習や宗派による違いもあるため、迷ったときはご家族や菩提寺へ相談しながら準備を進めると安心です。 また、初盆では香典やお供え物を用意する機会も多くあります。お供え物の選び方や、のしの書き方、表書き、金額相場、お返しなどについて詳しく知りたい方は、「お供えとは?意味・のしの書き方・マナー・金額相場・お返しを徹底解説」のページもぜひあわせてご覧ください。