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イベリコ豚にかけた父との約束

公開日:2025/04/18 更新日:2025/04/21

イベリコ豚との出会いと輸入への挑戦

こんにちは。イベリコ屋代表の山本です。 私がイベリコ豚と出会い、この道を歩むことになったきっかけは、2001年に父とともに訪れたヨーロッパでの出来事でした。 当時、日本では狂牛病の影響で食肉業界が混乱しており、何かヒントを得ようと海外視察に出かけたのです。 その旅の中で出会ったのが、スペイン・アンダルシア州ハブーゴ村の「イベリコ豚」でした。 初めてイベリコ豚を口にした瞬間の衝撃は、今でも忘れられません。 芳醇な香り、濃厚な旨味、しっとりとした脂の美味しさ――。 「この味を、ぜひ日本でも広めたい!」そう強く感じたのです。 しかし当時、日本とスペインの間ではイベリコ豚の輸出入は認められておらず、すぐに事業化できる状況ではありませんでした。 それでも諦めず、父とともにスペイン政府と粘り強く交渉を重ねた結果、5年の歳月を経て、ようやく日本で初めてイベリコ豚の輸入をすることが叶いました。 ここから、本格的な挑戦が始まりました。

父との約束、そしてスペインに残る絆

この挑戦は、単なるビジネスではありません。 それは父との約束であり、父との共同プロジェクトでした。 しかしその矢先、父は2003年、54歳という若さで突然この世を去りました。 あまりにも早すぎる別れに言葉を失いましたが、驚いたのはその後のことです。 イベリコ豚の生産地・ハブーゴ村の方々が、父のためにイベリコ豚の森にお墓を建ててくださったのです。 遠く離れた異国の地で、父の情熱と人柄がこれほどまでに受け入れられ、愛されていたことに、私は言葉にできないほどの感謝と誇りを感じました。 それ以来、私はそのお墓を訪れるたびに初心に立ち返り、「ホンモノを届ける」という父との約束を心に刻み直しています。

IBERICO-YAの誕生

イベリコ豚を輸入するにあたり、10年間、全ての部位を買い続けること。また、その総重量は1年間で10tなど、厳しい条件がありました。 当時、日本ではイベリコ豚という存在すら知られておらず、しかも牛肉と同等の価格帯ということもあり、なかなか取引先が見つかりませんでした。 それでも一軒一軒、地道に営業を続けていく中で、マスコミにも取り上げて頂き、少しずつイベリコ豚の魅力が広まり、認知度が上がっていきました。 2007年 大阪の心斎橋に「イベリコ豚専門店 イベリコ屋」 をオープン。 新たなブランド「IBERICO-YA」を確立させ、五感で味わえる「本物のイベリコ豚」を提供することで、私たちの想いを直接届けたいという想いをかたちにしました。

イベリコ豚の知られざる効果

2021年 イベリコ豚の最高峰「レアル・ベジョータ」が、驚くべき価値を証明しました。 イベリコ豚の脂身にはオリーブオイルと同じ成分のオレイン酸が豊富に含まれており、コレステロール値の改善をサポートするとして、「機能性表示食品」に認定されたのです! 口にした時の贅沢な味わいだけはなく、「健康的な選択」という新たな価値を兼ね備えた、まさに「時代が求める食材」です。

環境問題への取り組み

一方で、私たちは商品の提供だけでなく、イベリコ豚の生育環境や自然環境を守る取り組みにも力を入れています。 2015年には、イベリコ豚が育つ森を守るための「イベリコ豚の森」植樹プロジェクトをスタート。 お店や通販での売上の一部を、森を守る活動に寄付しています。 毎年3月には、社員やお客様とともにスペイン現地で植樹を行い、これまでに植えた苗木は8,000本を超えました。 この取り組みを通じて、イベリコ豚が育つ森を守り、その価値を未来へと受け継いでいきたいと願っています。

「ありがとう」の輪を世界へ

イベリコ豚というかけがえのない食材を通じて、私たちが目指すのは、たくさんの「ありがとう」が生まれる場をつくることです。 ・お客様からの「美味しかった、ありがとう」 ・生産者からの「日本で広めてくれて、ありがとう」 ・共に働く仲間からの「仕事にやりがいを与えてくれて、ありがとう」 そんな無数の「ありがとう」が交差する場所をつくりたいのです。 仕事は楽しくあるべきだと思います。 仲間とともに切磋琢磨し、成長できる場でありたい。 そして、イベリコ豚を通じて関わるすべての人を笑顔にしたい。 その想いを胸に、私はこれからも挑戦を続けていきます。 30年後、スペインでも「IBERICO-YA」の名が知られ、 日本の食文化を世界へ届ける―― そんな未来を目指して。
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