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【着用・コーディネート編】着た姿から覚える着物の部位と名称

公開日:2026/09/23 更新日:2026/09/30

着物を知ると、選ぶ時間がもっと楽しく。

「上前と下前の違いは?」 「衣紋やおはしょりってどこ?」 「お太鼓やたれって帯のどの部分?」 実際に着物を着たときに使われる部位の名称は、着付けや着こなし、コーディネートを調べるときによく登場します。基本の名称を知っているだけで、着方やコーディネートのイメージがぐっと広がります。 ここでは、実際に着物を着用した際の前姿・袖裾・後ろ姿の部位名称をご紹介します。

01|着物を着たときの部位と名称

まずは、実際に着物を着た姿から見てみましょう。 衿元、帯まわり、袖、裾など、着付けやコーディネートについて調べているとよく登場する言葉です。
■半衿(はんえり) 長襦袢の衿に掛ける布のこと。 着物を着ると首元から少しだけ見え、顔まわりの印象を整えてくれます。白が基本ですが、色や柄のある半衿を合わせてコーディネートを楽しむこともできます。 ■衿(えり) 首まわりから胸元へ続き、着たときに前で重なり合う部分です。 衿の合わせ方や衣紋の抜き方によって、着姿全体の印象も変わります。 ■帯揚げ(おびあげ) 帯枕を包み、帯の上から少し見えるように整える布です。 着物と帯を自然につないだり、差し色を加えたり。小さな面積ながら、コーディネートの印象を左右する小物のひとつです。 ■帯締め(おびじめ) 帯の中央に締める紐です。 帯結びを支える役割があり、色や素材の選び方によって着姿のアクセントにもなります。 ■おはしょり 着物を着たとき、腰のあたりで折り返されている部分です。 女性の着物は身丈を長めに仕立て、その余った部分を腰でたくし上げて着付けます。この折り返しがおはしょりです。

02|裾まわりの名称

■上前(うわまえ) 着物を着たときに、身体の前で外側に重なる側の身頃です。 着用した人から見て左側が上前になります。着物の柄を美しく見せるうえでも大切な部分です。 ■下前(したまえ) 上前の内側に入る側の身頃です。 着用した人から見て右側が下前になります。 着物ならではの美しい動きが現れるのが、袖や裾。 商品説明や着物の状態を確認するときにもよく使われる名称です。 ■裾(すそ) 着物の一番下、足元にあたる部分です。 中古・リユース着物では「裾に薄い汚れがあります」など、状態説明でもよく使われます。 ■褄(つま) 着物の前身頃の裾にある左右の角の部分です。 「褄先(つまさき)」と呼ばれることもあります。

03|後ろ姿で使われる名称

■衣紋(えもん) 着物を着たときの、首の後ろ側の衿まわりを指す言葉です。 特に、後ろ衿を首から離すことを「衣紋を抜く」といい、その抜き加減によって後ろ姿の印象が変わります。 ■背中心(せちゅうしん) 着物の背中中央を縦に通る縫い目のことです。 着付けだけでなく、裄などの寸法を確認するときにも基準になります。 ■お太鼓(おたいこ) 帯をお太鼓結びにしたとき、背中にできる四角い部分です。 名古屋帯や袋帯などでよく見られる、代表的な帯結びです。 ■たれ お太鼓の下から見える帯の端の部分です。 帯の柄によっては、この「たれ」にどの柄が出るかも着姿の印象を左右します。 ■袂(たもと) 袖の下側にある、袋状になった部分です。 歩いたときや手を動かしたときに生まれる袂の揺れは、着物ならではの美しさのひとつです。

よくある質問(FAQ)

Q. 着物の「上前」はどちら側ですか? A. 着物を着た本人から見て左側、正面から見た場合は右側に見える身頃が上前です。着付けたときに外側に重なる部分になります。 Q. 着物の「おはしょり」とは何ですか? A. 女性が着物を着る際、余った身丈を腰部分でたくし上げて折り返した部分を「おはしょり」と呼びます。 名称が分かれば、着物選びや着付けはもっと自由に楽しめます。 知識のためではなく、自分らしい一枚を選び、自分らしい着姿を表現するために。着物を知ることも、着物を楽しむひとときのひとつです。 一枚の着物から、まだ知らない私へ。 着物ひとときでは、受け継がれてきた一点ものに今の感性を重ね、「美しい・かっこいい・かわいい」といった一人ひとりの好みから始まる着姿をご提案しています。