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白川村のグルメ・食べ物|世界遺産 白川郷、雪国が育てた原風景の味をご案内

公開日:2026/08/03 更新日:2026/09/29
岐阜県の北西の端、山々に深く抱かれた白川村(しらかわむら)。 合掌造りの家々が寄り添う白川郷(しらかわごう)は、1995年に世界文化遺産に登録され、日本の原風景として今も大切に守られています。 茅葺きの大きな屋根、田んぼの広がる里、四季をうつす山なみ。 そして冬には、家々が雪にうもれるほどの豪雪のまち。 きびしくも美しいこの土地には、雪国の暮らしが生んだ食が、静かに受け継がれています。 私たちヒダカラ商店は、飛騨の地で暮らし、飛騨の食を扱うお店。 今回は、白川村のグルメと食べ物をご紹介します。

白川村はどんな所?合掌造りと雪国の暮らし

白川村は、庄川(しょうがわ)の流域に開けた山あいのむらです。 周囲を険しい山々に囲まれ、冬には数メートルもの雪が積もる、日本有数の豪雪地帯。急勾配の合掌造りの屋根は、その雪を落とすための、暮らしの知恵から生まれた形です。 雪深く、外との行き来がかぎられるこの土地では、食べものを長く保つ工夫や、限られた実りを余さず使い切る知恵が、代々受け継がれてきました。 白川村の食が素朴で力強いのは、この雪国の暮らしがあるからこそ。合掌造りの風景と同じように、食もまた、白川郷の「原風景」なのです。

雪国が育てた、白川村の食

白川村の食は、きびしい自然と、雪国の知恵が育てたごちそうです。この土地だからこそ生まれた、白川郷の味をご紹介します。

縄で縛っても崩れない、白川郷の堅い豆腐

白川郷を代表する郷土食が、堅い豆腐「石豆富(いしどうふ)」です。 その名のとおり、縄で縛って持ち運んでも崩れないほどの堅さ。 これは、雪深く道のけわしい白川村で、保存がきき、運んでも崩れない豆腐が重宝されたことから生まれた、暮らしの知恵の結晶です。 堅さの秘密は、大豆の量。 ふつうの木綿豆腐の2倍以上もの大豆を使い、しっかりと水を抜いてつくられます。 白川村の澄んだ湧き水と、天然のにがり、国産の大豆。 素材はいたってシンプルですが、ぎゅっと詰まった大豆の甘みと香りは格別です。 堅いのに、口あたりはプリンのようになめらか。 そのまま味わうのはもちろん、型崩れしにくいので、こんがり焼く豆腐ステーキにすると、そのおいしさがいっそう引き立ちます。

ハレの日を彩る、すったて

白川郷には、石豆富と並んで親しまれてきた郷土食「すったて」があります。 ゆでた大豆を石臼やすり鉢でていねいにすりつぶした、とろりと濃厚な大豆のペースト。 これに味噌や醤油を加えて仕立てた「すったて汁」は、大豆をまるごと味わう、栄養満点の一杯です。 もともとは豆腐をつくる過程から生まれたと伝えられ、具はいっさい入れず、薬味の一味唐辛子でいただくのが白川村流。 祝い事や報恩講(ほうおんこう)といった、ハレの日に囲まれてきたごちそうです。大豆が傷みやすい夏を避け、秋から春先にかけて味わわれてきたところにも、雪国の暮らしの知恵が息づいています。

「結」の心が育てる、ブランド豚「結旨豚」

白川郷の合掌造りは、住民が力を合わせて屋根を葺き替える「結(ゆい)」という助け合いの心に支えられてきました。 その精神を名に受け継ぐのが、白川郷で生まれ育ったブランド豚「結旨豚(ゆいうまぶた)」です。 清らかな水と良質な餌で、生まれてから出荷までていねいに育てられた結旨豚は、やわらかな肉質と、香りよく上品な脂が身上。 近ごろでは、大豆をすりつぶした郷土食「すったて」と合わせた鍋にも仕立てられ、白川郷の新しいごちそうとして親しまれています。 土地の恵みと、人の心が育てた味です。

白川郷の味を、未来へ・おうちへ

白川村は、世界遺産の合掌造りと、雪国の暮らしが息づくまち。 きびしい自然のなかで守られてきた食は、この土地が積み重ねてきた時間そのもの、まさに「タカラ」です。 じつは、白川郷の石豆富をつくり続けてきた豆腐屋のうち1つ、深山豆富店は、担い手の高齢化などにより、一度はその歴史を閉じかけました。 その伝統の味を絶やしたくない そんな思いから、私たちヒダカラ商店を運営する株式会社ヒダカラが、製法と道具、そして想いを受け継ぎました。 今も白川村の湧き水で、変わらぬ石豆富をつくり続けています。 「なんだか飛騨のものって、いいな」。 そう感じていただけたら、これ以上うれしいことはありません。 世界遺産・白川郷が育てた雪国の味を、ぜひご家庭で味わってみてください。