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美容家・寺長根愛のお役立ちメイクコラム【綺麗と可愛いを両立田中みな実さんメイク】

公開日:2026/09/25

田中みな実さんの「引き算メイク」

田中みな実さんといえば、美容に対する意識が高く、ご自身のお肌や身体と丁寧に向き合っている方、というイメージがありますよね。 もちろん、日々のお手入れの積み重ねが、田中みな実さんの美しさを支えているのだと思います。 でも、私がメイクの仕事をする立場から見ていて感じるのは、素肌の美しさだけではなく、「メイクのバランスがとても上手」ということ。 田中みな実さんのメイクは、決して薄いのではありません。 きちんと手をかけているのに、どこか一部分だけが強く主張することがなく、全体を見た時には自然に見える。 そして、大人っぽい「きれい」と、親しみを感じる「可愛い」が、絶妙なバランスで共存しています。 今回は、そんな田中みな実さんのメイクについて分析してみたいと思います。

なぜ「きれい」と「可愛い」が両立する?

田中みな実さんのお顔立ちは、全体的にパーツが曲線的です。 目元には丸みがあり、頬やフェイスラインにも女性らしい柔らかさがあります。 そのため、もともと「可愛い」「優しい」「親しみやすい」という印象を持ちやすいお顔立ちです。 一方で、フェイスラインはすっきりとしていて、鼻筋もきれい。 大人っぽさや品の良さも持ち合わせています。 ここに強いアイライン、角度のある眉、濃いリップなどを全部重ねると、「きれい」の印象が勝ちすぎて、田中みな実さんが本来持っている柔らかさが消えてしまいます。 反対に、ピンクをたくさん使った甘いメイクにすると、今度は「可愛い」が強くなりすぎて、幼い印象になってしまうことも。 田中みな実さんのメイクは、どちらにも偏っていません。 曲線的なパーツが持つ可愛らしさは生かしながら、色や線を主張させすぎず、肌の質感や細かな陰影によって、大人っぽさを加えているように感じます。

「ツヤツヤ」ではなく「潤って見える」

田中みな実さんといえば、透明感のある、つるんとしたお肌が印象的です。 しかし、よく見てみると、顔全体を均一にツヤツヤにしているわけではありません。 顔のパーツすべてが強く光ってしまうと、お顔が膨張して見えたり、テカリのように見えたりすることがあります。 田中みな実さんの場合は、肌全体の色ムラやトラブルはきちんと整えながら、頬の高い位置など、ハリを感じさせたいところにだけ、自然な光が宿っています。 つまり、「ツヤを塗っている」というよりも、「肌そのものが潤っているように見える」ベースメイクなのです。 これを私たちが取り入れるなら、ツヤタイプのファンデーションを顔全体にたっぷり塗るのではなく、シミやクマなどはコンシーラーで部分的にカバーし、ハイライトも広範囲には入れず、頬骨の高い位置や目頭などに少量だけ使う。 大切なのは、ツヤの量より、ツヤを置く場所です。

描いているけれど、描いた線を感じさせない

眉も、田中みな実さんの柔らかな印象をつくる大切なポイントです。 眉山に強い角度をつけず、やや平行に近い、なだらかな形に整えられていることが多いですよね。 眉尻まできちんと形はありますが、輪郭をくっきり囲んだような描き方ではなく、眉毛の隙間を一本ずつ埋めたような、ふんわりとした仕上がりです。 眉頭も濃くせず、鼻筋へ自然につながるようにぼかされています。 この眉のおかげで、強い顔にならず、「可愛い」「親しみやすい」という印象が残るのだと思います。 眉を真似するときは、まずペンシルで足りないところだけを補い、その上からパウダーで全体を柔らかくつなげます。 最後にブラシでしっかりぼかし、「描いた線」を残さないことがポイント。 眉マスカラを使う場合も、明るくしすぎるのではなく、髪色や瞳の色から浮かない、柔らかなブラウンを選ぶとよいでしょう。

色よりも「潤み」と「繊細な強さ」

田中みな実さんのアイメイクは、ぱっと見た時には、それほど濃く感じません。 しかし、何もしていないのではなく、目の輪郭やまつ毛は、かなり丁寧に仕上げられている印象があります。 アイシャドウは、ベージュやブラウン、ピンクベージュなど、肌から大きく離れない色が中心。 濃い色で目を囲むのではなく、細かなパールやラメを使い、まぶたに潤みや立体感を加えています。 アイラインも、太く見せるというより、まつ毛の隙間を埋めて目の輪郭を整えるような入れ方。 目尻を極端に跳ね上げたり、長く引いたりせず、もともとの目の形を生かしていることが多いように思います。 まつ毛は根元から上げつつ、ボリュームを出しすぎず、一本一本が分かれて見えるように繊細に。 つまり、色や線を強調するのではなく、「潤んだ目」「丁寧に整えられた目元」をつくっているのです。 大人になると、目を大きく見せようとして、アイラインもアイシャドウもマスカラも、すべて濃くしてしまいがちです。 しかし、全部を強くすると、それぞれの良さが打ち消され、かえって目元が小さく、重たく見えることもあります。 ラメを効かせるなら締め色は控えめにする。 まつ毛をしっかり上げるならアイラインは細くする。 このように、足した分だけ別の何かを引くことが大切です。

チークとリップは、別々に考えない

田中みな実さんのメイクは、チークとリップに一体感があります。 チークは「ここに塗っています」と分かるほど強く発色させず、肌の内側からにじむような血色感。 ピンクだけではなく、ベージュやコーラルを感じる、肌なじみのよい色が使われていることが多い印象です。 リップも、輪郭をくっきり取りすぎず、唇の丸みや厚みを生かした仕上がり。 マットに固めるより、唇そのものが潤っているような、柔らかなツヤを感じさせます。 ここで大事なのは、チークとリップを別々に選ばないこと。 チークが青みピンクならリップにも少し青みを、チークがコーラルならリップにも黄みを感じる色を選びます。 まったく同じ色にする必要はありませんが、色の温度を合わせるだけで、メイク全体にまとまりが生まれます。 田中みな実さんのメイクが、きちんと色を使っているのに派手に見えないのは、こうした色同士のつながりも関係しているのだと思います。

すべてを頑張らないことが、洗練につながる

田中みな実さんのメイクから学びたいのは、使用しているコスメだけではありません。 一番参考にしたいのは、「全部を主役にしない」という考え方。 透明感のある肌、優しい眉、潤みのある目元、血色を感じる頬、ツヤのある唇。 こうして並べると、いろいろなことをしているように見えますが、どのパーツも、ほかのパーツを邪魔するほど主張していません。 ひとつひとつは丁寧に仕上げながら、顔全体で見た時には、メイクそのものより、その人自身の美しさが先に見える。 これが、田中みな実さんの「頑張って見えないのに美しい」理由なのではないでしょうか。 年齢を重ねると、隠したいところや足したいものが増えて、ついすべてを頑張りたくなります。 でも、大人のメイクに必要なのは、単純に薄くすることではなく、どこを丁寧につくり、どこを控えるかを決めること。 自分の可愛らしさも、大人っぽさも、どちらかを消す必要はありません。 田中みな実さんのように、足すところと引くところを見極めながら、今の自分が最も美しく見えるバランスを探してみてくださいね。
更新日:10/11(10/04〜10/10集計)