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これから抗がん剤治療をする人のためのウィッグ利用ガイド

公開日:2025/11/02 更新日:2025/11/03
抗がん剤治療を受けるにあたり、多くの方が直面する問題の一つに髪の脱毛があります。 髪を失うことは、見た目の変化だけでなく、心の負担も大きいものです。 そこで、ウィッグを利用することで少しでも気持ちを楽にし、自分らしさを取り戻すお手伝いができればと思います。 このガイドでは、髪の脱毛に対する心構えとアドバイスをお届けし、少しでも安心して治療に臨んでいただけるようサポートします。 ウィッグが必要になった時に抱えるお悩みや心配事についての解決策やアドバイスを提案し、ウィッグを上手に活用するためのヒントをお伝えします。

抗がん剤治療による脱毛から発毛するまで

『病院の先生から「ウィッグを用意しておいてね」と言われ、急いでウィッグを購入した。』 『今までウィッグを使ったこともないし、調べたこともない。急に用意するにも情報が何もなかった。』 『病院からもらったパンフレットを見てウィッグを購入した。高かった...もっといろいろ調べればよかった。』 こちらの会話は、当店に来店されたお客様の実際の声です。 「とにかく焦った。」が多く聞かれます。    焦るのも仕方がありません。 まったく知識がないことの準備をするのは誰でも難しいものです。 しかし実際には、治療方針が決定して治療が始まり脱毛するまでに少し猶予があります。 すぐに脱毛が始まってしまうわけではありません。 髪の脱毛がはじまって、再び発毛するまでのおおよその流れを把握しておきましょう。

準備期間(治療の決定~脱毛が始まるまで)

治療方針が決まり、1回目の抗がん剤治療が終わった10日頃までの準備期間中は、ご自身の体調をみながらウィッグ用品を用意したりご自身の髪のお手入れなどをしておくと脱毛が始まっても慌てずに安心できます。
・がん患者ウィッグ購入費等助成事業とは? 全国の各自治体でおこなっているがん患者のための助成金制度で、ウィッグやウィッグ補整具の購入費等の一部を助成してくれます。 助成金額や内容は各自治体によって変わりますので、ご自身のお住いの地域の自治体に確認をしましょう。 当店でウィッグも購入した場合も申請することが可能です。 申請する場合は、領収書が必要になります。 楽天市場の場合、購入履歴から領収書をご自身で印刷することができます。

ウィッグなどの必需品を準備しよう

脱毛してしまうからといっても、必ずしも全員フルウィッグが必要というわけではありません。 お仕事をしながら治療する方はフルウィッグは必須だと思いますが、お仕事はせずにお家で過ごす方は必要がなく、帽子用ウィッグや帽子だけで過ごすのも全然ありです。 準備する用品は、ご自身のライフスタイルにあったものを用意しましょう。 Q.髪の脱毛はいつから始まりますか? A.一回目の抗がん剤投与が開始された10日後ぐらいから徐々に抜け始めます。一気に抜けるわけではありません。 Q.ウィッグはいつ買ったらいいですか? A.遅くても2回目の抗がん剤投与が始まるまでに用意しましょう。ただ焦る必要はありませんので、希望に合ったウィッグを選びましょう。 Q.やっぱりフルウィッグは必要ですか? A.そんなことはありません。人によっては、フルウィッグを用意する必要がない方もいます。お仕事をしながら治療する方は必須だと思いますが、お家で過ごす方は必要ないかもしれません。 帽子用ウィッグや帽子だけで過ごすのも全然ありです。 Q.ウィッグが見慣れないせいか違和感を感じてしまって... A.初めてのウィッグは誰でも違和感を感じます。ウィッグを購入したら、実際のウィッグ生活が始まる前に着用練習をして見慣れておきましょう。 また、ウィッグはカットすることで違和感を軽減できることがあります。必要であればウィッグカットを検討してみましょう。 Q.フルウィッグはいろいろあって何を買えばいいのか迷います。どんなものがいいのでしょうか? A.闇雲に探すといろいろあって迷ってしまうと思います。選ぶときにはご自身の選ぶ基準を決めてみましょう。 ①価格 ②自然な見た目 ③アフターサービスなどがある ④実店舗がある などが基準でしょうか? 例えば、「会社へ出勤するため見た目の自然さにこだわりたい」と考えている場合には、「人毛」がいいかもしれません。安さをとるなら化繊ウィッグという選び方もあります。 いずれにしても、ウィッグは実際にかぶってみないと自分に合うかわかりませんので、試着してから購入することをおすすめします。

地毛を整えましょう

Q.地毛を坊主にしたほうが良いと聞きました。本当ですか? A.こちらの質問はよくあります。SNSなどの影響なのか、家族の方からのお問合せも多々あります。 当店としては、「本人が希望するのであればいいですが、そうでなければ坊主にしなくていい」と回答しています。 なぜなら、坊主にしてその後に抜けると短い毛が肌に刺さったり、チクチクする。また、抜けた毛のおそうじも大変になるからです。 おすすめはショートヘアぐらいがベスト。 フルウィッグを購入する場合、地毛の毛量でウィッグのサイズ感が変わります。地毛はショートヘアぐらいにカットしてからフルウィッグの購入をした方が、脱毛した後のウィッグのサイズ感の違いを最小限にすることができます。

ウィッグ生活(脱毛~発毛が始まるまで)

脱毛がはじまると実際にウィッグをかぶる生活がはじまります。 ウィッグ購入時の注意点でもお話ししましたが、ウィッグは慣れも必要ですので何度もかぶる練習をしておきましょう。
実際にウィッグをかぶって生活してみると、人によっては締め付けや暑さが辛かったりとそれぞれ悩みも出てくるかもしれません。 Q.ウィッグの締め付けがつらい A.ウィッグの中にかぶっているメッシュキャップが締め付けている場合があります。 その場合は、締め付けのないインナーキャップに変えてみましょう。ウィッグ自体が締め付けている場合は対処法が難しいので購入したメーカーにお問合せをしてみましょう。 Q.頭皮がチクチクしたりかゆくなります A.治療中は皮膚が敏感になりやすいです。頭皮とウィッグがすれて痛いときはインナーキャップで保護しましょう。 Q.とにかくウィッグが暑いです A.夏のフルウィッグは暑くてつらいかもしれません。ウィッグ利用者の方のアイデアになりますがいくつか紹介します。   ●首元にネッククーラーを巻く  ●接触冷感素材のインナーキャップをかぶる  ●クールスプレーをインナーキャップにかける  ●汗を吸い取るためにキッチンペーパーを頭皮とウィッグの間に挟む Q.ウィッグのサイズが大きくてズレそう A.フルウィッグは、自毛がある時とない時ではサイズが変わります。  ウィッグがズレそうと感じたら、ズレ防止のインナーキャップやウィッグバンドをおすすめします。 Q.脱毛している期間はシャンプーする必要ありますか? A.シャンプーをしましょう。頭皮から皮脂は分泌されています。 毛穴を良い状態にすることで、今後生えてくる髪も良い状態になります。肌にやさしいシャンプーで洗い、できれば頭皮用美容液などで保湿をしてあげましょう。 Q.頭皮マッサージはしていいですか? A. 治療中はマッサージは控えましょう。治療が終わってから徐々にケアしていきましょう。

発毛期間(発毛~脱ウィッグするまで)

最後の抗がん剤治療が終わった2週間後あたりから、いよいよ発毛が始まります。 良かったと思うのもつかの間、生えてきた髪が以前の髪質と全く違っていてびっくりしてしまった! なんてこともあるかもしれません。 生え始めの髪は、新生毛という細くてコシがない弱い髪の毛です。 全体的にしっかりした髪が生えてくるまで、もうしばらく様子を見てみましょう。 また、くせ毛や白髪が生えてきて縮毛矯正やカラーを早くしたい気持ちもわかりますが、頭皮に薬剤が必ずついてしまいます。 病後は肌が敏感になっていたりアレルギー体質になっていることもありますので、行う際にはパッチテストをしてから行うことをおすすめします。

発毛期間のQ&A

Q.治療が終わったので、すぐに発毛しますか? A.抗がん剤治療終了の2週間後辺りから徐々に発毛がはじまります。 髪は通常1か月に1㎝程度伸びますが、ホルモン治療をする場合は部分的に伸びが遅くなる場合があります。 Q.生えてきた髪が白髪・くせ毛です。なぜ? A.抗がん剤治療後、生えてきた髪が以前の髪質とは違っていたり、白髪になる方もいます。 とくに脱毛後の髪は、新生毛で細くて弱い毛ですので、しばらくしっかりした髪が生えてくるまで様子をみましょう。 Q.いつ頃からカラーをしていいですか? A.治療後は皮膚がデリケートになっています。最低でも6か月以上はあけましょう。 以前とは違う体質になってアレルギーを発症する方もいますので、できれば初めてのカラーの時にパッチテストをすることをおすすめします。 Q.くせ毛がひどいので縮毛矯正をしたいです。 A.縮毛矯正は、トップの髪の長さが最低でも10㎝ぐらいになってから検討しましょう。髪が短いとアイロンでしっかり伸ばせません。 Q.いつ脱ウィッグできますか? A.脱ウィッグは、フルウィッグをかぶらずに生活を始めるタイミングのことで、ご自身が地毛でどんなヘアースタイルになりたいかで時期が変わります。 ヘアースタイルから脱ウィッグできるおおよその時期を参考にしてみてください。 ●ベリーショートヘア  ~6㎝  発毛から6か月 ●ショートヘア    10~18㎝  発毛から1年 ●ボブヘア      20~25㎝  発毛から2年 ●ロングヘア     25~35㎝  発毛から3年 Q.前髪辺りの伸びが遅いのでフルウィッグをはずせません。 A.このお悩みはホルモン治療をされている方に多いです。また、年齢的に伸びが遅い方もいるようです。 前髪辺りや頭頂部が伸びないとお悩みの方は、ぜひ「部分ウィッグ」を検討してみてください。