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1300年愛された伝統文様「麻の葉」~ざっくり深堀り

公開日:2025/07/31 更新日:2026/08/22
日本の伝統文様で最も古いものは 「麻の葉文様」や「市松文様(石畳模様)」です これらは紀元前から存在していて 魔除けや縁起物として用いられてきました 貴族の生活様式を伝える「有職文様」は 飛鳥・奈良時代に中国から伝来しました ここでは日本独自の「麻の葉文様」をみてゆきましょう
【文様の始まり】 人々にとって常に身近な麻は 平安時代の頃に 日本独自の文様として様式化されました 仏像装飾に麻の葉文様が使われていたため 「邪気を祓う力がある」とされました 麻の葉は4mに成長するまで4か月 早く真っ直ぐに成長して行くことから 「子供の健やかな成長」「無病息災」 「長生き」の願いが込められています また虫がつかない神聖な植物とされ 「魔除け」の意味もありました
【麻について】 日本では麻は 庶民のなかで 様々な用途に使われた貴重な植物 大麻(おおあさ)(ヘンプ)です 古来から栽培されてきた大麻(おおあさ)は産業用大麻といわれ、麻薬成分をほとんど含んでいません 大麻(おおあさ)は大いなる麻の意味です 戦前までは 漁網や釣り糸 衣類や縄などにも使ってきました 麻の実は食べる事もでき 脂を抽出することもできました また 古の時代から神仏事に欠かせないものでした ※薬物としての音読みは「たいま」 見た目・育て方・使用目的・使用部位が違います ちなみに 絹は貴族のため 綿は戦国時代に日本に入ってきたものです
【麻について】 麻は糸 綱 網 帆布 衣料用麻布 などの原料の一種です 綿のように一つの植物から取れるものではなく 似た性質を持つ繊維をまとめた呼び名です 亜麻(あま)・・・別名リネン   亜麻はフラックスという植物で ヨーロッパや中国で栽培  一年草で連作しないため収穫量に限りがあります 苧麻(ちょま)・・・ラミー   苧麻は多年草の植物 カラムシともいい   繊維を青苧(あおそ)呼びます  2か月で約2mと生育が旺盛  年に2~3回 熱帯では4回~6回収穫できます 黄麻(おうま)・・・ジュート  麻袋の原料です 洋麻(洋麻)・・・ケナフ  麻袋の原料です マニラ麻・・・アバカ サイザル麻・・・ヘネケン 大麻(おおあさ)・・・ ヘンプ   「麻」は日本では古くから 大麻のことをいいます  ラミーやリネンよりシャリ感があり肌触りが涼しい  糸の強度はラミーよりも弱いけれど  引張り強度で綿の8倍 耐久性で綿の4倍あります リネンやラミーは繊細で衣類向き ジュートやサイザルは丈夫でラフな資材向き 大麻は強くて万能な天然繊維 と言っていいでしょう
【まとめ】 現代で「麻」というのは 様々な植物から取れる似たような性質の繊維の総称 昔の日本では「麻」というのは「大麻(おおあさ)のこと」 「おおあさ」と薬用の「たいま」は同じ大麻を使用しているけれど 使用部位や使用目的が違うということ 麻の葉文様は  ほかの文様と組み合わせたりします
「麻の葉」は家紋や神紋 伝統工芸品などで使われています 特に家紋は いろいろあって 面白いですよ 近年は『鬼滅の刃』のヒロイン竈門禰󠄀豆子が ピンク地の麻の葉文様の着物を まとっているのが知られていますね ※歴史や文化などは諸説あります
その他の割付模様と絵画模様についてはこちらをご参照ください