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【道の駅しらぬか恋問館】リニューアルから1年、挑戦が集まる場所へ。

公開日:2026/08/27 更新日:2026/08/27

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観光客にも地域の人にも親しまれる場所へ

2025年4月にリニューアルオープンした「道の駅しらぬか恋問館」。2026年7月には累計来館者数が100万人を突破し、道内外はもちろん海外から訪れる人も増えています。 一方で、観光客だけではなく、地域の人が日常的に利用する場所としても少しずつ定着してきました。施設が新しくなっただけではない、この一年の変化について、副館長の小松加恵さんと直売所店長の山田凌也さんにお話を伺いました。

人口約6,700人の町が来館100万人!

今年2月に初年度の目標だった来館者数75万人を早くも達成し、7月に累計来館者数100万人を達成することができました。嬉しいことに想定以上のペースで多くのお客様にご来館いただいています。 そう話すのは、副館長の小松さんです。リニューアルから一年。恋問館を訪れる人の顔ぶれにも変化が見えてきました。 近隣だけではなく、道外から来られるお客様も増えています。RVパークの予約を見ても、北海道を一周するような旅行の途中で利用される方が多いですね。 最近は団体旅行というより、ご家族でレンタカーを利用して旅行される方が増えています。『じゃらん』の道の駅ランキングで上位にランクインしたこともあって、”一度行ってみたかった”と言ってくださるお客様も多いですよ。 海外からの利用も少しずつ増えています。 通訳を介して予約が入ることもあります。海外のお客様にも少しずつ恋問館を知っていただけるようになってきたと感じています。 旅の途中に立ち寄る場所としてだけではなく、”白糠町へ行ってみたい”という目的地の一つとして恋問館を訪れる人が増えています。

魅力を放つRVパークとサウナ

  • リニューアルと同時に整備されたRVパークも、この一年で恋問館を代表する施設の一つになりました。 長距離旅行をされる方には、とても好評です。コインランドリーやコインシャワーを24時間利用できるので、休憩しながら洗濯をして、その間にお食事や買い物を楽しまれる方も多いですね。 旅の途中でゆっくり過ごせる環境が整ったことで、館内で過ごす時間も長くなりました。 海の見えるサウナも、本当に多くの方に利用していただいています。札幌からサウナを目的に来られる方もいらっしゃいます。 サウナを利用するのは観光客だけではありません。 近隣にお住まいの方も毎週のように来てくださっています。仕事帰りに立ち寄るという方も多いですね。 利用者からは営業時間の延長を望む声も届いています。 もっと遅い時間まで営業してほしいというご要望もいただいているので、皆さんの声を受けながら、より利用しやすい施設にしていきたいと考えています。 恋問館は、旅の途中で立ち寄る場所であると同時に、地域の皆さんの日常にも少しずつ根付いてきています。

    新しいグルメが恋問館の魅力を広げる

    恋問館のフードコートには、この一年で新しい店舗やメニューも加わりました。2026年4月には、海鮮丼専門店「どんぶり之助」がオープン。以前から多く寄せられていたお客様の声が、そのきっかけになりました。 小松さんは話します。 海の近くなので、”海鮮を食べたい”というお声は以前からたくさんいただいていました。オープンを喜んでくださるお客様は多かったですね。 観光で訪れた人にとっては旅の楽しみの一つに、地域の人にとっては気軽に立ち寄れる食事処に。新しいお店は、恋問館の魅力をさらに広げています。 私は「漁師のまかない丼」がお気に入りです。マグロやイクラ、白身魚などがぶつ切りで入っていて、特製ダレがおいしいんですよ。地元の人が食べても”間違いない”と言っていただける味だと思います。 ネタを豪快に盛り付けた「極上海鮮丼」など、見た目にも楽しめるメニューが並び、「恋問館に来たら食べたい」と目的にされるお客様も増えているそうです。 また、各店には恋問館ならではのメニューが続々登場しています。 「この豚丼」では、今年5月に「ミートカツライス」が新しく加わりました。道東で親しまれているカツが乗ったスパゲティをご飯で楽しめるようにアレンジしたオリジナルメニューです。地元の方からの「作って欲しい」という声にこたえたそうです。 阿寒ポークを炭火で焼き上げた看板メニュー「この豚丼」とミートソースのスパゲッティを組み合わせた欲張りなセットは、サウナ利用後に楽しむ「サ飯」としても人気を集めています。

    白糠の資源に新しい価値を生み出す

    フードコートの中でも、多くの人に知ってほしい場所として小松さんが挙げたのが「ルーキッチン」です。 運営しているのは、白糠町でえぞ鹿肉の加工・販売を手がける株式会社北海道えぞ鹿ファクトリー。白糠町のふるさと納税返礼品としても人気の鹿肉を、もっと気軽に味わってもらいたいという思いから、新しいメニューづくりにも取り組んでいます。今年4月には「鹿肉のからあげ」が新しく加わりました。 案内してくれたマーケティング管理部部長の竹林義勝さんは、鹿肉のおいしさは処理の早さで決まると話します。 当社では信頼できるハンターから直接鹿を買い付けています。鹿肉はとても繊細で、体温の上昇でも品質が変わってしまうほどです。だから、仕留めてから素早く適切に処理され、2時間以内に搬入された鹿肉だけを扱っています。 そのこだわりが、臭みがなく、やわらかい鹿肉につながっています。 新商品の鹿肉のからあげは、北海道のソウルフード『ザンギ』をイメージした味付けです。初めて鹿肉を食べる方にも親しみやすいと思います。ビールのお供にもぴったりです。 ルーキッチンの人気メニュー「鹿肉ミートパイ」にも工夫があります。 上質な鹿肉をスパイスと香味野菜で味付けしパイ生地ではさんで焼き上げています。テイクアウトでも食べやすいように、パイ生地をしっかり押さえて焼き上げています。片手で食べられるので、ドライブの途中にもおすすめです。 白糠町ならではの上質な鹿肉を、もっと身近なものとして鹿肉を楽しんでもらいたい。その思いを込めて、新しい商品づくりを続けています。

    地域の挑戦を支える直売所

    館内の直売所はどのように変化しているのでしょうか?店長の山田さんが答えてくれました。 今年から定期的に食品催事を開催するようになりました。催事を目当てに来館されるお客様も増えています。 4月には博多明太子の試食販売会、5月には沖縄フェア、6月下旬からは全国各地のレトルトカレーを集めた「全国カレーフェア」を開催しました。 メーカーの方が実際に来て、『ぜひ食べてみてください』とお客様に声を掛けながら販売することもあります。白糠町では、こうした対面販売や試食販売の機会があまり多くないので、地元の皆さんにも喜んでいただけました。 これまでは実施が難しかった催事も、今年からは本格的に取り組み始めました。 観光のお客様だけではなく、地域の皆さんにも楽しんでいただける企画として、毎月一回以上は開催していきたいと考えています。 現在、直売所では館内の書店「こい本」を含めて2,500アイテム以上の商品を取り扱っています。本を除いても約800アイテムあり、そのうちおよそ100アイテムが白糠町内でつくられた商品です。 まだまだ町内の商品を増やしていきたいですね。 山田さんはそう話します。

    白糠で生まれたものを、白糠から届けたい

    直売所では、町内の商品も少しずつ増えています。その一つが、「えるパン」の「生さつまいもパン」と「生じゃがいもパン」です。 作っているのは、韓国・江原道出身のチョー・ヨンジュさんご夫妻。2025年春、ご家族とともに白糠町へ移住し、町内に工房を構えました。 さつまいもパンは、韓国では「コグマパン」と呼ばれていて、若い人を中心に人気があります。 ヨンジュさんはそう教えてくれました。北海道産さつまいもを焼き、生クリームやチーズ、はちみつと合わせて、さつまいものような見た目に仕上げています。 一方の「生じゃがいもパン」は、北海道産じゃがいもとバター、にんにくを使い、じゃがバターをイメージした味わいです。 どちらも小麦粉を使わないグルテンフリーのパンで、素材の味を生かした商品づくりを続けています。 恋問館で販売を始めてから、イベントでの販売や、白糠町のふるさと納税返礼品としても少しずつ知られるようになりました。 恋問館に来たら、お土産に選んでいただけたらうれしいですね。 恋問館には、白糠で新しい挑戦を始めた人たちの商品が並びます。訪れた人が商品を手に取ることは、その挑戦を応援することにもつながっています。

    ふるさと納税との連携

    恋問館直売所では、ふるさと納税との連携も進めています。山田さんはこう語ります。 ”ふるさと納税で白糠町を知って、実際に来てみました”というお客様もいらっしゃいます。そうした声をいただけるのはとても嬉しいですし、ふるさと納税で人気の商品を、実際に恋問館でも購入できるというのは大きな魅力になると思っています。 ただ、現状では”返礼品で知っていた商品が、来館しても買えなかった”というケースもあります。そのため現在は、白糠町で獲れたものを、白糠町で加工し、白糠町で販売するという流れを意識し、恋問館での販売につなげるプロジェクトも進行中です。

    地域の日常に寄り添う売り場づくり

    山田さんが目指しているのは、観光客だけの直売所ではありません。 白糠町では、生鮮食品を購入できる場所が限られています。だから地域の皆さんの日常の買い物を支える場所にもなれたらと思っています。地元の野菜や魚を気軽に購入できる場所として利用していただきたいですね。 海産品コーナーでは、白糠漁業協同組合との連携も進めています。 冷凍品だけではなく、”冷蔵の切り身がほしい”という地域の皆さんの声もいただいています。そうしたご要望にも応えられるよう取り組んでいるところです。 地域の声を聞きながら、少しずつ売り場を育てています。

    地域に愛される場所を目指して

    リニューアルから一年。来館者は増え、新しい店舗や商品も加わりました。 恋問館は、この先どのような場所を目指していくのでしょうか。 副館長の小松さんは、こう話します。 私は白糠高校の卒業生なので、地元のことは知っているつもりでいました。でも、お客様から質問されて初めて知ることもたくさんあるんです。白糠町を訪れる人は、事前によく調べて来館する人も少なくありません。逆にお客様から教えていただくこともあります。分からないことがあれば役場の皆さんとも連携しながら、一つひとつ勉強しています。 恋問館は、旅の途中でゆっくりくつろげる場所でありたいですし、白糠町の観光拠点として、もっと魅力を高めていきたいと思っています。また同時に、地元の方が集い、ゆっくり楽しめる場所でもありたいです。 山田さんは、地域とのつながりについて語ってくれました。 観光のお客様だけではなく、地域の皆さんにも日常的に利用していただける場所であり続けたいですね。直売所は、夏には観光客でにぎわいます。 その一方で、冬には地域の皆さんに支えられています。新しい催事を企画したり、町内の商品を増やしたり、生鮮食品の売り場を充実させたりして、地元の方に”恋問館に行けば何かある”、”また行ってみよう”と思っていただける場所を目指していきたいです。 ●恋問館が目指すこれから 恋問館に並ぶ、町内で生まれた商品。その商品を手がけるのは、地域資源を活かし商品づくりに取り組む事業者や、白糠町へ移住してきた人、自然と向き合いながら農業・漁業を営む生産者の皆さんです。 恋問館は、そうした人たちと、お客様をつなぐ場所でもあります。リニューアルから一年。恋問館では、今も新しい取り組みが続いています。地域で育まれたものを届けたいという人がいて、その想いを伝える場所がある。そうした交流の積み重ねが、白糠町の新しい魅力へとつながっていきます。 【道の駅しらぬか恋問館】 白糠郡白糠町恋問3丁目2番地1