浦幌の土壌を醸す。自社製麦から生まれる地域原料100%の「テロワールビール」
公開日:2026/04/27 更新日:2026/05/15ビールという飲み物は、その土地の風土を映し出す鏡のような存在です。RIKKAが掲げるミッションは「農業で気候危機を緩和すること」であり、その答えの一つが「地域原料100%」への徹底したこだわりでした。
日本のビールメーカーの多くは、海外から輸入されたモルト(麦芽)を使用するのが一般的です。しかし、RIKKAは浦幌町産の大麦を、自社の醸造所で自ら「製麦(モルティング)」しています。製麦とは、大麦を水に浸して発芽させ、乾燥させる工程のこと。全国的にも非常に珍しいこの自社製麦というプロセスを経ることで、その年の気候や土壌の個性をダイレクトに味に反映させることができます。
原料となる有機大麦は、浦幌町の生産者であるアサヒ・アグリ・アクションの山田史弥さんが丹精込めて育てたものです。栽培から製麦、醸造、そしてお客様の手元に届くまで。すべての工程が浦幌町という一つの町の中で完結しています。これは輸送による環境負荷を最小限に抑えるだけでなく、その土地ならではの個性、すなわち「テロワール」を最大限に引き出すことにも繋がっています。
副代表の菅野小織さんと共に、2021年のアースデー(4月22日)に創業したこのプロジェクトは、2025年にようやく浦幌産100%のビールを完成させました。「RIKKA」という名は雪の別名「六花(りっか)」に由来します。雪の結晶のように、このビールを核として、家族や友人、地域の人々が繋がり、笑顔で語り合える豊かな時間が広がっていくこと。それが、浦幌の大地から届けられる一杯に込められた願いです。