アクアリウムを行う上で知っておきたい、代表的な魚病の種類を各症状から原因&治療薬、また治療時におすすめの用品と合わせてご紹介いたします。
症状から該当魚病の判断・治療の際にお役に立てれば幸いです。
ミズカビ科に属するいろんな糸状菌(サプロレグニア)の寄生が原因です。綿状にみえる部分は菌糸体とよばれます。
この菌糸は、植物の根のように体のなかへ入り込み養分を吸収します。
ミズカビ病の死因は養分を吸い取られるために魚の浸透圧調整機能が破壊されるためであると考えられています。
通常、飼育水のなかにはミズカビの種というべき遊走子が常に存在しています。
この遊走子が健康な魚に遭遇しても簡単にミズカビ病になることはありませんが、輸送中に生じたスレ傷や、細菌感染・外部寄生虫により生じた外傷に遊走子が接触すると発病することがあります。
このようにミズカビ病は二次的な病気として発生することがあります。
また魚体に寄生したミズカビの菌糸は成長するとその先端に遊走子嚢とよばれる器官が形成され、そこから遊走子が放出されることにより他の魚に感染してゆきます。
水カビ病の対策には、水中のミズカビの遊走子を駆除するニューグリーンF・アグテンを使用します。
飼育水を半分程度取り替えて薬品を投薬する、またはピンセットなどで病魚からミズカビを取り除き、患部に薬剤を直接塗布することも効果的です。
病魚の体調を早く回復させるためには、食塩を水100リットル当り300g~500g(0.3%~0.5%)入れると効果的です。
尾ぐされ病など、他の病気と併発している場合は、グリーンFゴールドを投薬し、尾ぐされ病の対応処置を施してから、数時間後にニューグリーンF、またはグリーンFリキッドを投薬します。
※塩分に弱い魚種は様子を見ながら塩分を上げてください。
※塩分濃度を上げる際は、急に上げないようにご注意ください。
※水草の入っている水槽では塩を入れないでください。
粘液滑走細菌のフラボバクテリウム カラムナーレ(カラムナリス菌)とよばれる細菌の感染によって尾ぐされ病は起こります。
このカラムナリス菌は、魚のヒレ以外にエラや口の周囲にも感染しますので、その感染部位にちなんで、エラぐされ病や口ぐされ病とよばれていますが、原因は同じです。
尾ぐされ病の初期症状でヒレの先端が白く濁るのは、このカラムナリス菌が感染したためヒレの組織が破壊(壊死)されたためです。
またヒレが裂けるのは、カラムナリス菌が強力なタンパク質分解酵素を出してヒレを溶かしてしまうためです。
このカラムナリス菌は酸素が充分供給されないと増殖することが出来ないため、感染の範囲が内臓まで及ぶことはありません。
言い換えますと酸素が供給されやすいヒレやエラなどに感染しやすい訳です。
抗菌剤による薬浴で病魚を治療します。
観パラDやグリーンFゴールド顆粒、エルバージュエースがあります。水を半分程度取り替え、上記の薬品で病魚を薬浴させます。
このときに食塩を水100リットルに対して300g~500g(0.3%~0.5%)入れると効果的です。
ミズカビが着生している場合、メチレンブルーまたはニューグリーンFを追加投薬してください。
重症魚は治療困難なケースが多いので、初期のうちに病気を発見して治療することを心がけてください。
※塩分に弱い魚種は様子を見ながら塩分を上げて下さい。
※塩分濃度を上げる際は、急に上げないようにご注意ください。
エロモナス ハイドロフィラ(Aeromonas hydrophila)とよばれる病原細菌の感染によって引き起こされる病気であることがわかっています。
この病原細菌は、淡水環境中では、常に存在する細菌ですが、水質の変化等で、魚がストレスを受けたときに、この細菌に対する抵抗力が低下し、病気が発生すると考えられています。
特に梅雨の時期では、雨が降った後などは、水温が急激に変化することがあるので、要注意です。また、この細菌は、比較的高水温 (25~30℃)で、繁殖しやすい細菌ですので、夏―秋にかけて、発生しやすい病気です。
また、池で飼育されている鯉は、水温の変化が著しい春先は、要注意です。
この時期は、越冬明けで、鯉は、病原菌に対する抵抗力が、低下していますので、これらの病原細菌に感染しやすいと言われています。
抗菌剤による薬浴および経口投与が効果的です。
観パラDやグリーンFゴールド顆粒、エルバージュエースがあります。
穴あき病で体表に穴が空いているときは塩水浴(0.3~0.5%)を併用すると効果的です。
この病気は進行が早いため、早期に発見して治療することを心がけてください。