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魚の病気と治療薬 その1

公開日:2026/01/04 更新日:2026/01/15
アクアリウムを行う上で知っておきたい、代表的な魚病の種類を各症状から原因&治療薬、また治療時におすすめの用品と合わせてご紹介いたします。 症状から該当魚病の判断・治療の際にお役に立てれば幸いです。

各種症状

白点病:早期発見で治療し易い病気

  • 白点虫(Ichthyophthirius multifiliis)の体表及びエラへの寄生によって起こります。 白点虫は、原生動物の繊毛虫に分類され、ゾウリムシと近縁な生物です。成虫は直径0.5mm程度の円形または楕円形で、その周囲は、繊毛とよばれる細かな毛で被われています。 白点虫のライフサイクルは、まず、魚体上で成熟した白点虫は、魚から離脱してシストを形成します。 このシストは、ネバネバしたゼラチン状の厚い膜で被われていますので、水槽のガラス面や砂利の上に付着します。 そして、シストは細胞分裂を繰り返しながら仔虫を放出します。 一般的に水温が高いときは、放出される仔虫の数は多くなりますが、仔虫は小さくなります。 このようにしてシストから放出された仔虫は、寄生するべき魚を求めて泳ぎ出しますが、24時間以内に寄生できなかった仔虫は、体力を消耗して死滅します。 また魚に寄生できた仔虫は、肉眼で確認される大きさまで成長します。 白点病の進行が早いのは、魚体から離れた成熟虫がシストを形成して、仔虫を放出するまでの時間が、24時間以内であることです。 すなわち、1個の成熟虫が24時間以内に数千倍にも増えるからです。

    治療薬・治療方法

    仔虫とシスト形成前の魚から離れた成熟虫を駆虫することを目的に行います。 水を半分程度取り替えてから薬浴します。 白点病は重症化すると治療が困難です。初期のうちに治療することを心がけましょう。 一部の薬品は水を着色させますが、薬効が減少するに従って水の色は淡くなります。5~7日後(グリーンFクリアーの場合は13~14日後)(アグテンの場合は2~3日後)、魚体に白点がある場合は、水を半分程度取り替えてから再度投薬してください。 死んだ魚はそのままにせず、直ちに水槽から取り出してください。

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    ツリガネムシ病(エピスティリス症)

  • 原生動物のツリガネムシ(エピスティリス)が、魚の体表やヒレに着生することにより起こります。 この病気の初期に見られる白い粘質の点は、ツリガネムシがたくさん集まって着生しているものです。 ツリガネムシは長い柄で魚体に着生します。柄の先端には釣り鐘状の本体があり繊毛を運動させながら、水中の微生物などを捕食しています。そしてある条件下になると本体が柄から切り離されて、水中を自由に泳ぎまわり、他の魚に寄生してゆきます。 エピスティリス症は、病気が進行するに従い穴あき病や尾ぐされ病とよく似た症状になるので、誤診されることがありますので注意してください。診断は、患部を取って顕微鏡で観察しツリガネムシの有無を確認してください。

    治療薬・治療方法

    ニューグリーンFやグリーンFリキッド、アグテンなどが有効です。 また、ツリガネムシが脱落した後の傷に細菌が二次感染する恐れがあるので、グリーンFゴールドの併用薬浴を行うとより効果的です。

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    イカリムシ病:成虫は必ず除去が必要

  • イカリムシ(Lernaea cyprinacea)はミジンコに近縁な甲殻類に分類されます。 魚に寄生するのはメスのみです。メスは交尾後、頭部を魚体に突き刺して寄生生活を始めます。 イカリムシの名前は、頭部の形が船のイカリのような形状をしていることに由来します。 このため一度突き刺さったイカリムシは簡単に抜けることはありません。 イカリムシのメスの寿命は、夏で1.5~2ヶ月ですが、冬の間イカリムシは、魚に突き刺さった状態で越冬します。 そして、サクラが散り始める頃よりイカリムシは越冬から目覚め、産卵を行います。 メスは一生のうち、13~15回も産卵を繰り返します。 卵からふ化したイカリムシの子供は、ノープリウス幼生とよばれ、ミジンコによく似た形をしています。ふ化した幼生は、脱皮しながら成長します。 イカリムシは、ふ化してすぐ魚に寄生しません。 しばらくはミジンコのように、水中を浮遊しています。 もちろんこの段階で魚に食べられることもあります。 そして4回の脱皮後、ようやく魚の体表に寄生しますが、まだこの段階でも魚に突き刺さることは無く、体表の上を自由に動き回り、脱皮を繰り返し成虫となります。 成虫となったイカリムシはやがて交尾し、オスは交尾後死に、メスは頭を魚に突き刺し寄生生活を始めます。

    治療薬・治療方法

    イカリムシの駆除にはムシクリア液がおすすめです。 駆除剤が怒り無視の幼生の運動を停止させ、殺菌消毒剤で細菌の二次感染を防ぎます。 ただし、一部生体は使用をおすすめできません。

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    ウオジラミ(チョウ)症

  • ウオジラミは扁平な形状をしており腹部前方にある一対の吸盤で魚に取り付きます。この寄生虫はオス・メスともに魚に寄生します。 メスは、一生で10回程度産卵しますが、ふ化した幼生は直ちに魚を求めて泳ぎ出します。 成熟したメスは、水槽のガラス面や石等に産卵します。 この時の卵の大きさは、0.4 X 0.25mmくらいで、一度に30~200個の卵をゼラチン様の物質で、包み込むように、しっかりと対象物に産卵します。 ウオジラミの成長は、水温に影響されます。すなわち、ウオジラミの発育適水温は、15~30℃と言われていますが、この範囲内では、水温が高いほど、成長も早くなります。 例えば、孵化日数を見ますと、水温28~30℃では、10.7日ですが、水温16~17℃では、44日もかかります。 一般に11月ごろ産卵された卵は、水温が、発育適水温より下がるため、卵が孵化するのは、翌年の4月ごろになります。 このように、ウオジラミは、卵で、越冬するわけです。孵化した仔虫は、魚を求めて水中を遊泳します。魚に寄生しますと、そこで、脱皮を繰り返し、成虫へと成長します。

    治療薬・治療方法

    ウオジラミの駆除にはムシクリア液がおすすめです。 駆除剤が怒り無視の幼生の運動を停止させ、殺菌消毒剤で細菌の二次感染を防ぎます。 ただし、一部生体は使用をおすすめできません。

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    吸虫病(ダクチロギルス病他)

  • これらの寄生虫は、扁形動物の単性類に分類され、いずれも外部寄生性です。 ダクチロギルスはエラに寄生し、ギロダクチルスはエラ・体表・ヒレに寄生します。 この2種の寄生虫は、形態的にフックと呼ばれる鈎のようなものを用いて魚に寄生します。 また、ギロダクチルスは胎生で、体内に仔虫さらに仔虫の体内に孫虫が確認されるので、三代虫とも呼ばれています。 それに対して、ダクチロギルスは卵生です。

    代表的な魚の病気の外部症状一覧