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TRAIL BUM(トレイルバム)|ULザックと軽量装備で山を自由にどこまでも

公開日:2026/09/04 更新日:2026/09/04
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  • 荷物が軽ければ、山は変わります。 一歩が軽くなるだけで、もう少し遠くへ行けるし、もう一座登れる気がしてくる。 TRAIL BUM(トレイルバム)が提案するのは、そういう山との関係です。 余分な機能をすべて削ぎ落とし、「運ぶ」という本質だけを残したバックパック。 その設計思想は、1990年代に北米で生まれたUL(ウルトラライト)ハイキングの文化と哲学に根ざしています。 このブランドの監修を手がけるのが、日本のULハイキングシーンをリードしてきたHiker's Depotオーナー・土屋智哉さんです。 John Muir TrailやColorado Trailをはじめ、国内外の長距離トレイルを自ら歩き続けてきた土屋さんが、「本当に必要な道具はこれだ」と絞り込んだ結果がTRAIL BUMのラインナップに反映されています。

    |ULムーブメントと設計思想

    ULハイキングは、1990年代にアメリカの長距離トレイルを何千キロも歩くスルーハイカーたちの間で育まれた思想です。 従来の登山装備を根本から問い直し、「本当に必要なものだけ」を選ぶことで、体力ではなく知恵と工夫で山を歩く。 そのスタイルのために設計されたバックパックを作り続けているのがTRAIL BUMです。 フレームがない。 背面パッドは取り外せる。 BUMMERにはウエストベルトさえない。 「そんなザックで大丈夫?」と感じる人もいるでしょう。 でも、そこには意図があります。 装備に頼るのではなく、使い手が工夫してフィットさせる。 TRAIL BUMのバックパックは、その余白を最初から設計に組み込んでいます。 TRAIL BUMが明言しているとおり、これらのザックは「数千キロ、数ヶ月の長距離ハイキングを目的としてつくられた」北米ULバックパックの設計思想に忠実です。 日帰りの低山から数泊のテント泊まで、使い手の工夫次第でどこまでも付き合えるザックがラインナップされています。

    |「軽さ」と「強度」は引き換え

    TRAIL BUMの公式サイトには、こんな表現があります。 「軽さと強度は引き換え」 弱点の告白ではなく、設計上の正直な宣言です。 基本素材は100デニールのリップストップナイロン。 修理やカスタムがしやすい素材を選ぶことで、長く使い続けられる構造にしています。 サイドポケットのメッシュには、一般的な素材より耐UV性を高めたものを採用。 ストレッチ性より耐久性を優先した選択で、日光による劣化を抑えています。 ポケット底面には水抜き穴も設けられており、濡れたトレッキングポールをそのまま差し込める実用設計です。 上位グレードの「スペクトラ」モデルは、200デニールの超高分子量ポリエチレン繊維リップストップナイロンを採用し、引き裂き強度を大幅に高めたバリエーションです。 表面の撥水処理とPUコーティングで雨への耐性を持たせつつも、完全防水を謳わない。 誠実なブランドの姿勢がここに出ています。

    |TRAIL BUMはこんな人におすすめ

    ■ ULデビューを考えるハイカー 「もっと荷物を軽くしたい」と感じ始めたハイカーにとって、TRAIL BUMは明快な答えを持っています。 機能が絞られているぶん選択の基準がシンプルで、「自分に何が本当に必要か」を考え直すきっかけにもなるバックパックです。 BIG TURTLEやBUMMERから始めて、軽さの感覚を体で覚えていく——そういったULへの入り方と相性が抜群です。 ■ 長距離トレイルを歩く人 東海自然歩道や各地のロングトレイルを連続して歩くスタイルとの相性が良いです。 軽さが積み重なった先にある「もう少し遠くへ行ける」という感覚は、長い旅を続けるための推進力になります。 日ごとに荷物の量が変わるロングハイキングでは、ロールトップで容量を調整できるFABシリーズが特に活躍します。 ■ 山と日常をひとつのザックで TRAIL BUMのバックパックは山だけに特化した道具ではありません。 街でのカジュアルな使用や日常のお供にも自然に馴染むデザイン性を持っており、「山に持っていくザックと普段使いのザックを統一したい」という人にも向いています。 山と日常の境界線をなだらかにする道具として、日々の生活の中にULの思想を取り込むことができます。

    |ラインナップと選び方

    ▼ BIG TURTLE|ビッグタートル

    容量13〜19L・重量250g。 TRAIL BUMの入口となるモデルで、日帰りハイキングから日常使いまで幅広く対応します。 当店実店舗 THE GATE MOUNTAINの山本店長はテント泊装備にもビッグタートルを使用。 低山ハイクで装備を見直し、その思考をテント泊に持ち込む。 シンプルな構造と幅広のショルダーストラップが特徴で、「UL思想に触れてみたい」という方の最初のバックパックにおすすめです。

    ▼BUMMER|バマー

    容量30L・重量370g。 TRAIL BUMを代表するモデルで、日帰りから1泊のテント泊まで対応します。 ウエストベルトを廃止したシンプルな構造が、「装備を使い手が最適化する」というULの哲学をもっとも純粋に体現しています。 取り外し可能な背面パッドは52cm×25cm・約50gで、外せばさらなる軽量化も可能です。

    ▼ FAB|ファブ

    小型軽量化する現代のギア事情に合わせBUMMERをダウンサイズしたモデルです。 ロールトップ構造で25〜30Lの容量可変が可能。 スペクトラ素材版に加え、カナダのALUULA社が開発した次世代素材を採用した「FAB ALUULA」も展開します。 AULULAは革新的な高密度ポリエチレン防水素材で、半透明のため中身が視認できる独特の素材感が特徴。 装備量の変動が大きいロングトレイルや、気候の読みにくいシーズンに特に向いています。

    |まとめ

    装備が軽くなるほど、山での選択肢が増えます。 どのルートを歩くか、どれだけの距離を歩くか、どこで泊まるか。 TRAIL BUMのバックパックは、その可能性をひとつひとつ広げてくれる道具です。 フレームがなく、パッドは外せて、ウエストベルトすら省く。 それはミニマルを追求した結果ではなく、「使い手が育てていくザック」として設計された結果です。 シンプルを極めた先にある自由。 それが、1990年代から脈々と受け継がれてきたULハイキングの文化からTRAIL BUMが学んだことであり、今この瞬間も積み重ね続けていることです。

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