一眼カメラの基礎を知る第8回は、仕上がり設定編です。色味を調整できる仕上がり設定は、各メーカーのデジタルカメラに標準搭載されています。好みの仕上がり設定を見つけて、表現の幅を広げましょう。
多くのデジタルカメラには、いわゆる「仕上がり設定」が装備されています。「仕上がり設定」と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、各メーカーによってそれぞれ呼び名が異なります。
最も標準的な仕上がり設定。彩度やコントラストが高すぎず、低すぎず、肉眼の印象に近く、適度にメリハリのある仕上がりが得られます。被写体を選ばない、オールマイティに使える仕上がり設定です。
スタンダードより彩度とコントラストが高く、鮮やかでくっきりした仕上がりになりました。花や風景など、カラフルな被写体に適しています。ただしハイライトが飛びやすく、シャドーが潰れやすくなることや、色飽和も起きやすく、被写体のディテールを損ねてしまうため、状況によっては不自然になります。元から鮮やかな被写体ではスタンダードの方が適している場合もあるので、仕上がりの状態をよく把握して選びましょう。
ヴィヴィッドとは反対に、彩度やコントラストが低くなりました。スタンダードより柔らかい印象の仕上がりです。日差しが強く、明暗差が大きい場合や、豊かな階調でしっとりした雰囲気の表現に向いています。ただし日陰などフラットな光では、メリハリのない、いわゆる「眠い」仕上がりになりやすいので、光線状態に注意しましょう。
その名の通り人物に向いた仕上がり設定。ニュートラルに近い柔らかい仕上がりですが、肌が明るくなっています。光がやや強くても、滑らかな再現ができます。彩度も高すぎないので落ち着いた雰囲気ですが、フラットな光ではやや地味に見えるかもしれません。
色のないモノクロは白から黒までの階調で表現するのが特徴。カラーとは異なる魅力があります。ミラーレスならモノクロモードにするとEVFやモニターもモノクロになるため、仕上がりの雰囲気がつかみやすいのがメリットです。またメーカーによってはモノクロフィルムをイメージした本格的なモノクロモードを持つものもあり、モノトーンの世界が存分に楽しめます。
ここで紹介した仕上がり設定以外にも、メーカー独自の仕上がり設定を備えた機種も多いので、どれが好みか試してみましょう。
被写体や撮影状況に応じて自分に合った設定にすると、これまで以上に表現の幅が広がるはずです。また各仕上がり設定は、彩度やコントラストなどのパラメーターも備えているので、自分好みの仕上がりに追い込んでいくのもおすすめです。