「写真が印象的になるレンズフィルター」PLフィルター編 こばやしかをる
公開日:2026/08/19 更新日:2026/09/30今回は、「写真が印象的になるレンズフィルター」PLフィルター編です。フィルターってどんな種類があって、どんな効果があるの?今さら聞けない疑問に、こばやし先生がお答えします。
カメラのレンズに取り付けるフィルターは、知っているけれど使ったことがないという方も多いのではないでしょうか。
今回は数あるフィルターの中でも代表的なC-PLフィルターをご紹介いたします。
C-PLフィルターを使うとどんな効果が得られるのか、どんな仕上がりになるのか、実際の作例を基に、C-PLフィルターの基本的な使い方とその効果について解説します。
光は四方八方に振動しながら進む「波」の性質(波長)を持っています。この振動のバランスが崩れ、特定の方向にのみ波が振れている状態が偏光です。
光があらゆる方向に反射する中で、特定の方向だけに揃った光だけをカットし、不要な反射を抑えたり、被写体の色彩を鮮やかに引き出したりできるのがC-PL(円偏光)フィルターです。
また、PLフィルターとC-PLフィルター(サーキュラーPLフィルター)があり、効果はどちらも同じですが、デジタル一眼レフ、ミラーレスカメラのオートフォーカス(AF)や露出(AE)に悪影響を与えないよう設計されたタイプがC-PLフィルターです。
まずは、購入の前にフィルターのサイズ(口径)を確認しましょう。カメラレンズ前面か側面、レンズキャップの裏側に◯◯mm、Φ◯◯mmと記載の数字がレンズのフィルターサイズになります。サイズが同じであれば、どのメーカーのレンズにも装着できます。
C-PLフィルターには減光の効果があり、露出が暗くなってしまうことがありますが、高透過タイプのフィルターは露出への影響が少ないのが特徴です。
C-PLフィルターは、2枚のガラスが重なる構造になっています。レンズに固定される「後枠」と、指でクルクルと自由に回せる「前枠」に分かれています。
C-PLフィルターを装着して撮影した写真は、反射が抑えられるだけでなく、画面にメリハリがあり、色に深みを感じられる写真に仕上がります。
普段目にしている被写体でもC-PLフィルターを付けて撮影してみると、思いのほか光の影響を受けていることが感じられます。
川や海の水面、ショーウィンドウの中などをクリアに写したいときに使います。
ねむたく、かすんだ雲を爽やかな白に、青空を濃く青色に仕上げたいときに有効です。
葉っぱの表面にあるわずかな反射(テカリ)を抑えることで、植物本来の鮮やかな色を引き出します。
撮影していると、どこに一番フィルターの効果が効いているのか迷ってしまうことがありますが、そんなときは、画面全体を見るのではなく、反射している面や、色を引き出したい1点だけに注目して撮影してみましょう。
■正面からの撮影や、太陽の向きに注意
C-PLフィルターには効果が出やすい角度があります。ガラスや水面に対して真正面からカメラを構えたり、太陽に向かって真っ直ぐ(逆光)でレンズを向けたりした状態では、いくらフィルターを回しても効果が出ません。
水面・ガラスなどは、斜め「45度」くらいの角度から狙います。青空は、太陽を背にした順光の状態で、「90度」の角度を向いて撮影します。この角度を意識しないと効果が出にくいので注意しましょう。