ようこそ 楽天市場へ

「ホワイトバランスとは」 藤井智弘

公開日:2025/11/12 更新日:2025/11/21

■カメラの大林オンラインマガジン

「ホワイトバランス」

一眼カメラの基礎を知る第7回は、ホワイトバランス編です。オート設定を使えばきれいな写真が撮れてしまうデジタルカメラですが、ホワイトバランスを使いこなすことで表現の幅が広がります。ホワイトバランス設定を解説します。

■ホワイトバランス編

ほとんどのデジタルカメラに装備されている機能、ホワイトバランス(WB)。存在は知っていても、オートホワイトバランス(AWB)しか使ったことがない、という人も多いのではないでしょうか。 そもそもホワイトバランスとはなんでしょう。 それは「白い色を白く再現させる」ための機能です。 光源や時間帯などによって、再現される色調は必ずしも一定ではありません。例えば晴れた日中の屋外では自然な色に見えても、夕暮れになると赤っぽい色に見える、と言うとわかりやすいでしょう。 逆に晴天の屋外でも日陰は青っぽく見えると思います。AWBは、異なる条件の光でも、カメラが自動で白を白に再現する機能なのです。
WB:オート 晴れた日の順光。左側のビルの白が白として再現されています。
・色温度とは? さて、気温や水温のように、色にも温度「色温度」があり、「K(ケルビン)」で表します。晴天であれば5000〜6000K、晴天の日陰は7000K前後、電球の光は3000K前後です。つまり色温度が高いほど青く、低いほど赤くなります。これは炎の中心部の赤い方が温度が低く、先端の青白い方が温度が高いのと同じ。また天体の星も赤い星は温度が低く、青白い星は温度が高いのも同じです。   ・デジタルカメラに搭載されている、ホワイトバランスのプリセット デジタルカメラにはAWBの他、すでに色温度や色相が固定されているプリセットが搭載されています。代表的なプリセットは「晴天(太陽光)」「日陰」「曇天」「電球」「蛍光灯」の5種類。   「晴天」は晴れた屋外に向いています。日陰では青みが強く、電球色の光では赤みが強くなります。
WB:晴天 晴天下での撮影なので、ほぼAWBと変わりません。しかし、わずかですが温かみのある色調です。AWBとは好みの差でしょう。 「日陰」は晴天屋外での日陰に向いたプリセット。青みが強くなる日陰を補正します。
WB:日陰 黄色味の強い色調になりました。まるで夕方の光のようです。 「曇天」は、その名の通り曇りの日に向いたプリセット。わずかな青みを補正します。
WB:曇天 日陰ほどではありませんが、暖かみのある色調です。ややレトロな雰囲気にも感じます。 「日陰」や「曇天」は、あえて温かみのある色調にしたい場合にも有効です。   「電球」は赤みの強い電球色を補正するプリセット。そのため日中の屋外では青く写ります。
WB:電球 真っ青な写真になりました。電球色の補正だけでなく、夜や雨の日の強調用としても合いそうです。 「蛍光灯」は、今や消えつつある蛍光灯での照明に向いたプリセット。蛍光灯の光は赤系の色がなく、緑色に写ってしまうのを補正します。日中の屋外では、紫系の色になります。夜景に使用しても個性的な色表現ができます。
WB:蛍光灯 紫色の仕上がりです。あえて見た目とは異なる色調の表現に使ってみたいWBです。
これまでAWBしか使ったことがなかった人は、ぜひプリセットを試してみましょう。AWBとの色調の違いに驚くと思います。またデジタルカメラは、ケルビン値を設定することも可能。見た目に自然な色を求めるだけでなく、人物撮影であえて温かみを強調した色調にしたり、雪景色で青みを強くして冷たさを表現したり、WBのコントロールで写真の世界がより広がるはずです。