一眼カメラの基礎を知る第2回は、レンズ選び編です。
どのようなレンズを選べばよいか、様々な角度から、その人に合ったレンズ選びを解説します。
それぞれの特徴や、メリット、デメリットを見てみましょう。
撮影に欠かせないレンズ。レンズは「50mm」や「28mm」など「焦点距離」で表します。様々な種類がありますので、基本を知りつつ、ご自身に合ったレンズを選んでください。
単焦点レンズとは、「50mm」「28mm」など焦点距離が固定されているレンズのことです。35mmフルサイズ判で50mmが標準レンズ。肉眼に近い雰囲気の写真が撮れます。
それに対し、ズームレンズは「24〜70mm」「100〜400mm」など、焦点距離が連続的に変えられるレンズのことです。ズームリングを回して焦点距離を変えることを「ズーミング」と言います。
主に50mmを挟んで24〜28mmクラスから70〜120mmクラスまでカバーするレンズを「標準ズームレンズ」と呼びます。
ズームレンズの普及が始まった1980年代は「ズームは便利だが画質は単焦点に劣る」と言われていましたが、現在は単焦点レンズとズームレンズの画質の差はほぼないと思っていいでしょう。
さらにキヤノンのLレンズ、ニコンのS-Line、ソニーG MASTERなどのシリーズは、より高画質を追求したレンズ。高い解像力を活かした高精細な画質が得られます。
ボケは大口径(Fの数字が小さい)ほど、また焦点距離が長いほど被写界深度(ピントが合う範囲)は浅くなります。例えばポートレートなどで大きなボケが欲しい場合は、50mm F1.8や135mm F2などの大口径レンズが威力を発揮します。
常用レンズとしては、ズームレンズが幅広いシーンに対応できるため使いやすいでしょう。特に24〜200mmなど高倍率ズームは旅行に最適です。しかし暗い場所や大きなボケはやや苦手なので、50mm F1.8など単焦点レンズと組み合わせると、ズームレンズでは得られない写真が楽しめます。
開放F値が同じなら、ズームレンズより単焦点レンズの方が小型で軽量、さらに安価です。
例えばニコンのNIKKOR Z 24〜70mm F2.8 Sは全長126mm、重さも800gを超え、価格は30万円以上。
対して単焦点レンズのNIKKOR Z 28mm F2.8は、全長43mm、重さ155g、価格は3万円台。同じF2.8のレンズですが大きく異なります。
しかし単焦点レンズでもF1.2など大口径になると、重さ1kg前後、価格は30万円以上です。
どんな写真を撮りたいか、それにはどんなレンズが必要かを考えて選びましょう。
ズームレンズのメリットは、1本で単焦点レンズ数本分の焦点距離をカバーできること。
24〜105mmなら、24mm、28mm、35mm、50mm、85mm、105mmの6本分が1本で済んでしまいます。レンズ交換の手間がないのはチャンスに強く、とても便利。
また旅行で荷物を少なくしたい場合にも有効です。しかしF2.8クラスの大口径は大柄で重く、高価。逆にF値が暗いと小さくて軽く、安価ですが、ボケを活かした写真は撮り辛いのがデメリットです。
単焦点レンズは、同じ開放F値ならズームレンズより小型で軽く、フットワークを活かした撮影が楽しめます。またF1.2やF1.4など明るいレンズもあり、ズームレンズでは不可能な大きなボケも得られるのは単焦点レンズならでは。しかし焦点距離は固定。状況に適したレンズにいちいち交換をする面倒があります。