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瀕死のトリッカーズを救う。レストア大作戦

公開日:2025/11/20 更新日:2026/10/07

▮中古の瀕死靴は自分の手でここまで蘇る。

メルカリで“かなり訳あり”なトリッカーズのカントリーブーツを買いました。価格は魅力的でしたが、届いた実物はなかなかの“重症”。靴好きの意地に懸けて、この瀕死の一足をどこまで蘇らせられるのか。今回はその奮闘記をお届けします。

▮届いた瞬間の絶望「あ、これは重症だ!」

開封して5秒で状況を理解しました。 ・ 甲に“飲み会後のシャツ”みたいな広範囲のシミ ・ ブチッと裂けたプルストラップ ・ ちぎれたシューレース ・ 全体の汚れ+革は砂漠並みにカラッカラ ・ 中敷きはボロボロで不衛生な見た目 ・ 型崩れで全体がグッタリ とはいえ、このまま諦めるわけにはいきません。

▮取れないシミとの壮絶バトル。結果完敗

まずは甲のシミと対峙。 ・モウブレイのステインリムーバーで拭く → 無反応。 ・サフィールのレノマットリムーバー → 無反応。 ・コロニルのライニガー → 無反応。 ・レザーソープで洗っても → やっぱり無反応。 ・最後は勇気を出して有機溶剤を投入。 ・結果は…「びくともしない」。 ・この瞬間、シミとの戦いは終結。私の完敗でした。 ・仕方なく、サフィールのレノベーションカラー補修で“色を乗せて隠す”作戦へ移行。

▮調色は料理みたいなもの

一発で合う色なんてありません。 数色混ぜてちまちまと色合わせ。 「これだ!」と思って塗ると微妙に違う、その繰り返し。

▮キモはデリケートクリーム割り

補修クリームは原液のまま使うと革の質感が一気に死にます。そこで、デリケートクリームで薄め、薄く塗り重ねるという方法を採用。これ、時間はかかりますが仕上がりが全然違う。境目も自然にぼかせて、革の表情もある程度残ります。

▮ブリガのブーツツリーで、型崩れも復活

続いて形の矯正。ワークブーツ用のブリガのブーツツリーを入れると、これがピッタリ。春夏のシーズンオフのあいだ入れっぱなしにしていたところ… え、これ本当にあの靴?と思うほど、美しい立体感が蘇りました。ブーツツリーって凄い。
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▮革の水分・油分は“足し算でなく「順番」

乾燥が深刻だったので、今回はガチでケアしました。 ① クリストフ ポーニーのシュートニックを最初に オイルで“通り道”を作るイメージ。これを入れると次のクリームの吸収が全然変わります。スキンケアでいう“導入美容液”。 ② デリケートクリームで水分補給 一気に革が「生き返った感」を出してきます。 ③ 履きジワにはクリストフ ポーニーのレザーセラム 特に乾いている部分に集中ケア。これで革の質感が完全復活しました。

▮外注1万円ちょい。プロはやはりすごい

最後はプロにお任せした部分。 ・ちぎれたプルストラップ交換 ・中敷きの新調 ・シューレース新品に ・ソール周りの補修 全部まとめて1万円ちょい。「自分でできるところはやる、できないところは任せる」このバランスが重要だと実感しました。

▮復活したトリッカーズは、とても誇らしい

完成した姿を見て思いました。 「これ普通に履けるぞ!」 修理前の姿を知っているだけに感動もひとしお。 中古の“問題児”だったはずが、今では街に連れ出すのが楽しみな一足になりました。レストアって、手間はかかりますが、“育てた感”が一番味わえる靴の楽しみ方かもしれません。