40年の個人活動が、たどり着いた場所|特定非営利活動法人 猫の味方ネットワーク
公開日:2026/09/17 更新日:2026/09/18こんにちは、モコペットです。
今号は、埼玉県秩父市を拠点に活動する「特定非営利活動法人 猫の味方ネットワーク」さんをご紹介します。
代表の戸口知子さんは、40年余りにわたり、捨て犬や野良猫の保護を個人で続けてきました。
以前は東京都武蔵村山市三ツ木に一軒家のシェルターを構えて活動していましたが、猫が増えるにつれてご近所からの苦情も増え、「他人に迷惑をかけての活動は、決して良い活動とは言えない」という思いを抱くようになったといいます。
地域社会と共存しながら、猫たちも伸び伸び過ごせる場所を——そう考え、夫のお墓がある秩父への移転を決意。
それから3年をかけて、支援者やボランティアの協力のもと、特定非営利活動法人「猫の味方ネットワーク」として2011年に再出発しました。
猫の味方ネットワークには、他の多くの保護団体と異なる特徴があります。
それは、譲渡会を行わないという方針です。
その代わりに、外部の里親サイトや代表ブログ、Instagram、Facebookを通じて里親探しを行い、これまでに外部里親サイト経由で231匹、保護猫活動を始めて以来500匹以上(2025年3月現在)の猫を里子に送り出してきました。
人に慣れている猫は可能な限り里親を探し、それが難しい猫はシェルターで幸せに過ごせるよう努めているといいます。
団体のもうひとつの柱が、TNR活動です。
Trap(捕獲)・Neuter(不妊手術)・Return(元の場所に戻す)の頭文字を取ったこの活動は、野良猫の過剰繁殖を防ぎ、糞尿問題や人の生活圏とのトラブル、そして餓死や衰弱死を防ぐことを目的としています。
不妊手術が高額で行えない飼い主に代わって手術のサポートを行うほか、毎年獣医師を招いて猫たちに3種混合ワクチンを接種するなど、日々の健康管理にも力を入れています。
現在の秩父シェルターは、敷地面積2550坪という広大な土地に、母屋やユニットハウスなど複数の建物を構える規模になっています。
2024年には物置を追加、2025年にもユニットハウスを増設するなど、増え続ける保護猫たちに対応できるよう、少しずつ環境を整えてきました。
譲渡にあたっては、年齢制限は設けていないものの、家族全員の同意やアレルギーの確認、完全室内飼育、終生飼育の覚悟など、いくつかの条件があります。
譲渡後も、1週間後・2か月後・3か月後・半年後・1年後と、節目ごとに写真での近況報告を求めるなど、譲渡後の見守りも丁寧に行われています。
代表の戸口さんは、「生まれてしまった子猫については、一匹でも多くの良いご縁をいただき、里子として安心して可愛がられてほしい」という願いを語っています。
同時に、「野良猫は増えないようにすることができる」として、不妊手術の認知を広げることへの理解と協力も呼びかけています。
※本記事は各種公開情報をもとに作成しました。最新情報は各団体の公式サイトよりご確認ください。