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梅雨の時期に起こりやすい不調とその対処方法

公開日:2025/05/23 更新日:2026/08/07
梅雨の時期の不調は、「湿(しつ)」という邪気(体に悪影響を与えるもの)が体にたまりやすくなることが原因とされます。

梅雨のキーワードは「湿邪(しつじゃ)」

「湿邪(しつじゃ)」とは 漢方(中医学)で使われる言葉で、梅雨の体調不良の元凶といわれています。ざっくり言えば「体に悪影響を与える“湿気”」のことです。

▶よくある不調と薬膳・漢方での対処法

1. 体のだるさ・重さ・むくみ

改善のポイント: ●余分な水分を「利水(りすい)」して出す ※(体内の水分の流れをスムーズにして、いらない水を外に出すこと) ●脾のはたらきを助けて湿をさばく ※(中医学での「脾」は、西洋医学の「脾臓(ひぞう)」とは別の物です。 主に消化吸収系全般(=日本で言う“胃腸”)を担当する臓器のことです。) おすすめの食材: はと麦(薏苡仁・ヨクイニン) 小豆 冬瓜 キュウリ 緑豆 とうもろこしのヒゲ(南蛮毛)←お茶でどうぞ NGなもの: 油っこいもの、生もの、冷たい飲食(脾を弱らせる) 🌿 漢方薬の例: 五苓散(ごれいさん):むくみ・頭重・二日酔い体質にも 防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):水太り・関節の重さ・多汗に

2. 胃腸の不調 食欲不振・下痢・膨満感

改善のポイント: ●「健脾(けんぴ)」:脾を強めて消化力UP ● 湿をさばく食材で胃腸スッキリ おすすめの食材: 生姜(軽く加熱して) 山芋 黒豆 なつめ(大棗) 陳皮(みかんの皮を干したもの。お茶に) 梅干し(クエン酸+脾胃サポート) 🌿 漢方薬の例: 六君子湯(りっくんしとう):胃もたれ・食欲不振に 平胃散(へいいさん):湿が原因の胃腸の不調に

3. 気分の落ち込み・やる気のなさ

これは中医学では「湿が気の巡りを阻む」ことで起こると考えます。 改善のポイント: ●「理気(りき)」:気の巡りをよくする食材を取り入れる おすすめの食材: 柑橘類(特に皮の部分:陳皮) 紫蘇(しそ) 玉ねぎ ミント(薄荷) 香味野菜全般(ねぎ、にんにく、セロリ) 🌿 漢方薬の例: 香蘇散(こうそさん):気の滞り+軽い風邪にも 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):のどの詰まり・気分のふさぎに。

4. 関節の痛み・重だるさ

「湿が関節にとどまって痛みやこわばりを生む」とされます。 改善のポイント: ●湿を取りながら「風寒湿」を散らす ※体内の湿気を取りつつ、外から来た風・寒・湿の邪気も一緒に追い出して、体をスッキリ整えるという意味です。 おすすめの食材: 生姜 にんにく シナモン(少量) 山椒 黒胡椒 納豆(発酵食品で巡りよく) 🌿 漢方薬の例: 疎経活血湯(そけいかっけつとう):関節痛・腰痛に 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん):体内の余分なものを出す力が強い

🍵 梅雨におすすめの薬膳茶(自作OK)

🌿 陳皮+はと麦+大棗(なつめ)+生姜 → 脾を補いながら湿をさばき、気の巡りもよくする万能ブレンド。 🌿 緑豆+ハブ茶(決明子)+薄荷 → 熱がこもりやすい人向け。すっきりしたい時に。

✨まとめ:梅雨を乗り切る3か条

「湿」をためない:利水&健脾の食材で整える 「冷やさない」:特にお腹と下半身を冷やさない 「気」をめぐらす:香り高い食材や軽い運動でリフレッシュ
この時期、うっとおしく気分も体も沈みがちになりますが、湿邪(しつじゃ)を逃がす食材や漢方で、梅雨を乗り切りましょう。