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オリンピックシャフト(バーベル)の選び方|8つの比較ポイント

公開日:2026/10/20 更新日:2026/10/21

このページでわかること

AI搭載のマシンが次々と登場する今も、世界中のジムで主役であり続けているのがオリンピックシャフト(オリンピックバーベル)です。メーカーも販売店も増えて、どれを選べばよいか迷う方のために、ウチノジムが比較で見ている8つのポイントをまとめました。 1. 重量と全長 2. シャフト径としなり 3. 引張強度 4. ローレット(ナーリング) 5. マーク位置 6. 表面処理 7. スリーブの形状と表面処理 8. スリーブの回転機構

オリンピックシャフトとは

「オリンピックシャフト」は日本特有の呼び方で、正式にはオリンピックバーベル。シャフトは本来、握る棒の部分を指します。ウェイトリフティングやパワーリフティングの競技用だけでなく、商業ジムにある一般的なバーベルも含めてこう呼ばれています。 明確な定義はありませんが、次の仕様がオリンピックシャフトの目安です。 ・重さ:20kg(女性用は15kg) ・全長:220cm(女性用は200cm) ・スリーブ径:50mm ・スリーブの回転機構:あり プレートを付ける部分がスリーブ。径50mmで回転する作りがオリンピック規格です。 一方、スリーブ径28mmで回転しないものはスタンダードシャフトと呼びます。安いのが利点ですが、28mm穴のプレートしか付けられず、ラックやプレートなど多くの器具はオリンピック規格を前提に作られています。自宅で本格的に鍛えるなら、多少高くてもオリンピックシャフトを選ぶのがおすすめ。商業ジムでは必須です。

1〜2. 重量・長さ・シャフト径

■重量と全長 20kg(15kg)・220cm(200cm)で統一されているため、選定で迷うことはほぼありません。初心者向けの10kgジュニアバーや5kgのテクニックバーはスペシャリティバーに分類されます。コロラドショートバーのようにスリーブを短くした製品は、狭いホームジムで扱いやすい反面、付けられるプレート枚数が減ります。 ■シャフト径としなり(20kgバー) ・29mm:IPF(国際パワーリフティング連盟)の競技仕様。しなりが小さく、スクワットやベンチプレスで端が振れにくい。BIG3を高重量で行う方に ・28mm:IWF(国際ウェイトリフティング連盟)の競技仕様。しなりが大きく、クリーンやスナッチで引き上げやすい。ウェイトリフティング種目を行う方に ・28.5mm:両方の中間を取った多目的バー。利用者の目的がさまざまなジムや学校に便利 15kgバーは25mm径が一般的で、しなりが強く、女性や手の小さい方に握りやすい太さです。

3. 引張強度の正しい見方

引張強度は材料に引っ張る力を加えたとき、破断する前に耐えられる最大の応力。PSI(ポンド/平方インチ)で表し、大手メーカーの業務用シャフトは190K PSI前後が多数です。 ただし、人間のトレーニングでバーベルが破断する直前の重量を扱うことはありません。実際に大事なのは、高重量のプレートを付けてスクワットやドロップをしても変形せずまっすぐ戻ること。これは引張強度ではなく弾性限度の話です。 結論として、業務用メーカーの190K PSI以上のバーベルなら、ホームジムでも商業ジムでも安全性に差はありません。引張強度だけで良し悪しを決めず、用途に合わせて他の項目を比べてください。数値を宣伝文句のように使うメーカーもあるので注意を。

4〜5. ローレットとマーク

■ローレット(ナーリング) シャフトのザラザラした滑り止め加工。大きく3種類です。 ・マウンテン型:凹凸が鋭く最も滑りにくい。手のひらを傷めやすいが、高重量を扱うパワーリフティング向き ・ボルケーノ型:火山のように先端がくぼみ、グリップ力と手への優しさを両立。商業ジムやウェイトリフティング、クロスフィットで主流 ・ヒル型:凹凸が浅くほぼフラット。グリップ力は劣るが肌に優しく、軽い重量で回数をこなすテクニック練習向き シャフト中央にもローレットがある「センターローレット」付きは、スクワットの担ぎやクリーンのキャッチで滑りにくく便利。競技者は試合で使うバーベルと仕様をそろえましょう。 ■マーク位置 握り幅の目安となる線。パワーリフティング用はIPF準拠の81cm、ウェイトリフティング用はIWF準拠の91cm。一般ユーザー向けには両方のマークが入ったデュアルマークが主流です。

6. 表面処理の6種類

材料と表面処理で、錆びにくさや握り心地が大きく変わります。 ■クロムメッキ 業務用で最も主流。硬質(ハード)クロムが中心で、防錆性・耐食性が高く適度なグリップ。色はシルバーのみ。例:REP コロラドバー、Alpine ウェイトリフティングバー ■クロメート(亜鉛メッキ) 安価で防錆性も高く、シルバーのほか黒やゴールドがあります。例:REP Delta ベーシックバー ■ニッケルメッキ 耐食性に優れ、少し黄色がかった光沢が美しく変色しにくい。やや高価。 ■黒染め 表面を意図的に酸化させて錆の進行を抑える処理。皮膜が薄く防錆性は高くないが、寸法が変わらず安価。 ■セラコート セラミック主成分の塗装で、耐食性が高く色鮮やか。メーカーによってはJカップやセーフティにこすれて剥がれやすいので、気になる方は購入前に確認を。例:REP コロラドバー ■表面処理なし ステンレスは高価ですが錆に強く、処理が無い分グリップも強い。手入れがラクで商業ジム向き。ロウスチール(ベアスチール)は錆びやすい反面グリップに優れ、IPF世界大会のバーベルはすべてこれです。例:REP ダブルブラックダイアモンドパワーバー(ステンレス)

7〜8. スリーブと回転機構

■スリーブの形状と表面処理 ギザギザのリブ加工があるスリーブはプレートが滑りにくく、ウェイトリフティングやクロスフィット向けに増えています。一般のトレーニーには、プレートの付け替えがスムーズなリブ無し(スムーズスリーブ)が快適。REPのハイエンドモデルはごく細かいリブで滑りがよく、着脱時に心地よい音がします。 スリーブの表面は硬質クロムが定番。金属との接触に強く滑りも良好です。ステンレススリーブはさらに錆に強く手入れもラク。金色や黒のスリーブはデザイン性が高い反面、摩擦で剥がれやすいものもあるので、こだわりが無ければ硬質クロムかステンレスが無難です。 ■回転機構:ベアリングとブッシング スリーブの中には回転を助ける部品が入っています。 ・ニードルベアリング:回転がなめらか。スナッチやクリーンなど速くダイナミックな動きで、手の中でシャフトが回って手を傷めるのを防ぐ。ウェイトリフティング用に最適 ・ブッシング:構造がシンプルで低コスト。回転に適度な抵抗があり、動きが直線的でゆっくりなパワーリフティングでは余計な回転が無い方が安定する。競技用ウェイトリフティングバー以外のほとんどに採用 メーカーは用途に合わせて設計しているので、素材まで細かく選ぶ必要はありませんが、この違いを知っておくと用途違いの買い物を防げます。

用途別のおすすめ

ウチノジムが扱うREP Fitnessのバーベルは、ミッドレンジ価格帯で最もコスパが高いと自負しています。 ■一般トレーニー・アスリート・ボディメイク コスト重視ならDelta ベーシックバー。20kg・29mmのパワーリフティング仕様でIPF/IWFデュアルマーク、耐荷重320kg。光沢クロメートなので定期的な手入れで長く使えます。 予算に余裕があればブラックダイアモンドパワーバー(ボルケーノ型)かダブルブラックダイアモンドパワーバー(マウンテン型)。どちらも29mmのパワーリフティング仕様で、BIG3中心ならこの2本から。グリップ力重視ならダブル、刺さるローレットが苦手ならブラックダイアモンドを。 クリーンなどウェイトリフティング種目も行うなら、28.5mmの多目的バー「コロラドバー」。女性用15kgもあります。
■パワーリフティング競技者 予算が許せばEleikoやUesakaの競技用が理想。15万円前後が難しければ、REPのブラックダイアモンド/ダブルブラックダイアモンド(ステンレスも6万円台から)で自宅練習し、本格練習は競技用バーのあるジムで、という運用も現実的です。 ■ウェイトリフティング競技者 トレーニング用にはコロラドバーとAlpine ウェイトリフティングバー。Alpineは28mm・91cmライン・ベアリングの競技仕様で、しなりが強く本格練習向き。15kgもあります。
■商業ジム・学校・スポーツチーム・ホテル 大型ジムは多目的のコロラドバーを主軸に、パワーリフター向けにブラックダイアモンドを最低限。スポーツチームはコロラドバー+Alpine。専門ジムは競技用をメインに、初心者用としてREPを置くと質を保ちつつコストを抑えられます。 ■部屋が狭い方・フォームを練習したい方 全長183cmのコロラドショートバーは狭い部屋でも扱いやすく、Mesa テクニックバーはフォームの練習に向いています。 【REP コロラドショートバー】15kg・全長183cm。狭い部屋にも置きやすい 【REP Mesa テクニックバー】28mmシャフトのフォーム練習用バー

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