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虎斑竹専門店 竹虎
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香港の高層ビル火災、竹足場の功績、そしてこれからの安全を願って(後編)
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香港の高層ビル火災、竹足場の功績、そしてこれからの安全を願って(後編)
香港の高層ビル火災、竹足場の功績、そしてこれからの安全を願って(後編)
公開日:2025/12/05 更新日:2025/12/05
前編はこちら
高層ビル火災拡大の背景
今回の火災は、竹の足場もあるかも知れませんが、報道でも指摘されている通り、修繕工事中に足場にかけられていた燃えやすい網などの引火物と、海沿いの強風という複合的な要因が重なった結果だと考えられます。竹が延焼を助長させてしまった要因のひとつに違いはないものの、建設現場全体の防火管理体制と、耐火基準を満たさない資材の使用に、根本的な問題があったように感じています。
竹虎の大火災
実は、竹材を扱う者として以上にボクはこの事故に特別な重みを感じています。どうしてかと言いますと、ボクが家業である竹虎に入社するきっかけとなったのは、1984年(昭和59年)夏に本社工場が全焼するという大火災だったからです。当時、大学四回生で帰省中だったボクが、その火事の第一発見者となりました。竹材が燃える時の火力のすさまじさ、その辛さ、大変さを身をもって経験しているため、竹が燃え上がる時の猛烈な強さを持っていることは誰よりも知っているつもりです。だからこそ、香港の高層ビルを覆っていた竹の足場に、ひとたび火がついた時の炎の恐ろしさは痛いほど理解できます。
竹への感謝と安全な未来への願い
当たり前ですが、人命を守るという使命は最優先されるべきです。報道によると、香港当局は竹の燃えやすい特性を認識しており、今回の火災以前から竹製足場を段階的に廃止し、金属製の足場の導入を打ち出していたようです。この悲劇をきっかけに、足場が難燃性の高い金属製へと変わっていく流れは、避けられない現実だとボクも考えています。
ただ、ボクの思いは今回の事故で竹が悪者ではないということ、竹の利便性や、今まで香港の建築を支えてきた竹の有用性、継続利用可能な天然資源としての価値が損なわれたわけではないということを、多くの人に知っていただきたいということです。
大規模火災を乗り越えて
いつでしたか、ビクトリアピークから香港の100万ドルの夜景を堪能させてもらった事があります。さすがに世界三大夜景のひとつに数えられる、香港のシンボルとも言える超高層ビルのきらめきは美しく圧巻でしたが、その建設に地道に貢献してくれた竹の功績を忘れずにいて欲しいのです。今回の大規模火災を教訓とし、いかに安全性を担保するかという新しい技術や取り組みが生まれることを期待しています。そして、規模は全く異なりますが竹虎が全てを失くす火災を乗り越えたように、香港の皆様もこの大きな悲劇を乗り越えて未来へつなぐ建築文化の発展をされるよう心から願っています。