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19歳5か月のモコから教えてもらったこと|長寿犬の食事と介護/シニア犬・シーズー

公開日:2026/09/12 更新日:2026/09/15
パートナーが歳を重ねて、共に永く生きてくれることは、飼い主にとって何よりの喜びであり、生きがいです。 お客様方からのお問い合わせが、昔は「アレルギー」や「関節炎」などの病気相談が多かったのが、最近は寿命が伸びてきているからでしょう、「腎臓病」「心臓病」「肝臓病」などの内臓の病気や「老化」にまつわるご相談へと変わってきました。 今回このシリーズを思い立ったのは、私の周りに意外にレジェンド級の長寿犬・猫が多いことを知ったのが始まりです。  そこで長寿犬猫を飼っている(飼っていた)飼い主様の協力を得て、インタビューをしていくことにしました。 私の拙文で、飼い主様のモコちゃんに注ぐ深い愛情が伝わるかが心配ではありますが、これを読んでくださる多くの飼い主様のヒントになってくれれば幸いです。 『長寿犬猫に学ぶシリーズ』その第1回目をお届けします。

■シーズーの女の子、モコ

生後3か月頃に家族のもとへ迎えられ、19歳5か月で旅立ちました。 モコが16歳頃になった頃から、足腰をはじめ「歳を取ってきたな」と感じる変化が少しずつ現れました。 そこから家族で、食事を見直したり、身体を支える介護用品を使ったり、散歩の仕方を変えたりしながら、その時々のモコに合わせて暮らし方を変えていきました。 19歳5か月という年齢だけを見ると、「何か特別な長寿の秘訣があったのでは?」と思うかもしれません。 食べること、歩くこと、身体をケアすること。そして家族がそばにいること。 年齢とともに変わっていくモコを見ながら、その時にできることを一つずつ積み重ねてきた19年間でした

■歳を重ねて、少しずつ変わっていったこと

モコは、最後の頃には夜鳴きがあったり、排泄が大変になったり、歩けなくなってきたりしました。 食事も、食べるものと食べないものが出てきて、少しグルメになりました。 でも、もともと警戒して吠えたり噛んだりするような子ではなく、歳を取って急に怒りっぽくなったということもありませんでした。 ただ、食べたくないものは食べない。これはしたくない、という意思は晩年までしっかりありました。

■目と耳が悪くなって、接し方も変えました

17歳頃から、目も耳も少しずつ悪くなってきました。 目が合わなくなったり、ご飯やおやつを探せなくなったりしました。 匂いでは分かっているようなのですが、距離感がつかめず、鼻で食べ物を落としてしまうこともありました。 散歩の時も、溝や段差があるところでは気をつけて、危ない場所では抱っこしました。 耳も、呼んでも反応しなくなったり、以前なら「ただいま」と言えば気づいてくれたのに、そのまま寝ていたりしました。 若い頃は花火が大嫌いだったのですが、晩年には花火が鳴っていてもほとんど反応しなくなりました。 目や耳が悪くなってからは、急に触ったり抱っこしようとすると、びっくりすることもありました。 それからは、身体に触れる前にトントンと知らせるようにしました。

■食べなくなってきて、食事も変えていった

モコは若い頃から、家族が比較的ナチュラルなフードを選んでいました。 フードだけではなく、ささみや野菜、魚も食べていました。母は新鮮な魚や野菜を買ってきて、魚にお湯をかけて脂を落としたり、晩年にはイワシを圧力鍋にかけたりしていました。 私が本格的にケアをするようになってから、食事のベースも大事だと知り、『クプレラ』を取り入れるようになりました。 『小諸プレミアムの鹿肉ウエットフード』も使いました。19歳の誕生日の時にも、モコは鹿肉を食べてくれました。 若い頃は食べ過ぎないように気をつけていましたが、晩年は逆に、どうしたら食べてくれるかを考えるようになりました。 香りが立つようにしたり、柔らかくしたり、かぼちゃなどモコが好きだった野菜や魚を組み合わせたりしました。 さらに食欲が落ちてからは、『レティック』や鹿肉、ヤギミルクも使いました。 ヤギミルクは思っていた以上によく飲んでくれて、水をあまり飲みたがらない時にも使いました。 もっと早くヤギミルクをあげればよかった、と今でも思います。 母には、高齢になったモコには、食べることも楽しみなのだから、好きなものも食べさせてあげたいという気持ちがありました。 健康で長生きしてほしい。 でも、食べる楽しみも残してあげたい。 家族で話しながら、その時のモコが食べられるものを選んでいきました。

■散歩は、できる形に変えながら続けました

若い頃のモコは散歩が大好きでした。 毎日、モコが行きたいだけ歩かせていました。 歳を取ってからは、下り坂や足元の悪い場所に気をつけたり、ハーネスを変えたりしました。 後ろ足が弱くなってからは、タオルなどで後ろ足を支えながら歩いたこともあります。 さらに歩けなくなってきてからは、車椅子も使いました。 でも車椅子では、まっすぐ進めずにぐるぐる回ることもありました。 私も一緒に回っていました。ズボンに穴が開くくらい一緒に回ったこともあります。 それでもモコは散歩が好きだったので、歩ける距離が短くなってからは、抱っこして公園まで連れて行って、そこで少し歩かせるようにしました。 歩けなくなったから散歩を全部やめるのではなく、その時のモコにできる形に変えていきました。

■歩けなくなってからも、家族と一緒に・・

晩年にとても役立ったのが「リラクッション」でした。 四本足で立っているような姿勢で身体を支えられるので、ご飯を食べる時や身体を拭く時にも使いました。 最後の頃には、下にトイレシートを敷いて使うこともありました。 自分で寝返りをすることも難しくなってきたので、寝返りにも気をつけました。 歩けなくなってからは、窓際の日が当たる場所へ連れて行って、日向ぼっこをさせました。 お灸をしたり、Tタッチ(手当て)でゆっくり身体に触れたり、腹巻きを使って身体を温めたりもしました。 家族が食事をする時には、モコもリラクッションごと一緒の場所へ移動しました。 できるだけ、家族と同じ場所で一緒に過ごしていました。

■私自身も、心配しすぎないようにしました

モコが高齢になるにつれて、 「来年も桜を一緒に見られるかな。」 「あとどのくらい一緒にいられるのかな。」 そんなことを考えることもありました。 私はアニマルコミュニケーションやホリスティックケアなどについても学び、自分自身のメンタルケアもするようになりました。 モコのことを心配しすぎて、まだ一緒にいる今の時間を楽しめなくなってしまうのは違うと思うようになりました。 自分が過度に心配しないようにすることで、今一緒にいられる時間を楽しむことができたと思います。 また、全部を一人で抱え込んでいたわけではありません。 トリマーさんに相談したり、病院の方に助けてもらったり、ソフィアの池田さんにも話を聞いてもらいました。 私自身、それですごく救われました。 だから、高齢犬と暮らしている方には、困った時には誰かに頼ってほしいと思います。 そして、今この瞬間、一緒にいられることを大切にして、日々を楽しく過ごしてほしいと思います。

■モコと呼吸を合わせて過ごした時間

注釈:以下は、飼い主さまがモコちゃんが旅立った翌日にnoteに綴った記事からの抜粋です。 『わたしがしたかったことは、からだを温めること。 お灸をしてあげたかったし、ツボ押しやTタッチもしたかった。 だからエアーお灸をした。 モコと息を合わせて呼吸が深まっていく静かなひとときが大好きだった。 あとはお散歩。今日は母と車でモコを連れて、モコが大好きだった色んなお散歩コースを周った。 どんどん距離が短くなって最近は歩けなかったから、あーここも好きだったね、なかなか帰らなかったよねと話をしてたのしかった。 新緑の美しい季節に、肉体を離れて、軽やかにお散歩をたのしむことができてよかったね。 穏やかで眠っているようなモコの表情が、お散歩に行ったら笑っていてうれしかった。 泣きながら、笑いながら、車でのお散歩をたのしんだ。』

■もっと詳しく知りたい方へ

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