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寝違えたとき|やってはいけないこと

公開日:2026/08/30 更新日:2026/10/02

朝、首が回らない

目が覚めて、首を動かした瞬間に鋭い痛みが走る。振り向けない、上を向けない。いわゆる寝違えです。数日で治ることがほとんどですが、対処を間違えると長引きます。何をして、何をしないかを整理しておきます。

何が起きているか

寝違えは、首の筋肉や関節を包む組織に、小さな炎症が起きている状態と考えられています。不自然な姿勢で長時間固定されたこと、前日の疲労、冷えなどが重なって起こります。骨がずれているわけではないので、無理に動かして戻すものではありません。

やってはいけないこと

痛い方向へ無理に動かす、強く揉む、すぐに温める。この三つは避けてください。炎症のあるところを刺激すると、範囲が広がります。とくに、痛みを確かめるために何度も同じ方向へ動かす動作は、無意識にやりがちです。動かさないでいる時間が要ります。

最初は冷やす

痛みが強い最初の一日から二日は、冷やすほうが向いています。保冷剤をタオルで包んで、痛む場所に十分ほど。凍傷を避けるため、直接当てないでください。痛みが鋭い段階を過ぎて、重だるさに変わってきたら、そこから温めに切り替えます。

姿勢の逃がし方

痛みが強いあいだは、首を支える姿勢を作ってください。椅子に座るときは背もたれに頭までつける。寝るときは、痛む側を下にしない。タオルを丸めて首の下に入れ、頭が落ちないようにすると楽になります。首だけで頭を支えない時間を増やすのが目的です。

薬の扱い

市販の消炎鎮痛の貼り薬や飲み薬で、痛みは軽くなります。ただし痛みが消えたからといって、大きく動かすと悪化します。薬は動くためではなく、休むために使うと考えてください。持病がある人、他の薬を飲んでいる人は、薬剤師に相談してから使ってください。

動かし始める時期

痛みの鋭さが引いてきたら、少しずつ動かします。動かさない期間が長すぎると、今度は固まります。痛みが出る手前まで、ゆっくり左右に向く。これを一日に数回。伸ばすというより、動く範囲を確かめる程度から始めてください。

器具を使う場合

首を伸ばす器具は、急性期には使わないでください。炎症のある組織を引っぱることになります。痛みが引いて、再発を防ぐ段階になってから、いちばん弱い設定で短時間から。首に持病のある人は、使う前に医療機関に相談してください。

繰り返すなら別の問題

月に何度も寝違える場合、寝具や日中の姿勢に原因があります。枕の高さが合っていない、デスクワークで首が前に出ている、肩に力が入ったまま眠っている。単発の出来事ではなく、慢性的な負担の表れとして見たほうがいいです。

受診の目安

腕や手にしびれがある、力が入らない、発熱がある、痛みが一週間以上続く。このどれかがあれば、寝違えではない可能性があります。頸椎の病気や、まれに感染が隠れていることもあります。整形外科で診てもらってください。