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木製食器の塗装について

公開日:2026/07/17 更新日:2026/07/21
木の器を選ぶとき、形や木の種類は気にしても、「塗装」まで意識する機会は意外と少ないかもしれません。 でも実は、使い心地やお手入れのしやすさ、木の風合いの感じ方まで、塗装によってずいぶん変わってきます。 今回は、木製食器によく使われている5つの塗装、 【ウレタン塗装】【無塗装】【ガラス塗装】【みつろう・オイル仕上げ】【漆塗り】についてご紹介します。 それぞれに良さがあり、お手入れ方法や気を付けたいことも少しずつ違います。 ご自身の暮らしに合う木の器選びの参考になりましたら嬉しいです。

ウレタン塗装について

木製食器の表面を、口に入れても安心な透明の樹脂でコーティングする「ウレタン塗装」。 耐水性に優れ、色やにおい移りがしにくく、お手入れも簡単なことから、木製食器では広く使われている塗装方法です。 化学的な塗料なので、人体に対して不安を感じている方もいますが、食品衛生法の基準に合格したものであれば、安全性は高いとされています。 一方で、木本来の温もりや手触りが感じられにくく、少し人工的に見える部分もあり、このあたりは好みが分かれるところです。 また、長く使ううちに塗膜が傷んだ場合は塗り直しが難しく、使い方や使用環境によっては買い替えが必要になることもあります。 暮らし方や何を重視するかによって、選び方が変わる塗装のひとつです。

無塗装について

木そのものが好き。 そんな方には、やっぱり無塗装がおすすめです。 木の香りや手触り、少しずつ深まっていく色合いまで、そのまま楽しめるのが魅力。 そのぶん、水分や油分には少し気を配る必要がありますが、使うほどに愛着が増していくのも無塗装ならではです。 博多曲物のお弁当箱や、ラオスで作られた木の小皿など、木の表情をそのまま味わえる器をご用意しています。

ガラス塗装について

木の風合いを残しながら、使いやすさも兼ね備えているのがガラス塗装です。 表面を覆う塗装ではなく、木の内部にガラス成分を浸透させるため、見た目はほとんど無塗装のまま。木の呼吸や香りを損なわず、耐水性や耐久性も高めてくれます。 四十沢(あいざわ)木材工芸の「KITO」シリーズや、角田清兵衛商店の別注弁当箱も、このガラス塗装仕上げ。 木の器を気軽に使いたい方にもおすすめです。

みつろう・オイル仕上げについて

木製食器の表面にみつろうや亜麻仁油など、天然のオイルを塗布して仕上げる「みつろう・オイル仕上げ」。 木が持つ調湿効果や木の香りなど、無塗装に近い自然の風合いを保ちながら、乾燥や湿気によるひび割れや反りを防ぎ、汚れが染み込みにくくなるのも特徴です。 亜麻仁油は木に深く染み込み、しっとりとした仕上がりに。みつろうは表面をやさしく保護し、さらっとした手触りに仕上げ、使い込むほどに木の色合いも少しずつ深まっていきます。 乾いてきたら、みつろうやオイルを塗ってお手入れをすることで、より長く愛用できるのも魅力のひとつ。 お箸や米びつ、コースターのほか、ご自宅でメンテナンスができる尾山製材のみつろうクリームやみつろうオイルもご用意しています。

漆塗りについて

日本で古くから受け継がれてきた漆塗り。 木の表情は少し落ち着きますが、その代わり、漆ならではの美しい艶と丈夫さがあります。 塗り直しをしながら長く使えるので、一生ものとして選ばれる方も少なくありません。 杉の木クラフトや松野屋のお弁当箱は、毎日使いながら漆の魅力を感じられる人気のアイテムです。 ※漆に敏感な方は、まれにかぶれることがありますのでご注意ください。