(1) 吸収と拡散(* 毛細管現象)
布が汗を吸うと、繊維の間の細い隙間を通じて水分が広がる。
このとき、きものの生地に元々含まれていたわずかな糊や不純物や、汗に含まれる塩分や皮脂なども一緒に運ばれ、広い範囲に拡散しフチに集まる。
(2) 蒸発と残留
水分が蒸発すると、溶けていた塩分や皮脂が繊維表面に残る。
→ 輪じみ状の汗じみができる。
(3) 酸化・変色
時間が経つと、空気中の酸素・皮脂・皮膚由来の成分が反応する。
→ 黄ばみや褐変(茶色っぽいしみ)に変化します。
* 毛細管現象とは
毛細管現象とは、細い管(または繊維のすき間)に液体が重力に逆らって上昇・浸透する現象です。
布は繊維の集まりであり、細いすき間(毛細管)を多数含んでいます。そのため、液体が一部に付着すると、その液体が繊維間を伝って広がります。
帯も案外 汗を吸っていますし、汚れやすいです。
帯に*撥水加工をしておくのも有効的です。
ただし、撥水加工は仕立てる前に生地に施すので、帯芯には汗が付きます。
撥水加工をすると、雨や飲み物などの液体がきものにかかってもはじくので、水性の汚れの心配が減ります。
油性の汚れや汗しみは完全には防げませんが、汚れが付いても手入れが簡単に済んだり、安価な費用で落とすことが出来ます。
汗じみは厄介!後から出来るのです。
来シーズン気持ちよく袖を通すために、専門店で丸洗いしてもらうのがおすすめです。
お手入れのメニューの中の『丸洗い』では『汗抜き』が含まれていない場合もあります。
お店様に確認してください。