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A°CTSとBIBと中目黒 ep.02

公開日:2025/05/29 更新日:2025/09/02

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ヴィンテージの刺繍ミシンに魅了されて

A°CTSのショップ内にある刺繍ブースには、古いハンドルミシンが置かれています。 ハンドルミシンとは、半自動半手動でチェーンステッチの刺繍を施せるミシンです。 とあるイベントで初めてハンドルミシンの実演を目にした高野さんは衝撃が走ったそう。 そしてどうしても自分でもやってみたくなってしまい、色々探してようやく手に入れたという美しいヴィンテージのハンドルミシン。 このタイプのハンドルミシンは現在は生産されておらず、高野さんは100年前に作られたミシンを使い、ミシン台の下部に付いた手動のハンドルをぐるぐると回しながら文字や数字やイラストの刺繍を施していきます。 ミシン自体は電動で動きますが、糸の運びをコントロールするのは手の動きなので、一つ一つが全く同じ仕上がりにはならず、それが、味わいと個性を生み出しています。 高野さんのハンドルミシンによるチェーンステッチは、刺繍だからこその繊細さを持ちつつも、ちょっとワイルドで独特な可愛らしさもある、愛すべき仕上がりになるのです。 BIBにワンポイントの刺繍を入れれば、より愛着の湧く、ONE AND ONLYの一着になること間違いなしです。
「ハンドルミシンを操作するときの音や振動は、昔乗っていたバイクを走らせているときの体感に似ているんですよ。」と楽しそうに目を細める高野さん。 それだけでなく、「昔のものづくりの技術も大切に残したい」という志も持っている高野さんの口からは「温故知新」という言葉が出てきます。 次々に早い展開で移り変わっていくのではない、モノやコトとの向き合い方。そういうスタンスから得られる発見や経験には、人生を豊かにしてくれるヒントが沢山あるような気がします。

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東日本大震災で感じたA°CTSの存在意義

「2011年に起きた東日本大震災は、僕と店の意識を変える経験になりました。」と高野さんは言います。 震災が起きてからしばらくは、目黒川沿いに並ぶ店からは灯りが消え、町並みは真っ暗になってしまっていたのだそうです。 何かできることをと考えた高野さんは、ならば自分たちが町の灯りになろうと、店を開けることに決めたのです。 「そんなある夜に帰り道を行く人から、店の灯りが見えるとホッとする、と言う声を聞いたんです。その言葉が、自分がこの場所に存在することの意味を再確認するきっかけになりました。」と高野さん。 「あの震災のときが町との関わり方のターニングポイントでもあったし、自分の中での価値観が変わったときでもありました。」と教えてくれました。 「僕はこの場所に生かされているんです。」 とまっすぐ前を見つめる高野さんの目には、開かれた店のドアの先に広がる桜並木が映ります。 この地で生まれた人との結び付きや、この場所に店を構えていることの意義を大切にしながら、今日も高野さんは笑顔でここに立っています。

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BIBを着て今日を始めよう!

しっかり自分の目で見ることのできる手の届く範囲の暮らし。それを大切に丁寧に営むこと。 魅力ある優れた商品の背景には、そういう作り手の信念のようなものが滲み出ているのだな、と今回高野さんのお話を聞く中で改めて感じました。 BIBが「身に付けると気分が上がる」のには、そのように裏打ちされた理由があったのですね。 やる気を高めてくれる中目黒生まれのBIBを着て、背すじ伸ばしてテンション上げて、さあ今日も一日を始めていきますか!
A°CTS 東京都目黒区青葉台1-21-11 水曜定休 OPEN 12時〜20時

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