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啓翁桜とは?早咲きで手軽に楽しめる桜

公開日:2026/02/05 更新日:2026/02/11

はじめに

今回は 啓翁桜(けいおうざくら) のお話です。 日本人は桜が大好きな民族と言われています。 桜前線が北上してきたというニュースを聞くと、 「春がやってきた!」と心がウキウキする方も多いのではないでしょうか。 しかし、一口に桜と言っても、実はたくさんの種類があります。 さらに言うと、桜の花は秋から晩春まで楽しむことができます。 その中で今回、啓翁桜を取り上げたのは、 数ある桜の中でも、最も手軽に楽しめる桜のひとつだからです。 それでは、啓翁桜とはどんな桜なのか。 その魅力を詳しく掘り下げていきます。

啓翁桜とは?桜前線より早く咲く早咲きの桜

桜前線が通過する1週間から10日ほど前に、 道端や郊外の畑で一斉に咲いている桜を見たことはありませんか? その桜は、啓翁桜かもしれません。 啓翁桜は比較的花径が小さく、 一本の枝にたくさんの花をつけるのが特徴です。 冬の終わりから春の訪れを感じさせてくれる、早咲きの桜として知られています。

啓翁桜の特徴|花色・開花時期・産地

名前:啓翁桜 科属:モモ科サクラ属 学名:Cerasus 'Keio-zakura' Ohwi 原産地:日本 花色:薄ピンク 啓翁桜はやや早咲きで、 花びらの先に大きな切れ込みがあるのが特徴です。 全国各地で生産されていますが、 その中でも 山形県は日本有数の産地 として知られています。 切り花用の桜として流通量が多く、年末から春先にかけて市場に出回ります。

啓翁桜の花言葉と誕生花について

花言葉 ・あなたに微笑む ・精神美 ・淡白 ・純潔 ・善良な教育 誕生花については、 明確に定められたものは見当たらないようです。

啓翁桜の由来|誕生の歴史と名前の意味

---昭和に誕生した桜・啓翁桜--- 啓翁桜は1930年、 福岡県久留米市の 吉永啓太郎氏 によって作られた桜です。 「啓翁桜」の「啓」の字は、 啓太郎氏の名前から取られています。 1930年といえば昭和初期。 桜の中では比較的歴史の浅い品種と言えるでしょう。 ---啓翁桜と敬翁桜・東海桜の違いとは?--- 啓翁桜には、よく似た名前や花姿の桜があります。 「敬翁桜」「東海桜」「岳南桜」などです。 「翁を敬う」という意味を持つ「敬翁桜」という名前も、 とても良い響きですよね。 関西地方では「啓翁桜」よりも 「敬翁桜」の方が馴染み深い場合もあります。 これらの桜は、 葉の大きさや萼片の長さ、生まれた地域などが異なり、 学術的には別品種とされています。 ただし、その差は非常にわずかで、 一般の方はもちろん、多くのプロの花屋さんでも 区別がつかないほどです。 一卵性双生児のようなもので、 花を楽しむうえでは、ほとんど気にする必要はありません。 ---ドラマ「冬のサクラ」と啓翁桜--- 2011年1月より、TBS「日曜劇場」で放送された ドラマ「冬のサクラ」。 主演は草彅剛さん。 今井美樹さん、佐藤健さん、加藤ローサさんなど、 豪華キャストが出演していました。 第1話には、啓翁桜のビニールハウスが登場し、 「桜が主題になるドラマがあるんだ」と 印象に残った方も多いのではないでしょうか。

啓翁桜の開花時期

---桜前線より早い?ーーー 啓翁桜は、 桜前線の基準となるソメイヨシノよりもやや早咲きです。 例えば、4月1日に桜前線が上陸するとすると、 おおよそ1週間前、お彼岸の頃に見頃を迎えることが多くなります。 ただし、毎年必ず同じ時期に咲くわけではありません。 筆者の経験では、通常はお彼岸に咲く啓翁桜が、 ひな祭りの頃に開花した年もありました。 その年は、 1月が非常に寒く、2月が例年より暖かかった記憶があります。 自然のものは本当に難しいですね。 ---啓翁桜がお正月に飾られる理由とは?ーーー お正月に啓翁桜を飾り始めたのは、 東京のある料亭がきっかけだったと聞いています。 迎春を祝うお年賀として、 春に咲く桜を飾り、初春を祝う―― そんな意味が込められていたのではないでしょうか。 春といえば花見。 桜の下で浮かれる光景が思い浮かびますよね。 その「春の象徴」を、一足早く楽しめるのが啓翁桜です。

啓翁桜の育て方|庭植えに向かない理由

啓翁桜は生育が旺盛な桜です。 日当たりと水はけが良く、肥沃な土壌であれば、 ぐんぐん成長します。 「樹高2m程度」と紹介されることがありますが、 放置して育てると10m近くまで成長し、 2階建ての家を超える高さになることもあります。 ガーデニングに向かない最大の理由は、 台風や突風などの強風に弱いことです。 啓翁桜は ・根が浅い ・幹が裂けやすい という木の特徴を持っています。 毎年のように、 台風で根こそぎ倒れる事例も見られます。 そのため、 啓翁桜は切り花として楽しむのが最も安全で現実的と言えるでしょう。

啓翁桜の楽しみ方|切り花・生け花・贈り物

ーーー生け花としてーーー 年明けの生け花や華道の花材として、 桜といえば啓翁桜を使うケースは非常に多く見られます。 寒い冬に春を感じさせ、 扱いやすく、飾ると空間が一気に明るくなります。 ---盆栽として--- 盆栽であれば、根張りを調整でき、 飾る場所も移動できるため、庭植えより安全です。 ーーープレゼントとしてーーー 桜は日本人にとって特別な花。 啓翁桜は水揚げが良く、 「咲かなかった」という失敗が少ないため、 贈り物としても安心して選ばれています。 お歳暮・お年賀・慶事など、 さまざまなシーンで活躍してくれます。

啓翁桜をお探しの方へ

ーーー切り花で楽しむ春の桜ーーー 啓翁桜は、 切り花として楽しむことで、その魅力を最も手軽に味わえる桜です。 寒い季節でもしっかりと花を咲かせ、 飾った瞬間に空間が春らしく華やぎます。 当店では、 枝ぶり・つぼみの付き具合・鮮度にこだわり、 ご家庭でも開花を楽しめる啓翁桜を選別してお届けしています。 一年の始まりにふさわしい、 やさしく凛とした春の花――啓翁桜。 ぜひ切り花で、その魅力をお楽しみください。

この記事を読んでもらいたい方

・お正月や年始に、季節感のある花を飾りたい方 ・冬でも春を感じられる花を楽しみたい方 ・生け花や華道の花材として、確実に咲く桜を探している方 ・庭に大きな木を植えるのではなく、手軽に桜を楽しみたい方 ・桜を大切な方へ贈りたいと考えている方 ・「毎年きれいに咲かせられる桜」を探している方 啓翁桜は、 桜前線よりも早く春を届けてくれる桜です。 大木として育てるのではなく、 切り花として楽しむことで、その魅力をもっとも安全に、もっとも手軽に味わえます。 もしあなたが 「今年は少し早く春を迎えたい」 そう思っているなら、啓翁桜はきっと良い選択になるはずです。 店長 堀